ジャンベは、西アフリカ発祥の楽器で約3,000年もの歴史があるとされており、近年は良い意味で土臭いイメージで多くの人に認知されつつあります。
一説によると、人類の音楽の起源はアフリカの音楽と言われているそうです。
大人数やソロやバンド内でも大活躍なジャンベ。
これからジャンベを始めたい初心者におすすめの商品や、ジャンベの選び方についてわかりやすくご紹介していきます。
ジャンベとは
ジャンベは、一本の太い樹をくり抜いて空洞にし、毛を表にした山羊の皮を張って作られている楽器です。
英語表記ではdjembeでジェンベとも呼ばれていますが、呼び方に正解はありません。
リズムが300種類ほどあり、一つ一つのリズムが行事の時に意味を持って演奏されています。
ジャンベは、カホンのように楽器一本で低音から高音を表現可能なのが特徴であり、魅力でもあるのです。
ジャンベにこだわるメリット
ジャンベという楽器にこだわるメリットをご紹介していきます。
- 低音から高音までの表現が可能
- 楽譜が読めなくても演奏ができる
- 何人でも同時に演奏できる
低音から高音までの表現が可能
ジャンベは、ソロで演奏するのにも最適な楽器です。
深く響く豊かな低音、コンガのような丸い中音、カンッと乾いた高音…それぞれが心地良く体に響きます。
そしてなんと、ドラムセットの代わりにもなり、バスドラムを皮の真ん中の低音でスネアドラムを皮の端の高音で演奏することも可能です。
楽譜が読めなくても演奏ができる
ジャンベのリズムは昔から口頭伝達で受け継がれてきました。
ですから、ジャンベはコミュニケーション能力がとても大事な楽器なのです。
ジャンベのリズムでコミュニケーションを取ることができると、他の楽器では得られない楽しみや魅力に触れることができるでしょう。
何人でも同時に演奏できる
ジャンベは、一つのリズムを全員で共有することによって、一体感や達成感を味わうことができるのも特徴です。
合図(シグナル)になるリズムを叩く役割の人を一人決めて、リズムを叩くことで演奏始まりと演奏終わりが分かり、一斉に叩き出し一斉に叩き終わります。
ビシッときまれば大歓声が沸き起こり、それはもう気持ちがよく、演者も観客も全員で盛り上がることができるでしょう。
ジャンベにこだわるデメリット
次に、ジャンベという楽器にこだわるデメリットをご紹介していきます。
- 重たい
- 湿気に弱い
重たい
ジャンベは、重いもので10キロ以上もするので持ち運びの際は肩をこってしまうかもしれません。
ですから、ジャンベをこれから購入する初心者の方や特にこだわりがない方には、重すぎず軽すぎないジャンベがおすすめ。
ジャンベをネットで購入される場合は、重さも必ずチェックしてください。
湿気に弱い
膜鳴打楽器は湿気に弱く、放置してしまうといつの間にか皮が破れてしまうなんてことも。
ジャンベを使わない時は、なるべくジャンベをケースに入れるようにしましょう。
除湿剤をケースに入れるのも一つの手です。
ジャンベの選び方
それでは実際に、ジャンベの選び方についてお伝えしていきます。
- 大きさ
- 皮
- 胴
大きさ
ジャンベを選ぶに当たって、大きさはとても重要ですが、ジャンベの標準の大きさは12インチあたりです。
ジャンベの大きさに迷ったら12インチあたりにするか、店舗に行って自分にあった大きさを探してみるのもおすすめ。
ジャンベは、大きいもので打面が14インチ、小さいもので6インチ以下になります。
- ジャンベは大きいと重く、低音がでやすい
- ジャンベは小さいと軽く、低音が弱くなる
大きいジャンベですと、10キロ以上の重いジャンベもあります。
一方、小さい6インチあたりですと、ジャンベの音としては期待できなくなってしまうことも。
とはいえ、低音と高音の打ち分けはまだ可能なので、ちょっとしたセッションや遊びだったりお土産には最適です。
皮
ジャンベは主に、山羊の皮や合成樹脂、プラスチックの皮でつくられています。
本格的にジャンベを楽しみたい方には、山羊の皮が絶対的におすすめ。
一方で、プラスチックの皮は初心者の方や気軽にジャンベを楽しみたい方に大変おすすめです。
