トランペット用消音器おすすめ10選!ミュート効果抜群の商品も紹介!

トランペットの演奏で使う「消音器」は、トランペットに装着することで音が小さくなったり、ジャズっぽい音にできたり、ちょっとコミカルな響きに変えられるもの。

ぞして、楽譜上の指示にしたがって効果的に使えば、音にさまざまな変化を付けられる道具です。

また自宅で練習する時に、音量を小さくするための消音器もあり、いろいろなタイプが発売中。

今回は、トランペット用消音器のおすすめ10選を、ミュート効果抜群の商品も含めてご紹介していきます。

目次

トランペット用消音器とは

トランペット用消音器は、「ミュート」や「弱音器」とも呼ばれますが、消音器には大きく分けて2つのジャンルがあります。

  1. 音に変化をつけるためのもの=演奏用消音器・エフェクターミュート
  2. 大きな音を出せない場所で音量を減らすもの=練習用消音器・サイレンサー・プラクティスミュート

演奏用消音器はさらに「ストレート」や「ワウワウミュート」など、いくつかの種類に分かれています。

練習用消音器も、素材によって布製・プラスチック製・電子機器となっているものなど、さまざま。

演奏で求められるものや、ご自身の練習環境に合う消音器を選べば、より演奏や練習がしやすくなるでしょう。

トランペット消音器を使うメリット

楽曲で求められるトランペットの音色を効果的に演出できる

トランペットの楽譜では、演奏用消音器の使用を表記されることがあります。

ストレートミュートなら「S.Mute」や「con sordino」、カップミュートなら「C.Mute」などです。

この表記に合わせて消音器を使えば、演奏全体の雰囲気をグッと変化させられます。

着脱も練習し、タイミングよく効果的な音色を響かせられるようにしましょう。

自宅でも音量をしぼって毎日しっかり練習できる

楽器の練習は、「1日でも休めばスキルが落ちる」などといわれており、少しでも練習時間を確保したいもの。

しかし、必ずしも自宅に防音室があるわけではなく、皆さん苦労されていることでしょう。

練習用消音器を使えば、音量をかなり抑えて練習できます。

屋外練習でも音量に配慮ができ、練習によるクレームなどから身を守ることにもつながるでしょう。

小型消音器なら旅先や遠征先でも練習を継続できる

消音器というと大きいイメージを持つ方もいるでしょうが、練習用消音器には小型タイプもあるのです。

旅先や遠征先に手軽に持ち運べるので、場所に配慮の上で使用すれば、練習を出先でも継続できます。

特に電子機器製の消音器なら、小型な上に消音効果がとてもハイレベル。

少し値段は高めですが、遠征が多いなら持っておくのがおすすめです。

トランペット用消音器を使うデメリット

良い消音器はやや値段が高い

高品質な消音器は効果が大きいですが、値段が高めで、10,000~20,000円以上するものもあります。

学校や所属楽団で借りられるとよいですが、そうとも限りません。

楽器のメンテナンスには他にも費用がかかるので、無理は禁物。

練習場所を工夫するなどして、お財布事情に合わせ、手の届く価格の消音器を使用しましょう。

大きい消音器はトランペットケースに入らない

消音器の中には大きめのタイプもあります。

大きい消音器は楽器と一緒にトランペットケースに入れられないので、別で持ち運びすることに。

楽器と別で持ち運ぶとなると、緊張している時ほど忘れ物をしやすくなります。

特に本番前は、演奏用消音器を持って会場に行くのを忘れないように、注意が必要です。

練習用消音器に慣れすぎると演奏感覚が変わってしまうことも

練習用消音器は、場所を選ばず使えて便利ですね。

しかし長時間使い続けると、だんだん口や耳の感覚が変わってきます。

消音器を使うとボリュームが下がるので、反射的にボリュームを取り戻そうと強く吹く癖がつくなどです。

消音器をつけたときも、つけていないときの口の感じをキープするよう、注意して練習しましょう。

トランペット消音器の選び方

演奏用は、なるべく店で試奏して音色をチェックする

消音器を買う時は、なるべく実際に店で試奏しましょう。

演奏用消音器には大抵の場合「真鍮製」と「コパー製」などが販売されており、音の感じが違います。

金属っぽい音がするのが真鍮製、丸みをおびた感じの音がするのがコパー製なので、吹き比べてみましょう。

お店で実際に吹いて、自分のイメージに合うものを納得して購入すれば、長く活用できるはずです。

できるだけ付ける前と吹奏感が変わりにくいものを選ぶ

消音器をつけるとどうしても吹奏感が変わります。

理想としては、あまり無理に吹かなくても、吹き心地のよい消音器の方が、演奏の質が落ちません。

特に練習用は、あまりに付ける前と吹奏感の違う消音器を長期間使うと、吹き方が変わってしまう恐れが。

できれば実際にお店で試し、吹奏感に無理がないものを選び、演奏スキルの低下を防ぎましょう。

ネットショップなら、吹奏感の評価をよく確認して購入してください。

布製よりはプラスチック製・アルミ製などがおすすめ

練習用消音器には、安くて持ち運びしやすい布製ミュートもあります。

布製だと吹き心地もあまり変わらず、息苦しさが出にくいです。

しかし、息苦しくない分、音量を小さくする効果も減ってしまいます。

安さ重視なら布製でもかまいません。

ただ自宅練習用で、外部への音の漏れを最小限に抑えたい場合などは、布製は避けた方がいいでしょう。

プラスチック製やアルミ製でも、手頃な価格の商品があります。

トランペット消音器おすすめ10選

練習用に適したトランペット消音器のおすすめ5選と、演奏用に適したトランペット消音器おすすめ5選をご紹介していきます。

YAMAHAサイレントブラス(SB7X)