プラスチックの皮ですと山羊の皮より扱いやすいという特徴もあります。
胴
ジャンベの胴には、アフリカンスタイルな天然木や合成樹脂、グラスファイバーの胴があります。
- 合成樹脂の胴がおすすめ=初心者やこだわりのない方・チューニングを簡単に行いたい方
- 天然木がおすすめ=長くジャンベを使いたい方、使えば使うほど音が良くなるものが欲しい方
上記のように、ジャンベを購入する目的により、どの胴にするのか選ぶポイントになるでしょう。
ジャンベのデザインもさまざまなものがあるので、自分のお気に入りを選ぶことが愛着が湧き、演奏が楽しくなるでしょう。
ジャンベおすすめ10選
TOCAFreestyle Mechanically Tuned Djembe 14″(SFDMX-14BMB)
TOCA は、ジャンベを始めとするラテンパーカッション製品のブランドであり、TOCAのブランド名はアフリカに生息する最強の蛇のブラックマンバが由来です。
14インチでありながら、軽量で本格的な深いサウンドが特徴。
- 大きさ:14インチ
- 皮:山羊
- 胴:合成樹脂
ケース付きの商品なので、ジャンベ初心者におすすめです。
LPWorld Beat FX Mechanical Djembe(LP726B)
LPはキューバ発祥のメーカーで、コンガやビブラスラップやカバサで有名です。
LPブランドには、11インチと12インチのジャンベがありますが、11インチは抜けの良い高音と太く深い低音が特徴。
- 大きさ:11インチ
- 皮:合成樹脂
- 胴:合成樹脂
LP726Bのジャンベは、皮も胴も合成樹脂で軽量でとても丈夫です。
LPWorld Beat FX Djembe (LP724C)
LP724Cは、先ほどご紹介したLP726Bと同じく皮も胴も合成樹脂で、軽量なジャンベです。
- きさ:11インチ
- 皮:合成樹脂
- 胴:合成樹脂
抜けの良い高音と太く深い低音が特徴ですが、LP726Bと違うのが皮が紐で張られている点です。
SUZUKIGMP ジャンベ(ESP12TU-10C)
GMP (GROOVE MASTERS PERCUSSION)は、カナダ・バンクーバーのパーカッションメーカーです。
ジャンベ、ハンドドラムなどのユニークなパーカッションを展開しており、低音がよく響き心地よいサウンドが特徴。
皮も胴も合成樹脂で、底面はラバークッションのため床を傷付けることがありません。
- 大きさ:12インチ
- 皮:合成樹脂
- 胴:合成樹脂
胴の下の方に3つの穴が空いているので、床に置いても音の響きは止まることなく快適に演奏することが可能です。
低音が心地よいので、無心になってジャンベを叩きたいというタイプの方におすすめの商品です。
MEINLHeadliner Series Wood Djembe(HDJ500NT)
MEINLはシンバルを始めとしたドイツのブランド。
HDJ500NTは胴に丸みはなく、シュッとしてるのが目に見える特徴です。
- 大きさ:12インチ
- 皮:山羊
- 胴:天然木
チューニングの金具はMEINLオリジナルのものになります。
MEINLFloatune Series Wood Djembe(DJW3NT)
MEINLのDJW3NTは、西アフリカのジャンベをモデルにした幅広いサウンドが特徴です。
- 大きさ:12インチ
- 皮:山羊
- 胴:天然木
こちらもチューニングの金具は MEINLオリジナルのものになります。
長く良いジャンベを探している方には、サウンドやコストパフォーマンスの面でも非常におすすめができるジャンベです。
MEINLCongo series(HDJ1-S)
MEINLのHDJ1-Sは、皮を張る紐が伝統的な編み込み方式なのが特徴のジャンベです。
- 大きさ:8インチ
- 皮:山羊
- 胴:天然木
インチは、8,10,12,13インチがあり、こちらは一番小さいサイズのジャンベになります。
小さなくて軽量ながらも低音と高音の差はしっかり付いており、気軽にジャンベのサウンドを楽しみたい方におすすめです。
MEINLCongo Series(HDJ1-XL)
HDJ1-S と同じメーカーで、一番大きいサイズのジャンベです。
- 大きさ:13インチ
- 皮:山羊
- 胴:天然木
深い低音と乾いた高音でサイズも丁度良く、ジャンベ初心者の方にとてもおすすめです。
MEINLFire Rhythm Serie(ADJ7-M)
MEINLのADJ7-Mは、皮から胴まで全てブラックで統一されています。
- 大きさ:10インチ
- 皮:山羊
- 胴:天然木
胴の下の方には彫刻が施されていて、見た目からアフリカンジャンベへのリスペクトが感じられますね。
MEINLJr. Djembe Kenyan Quilt (JRD-KQ)
MEINLのJRD-KQは、小さい軽量サイズなので持ち運びに最適。
- 大きさ:7インチ
- 皮:プラスチック
- 胴:プラスチック
皮も胴もプラスチックで作られており、コンディションを気にする必要がありません。
ボンゴのように指で叩いても十分音が飛び、さまざまな楽しみ方ができるジャンベです。
ジャンベの演奏方法
ジャンベの2つの演奏方法についてご説明していきます。
- 座奏
- 立奏
座奏
座奏の場合は、椅子に座りジャンベを両膝の間に置きます。
ジャンベを床にそのまま置いて音を出すと音の響きが止まってしまうので、下の穴を塞がないようにしましょう。
ジャンベと床は平行にせず、叩いて響きが出るくらい少し打面を前に倒して両膝で支えて演奏します。
立奏
立奏の場合は、販売されているジャンベ用のストラップを付けて肩にさげて演奏することが可能です。
立っているので、座っている時よりも音をより深く響かせることができます。
少し重いですが、歩いたり踊りながら演奏ができるので楽しさは倍増します。
ジャンベのチューニング方法
ジャンベを良い音で演奏するためには、チューニングは非常に重要なのでぜひ参考にしてください。
ジャンベは、紐で張られている皮であれば緩めたり張ったりしてチューニングを行いますが、初心者の方にとっては少し難しい作業となります。
そこで今回は、皮を張っている皮のフチに出ている紐をハンマーで叩くという、比較的簡易的なチューニング方法をご紹介します。
このチューニング方法ですと、上から叩くと皮が張られていくので音程は上がり、下から叩くと皮が緩むので音程は下がります。
他にも、紐で張られていないジャンベの場合は、ドラムのチューニングキーで簡単にチューニングが可能。
このチューニング方法ですとジャンベの音程が安定しますし、皮の縁全体を叩いて音程を均等にすることでジャンベ本来の深くて響く音にすることができます。
ジャンベの代用品は?
ジャンベの代用には、楽器の構造的にも奏法的にもコンガが向いています。
低音を出すのは音が止まってしまって難しいですが、ジャンベの練習くらいでしたら問題はありません。
ただ楽器の高さが全然違うので、気になる方は高い椅子に座ると良いでしょう。
打面とリングの高さが近いコンガだと手がリングに当たってしまうので、注意が必要です。
ジャンベの自作方法は?
ジャンベ発祥の西アフリカでは、やはり自作が当たり前ですが、はっきり言うとジャンベの自作は非常に大変です。
3日間は木を削り、そこから皮を張る作業になりますが、本格的なジャンベの作り方は下記の動画をご覧ください。
小さなジャンベでしたら、ホームセンターで木材を購入して皮を張るだけで比較的簡単に作ることが可能です。
皮は、張り替え用のものが販売されていますのでそちらを購入しましょう。
手作りのジャンベは、プレゼントなどに喜ばれるかもしれませんね。
まとめ
ジャンベは、深く響く低音が身体を震わし、明るく乾いた高音が心を踊らせるため、演奏していると楽しくて自然に笑顔になる楽器です。
叩く感触や音の響きがクセになるので、練習が嫌いな人もきっと叩くのをやめられずに時間を忘れてしまうことでしょう。
ジャンベを始めたい初心者の方は、ぜひ今回ご紹介したジャンベを参考に自分のお気に入りのジャンベをみつけてくださいね。
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