ヤマハの電子消音器「サイレントブラス(SB7X)」。

消音器「ピックアップミュート」と「パーソナルスタジオ」(生音の響きをリアルに再現する装置)のセットです。

ハイレベルな消音が室内での練習に最適な上、イヤホンなどに接続して、消音前の生音に近い音色の確認が可能。

サイズもトランペットのベルに入る小型で、練習中も腕に負担がかかりにくい軽量な点も魅力です。

Bremnerシーミュート(トランペット・コルネット兼用)

Bremner(ブレンナー)のシーミュートは、練習用のプラスチック製消音器です。

数々のコンペティションで優勝・入賞経験のあるコルネット奏者、トレヴァー・ブレンナーが手がけました。

幅広い音域で正確な音程のまま練習でき、丈夫だ材質で重さも約50gなので携帯しやすい軽さです。

抵抗感が少なく吹奏感が良いのも魅力といえます。

BEST BRASSウォームアップミュート

「BEST BRASS(ベストブラス)」の「ウォームアップミュート」は、プロが愛用する消音器です。

小声で話す程度の音量まで消音(-25~-35㏈程度)できます。

抵抗感が少なく吹奏感も自然なので、消音器を使わない時と同じ唇の感覚で練習が可能。

アルミニウム製で重さは65gと軽いのも嬉しいですね。

BEST BRASSイーブラスⅣ(EB4-TRP)

こちらもベストブラスの消音器で「イーブラスⅣ(フォー)」です。

消音効果が大きく、またミュートを付けていないような吹きやすさと音程の正確さが魅力。

イヤホンで音を聞いて確認したり、演奏した音を付属のコードを使って録音したりといったことも可能です。

本体重量は82gで、電子機器の割に小さく軽量なのもポイント。

OKURA+MUTEプラクティスミュート

「OKURA+MUTE(オクラミュート)」のプラクティスミュートは、トランペット奏者の奥田敏雄さんが開発しました。

ぽってりとした形も、オクラのロゴマークもかわいらしいです。

消音性能が高く、吹きやすく音程も安定しており、国内外の奏者に使用されています。

開けて中を掃除できるので衛生的で、値段は6,000円前後なのでコスパが良いのが特徴です。

Vacchianoストレートミュート・アルミ(L3000)

「Vacchiano(ヴァッキャーノ)」のストレートミュートです。

開発したのはニューヨークフィルで首席トランペット奏者だった、ウィリアム・ヴァッキャーノ氏。

こちらはアルミ製で、非常に反応が良くはっきりとした響きと吹奏感の良さが特徴です。

どのような音域や音量でも、バランスや正確性の高い演奏が可能な点が特徴といえます。

Tom Crownストレートミュート アルミ

こちらもストレートミュートで、「Tom Crown(トムクラウン)」のアルミ製です。

世界で人気の消音器で、はっきりとクリアな音色が特徴。

特にフォルティッシモで吹いた音は圧巻です。

トムクラウンのストレートミュートは種類が豊富。

素材によってアルミ、アルミブラスエンド、アルミコパーエンド、コパー、オールコパーとあり、音の柔らかさが違います。

New STONE LINEDトランペットカップミュート102

こちらもカップミュートで、「ニューストンライン」の102です。

ニューストンラインはアメリカのシカゴ発祥のメーカーで、消音器は耐久性と品質がよく、良心的な価格帯となっています。

こちらはカップミュートの定番で、独自のファイバー素材が使用され、さまざまな分野の音楽に合うモデル。

消音器は重さが軽く、やさしいソフトな音色です。

BEST BRASS3WAY CUP MUTE

「ベストブラス」の3ウェイカップミュートは、なんと3種類の消音器として使える優れもの。

樹脂製のカップを付ければカップミュートに。

カップを外せばストレートミュートに変化。

カップを反対向きに付ければプランジャーミュートになります。

これ1つ持っていれば、たくさんの種類の消音器をそろえなくてよいので、とても便利ですね。

【ハーマン】トランペット・ミュート ワウワウ(アルミ製)※ワウワウミュート

こちらはワウワウミュート。

ワウワウミュートは、ハーマンミュートに「ステム」という栓のようなパーツを差した状態の消音器です。

吉本新喜劇の曲で使うイメージですが、あのユニークな音色を出すにはステムが必須なので抜かずに吹きます。

ワウワウミュートといえばハーマンのアルミ製!というほど定番のメーカーです。

トランペット消音器の使い方

消音器の基本的な付け方は?

消音器を楽器に付ける時は、消音器を手に持ち、ベルに押しつけながら少し消音器を回すように入れます。

外すときは、消音器をやや揺らすようにしながら外してみてください。

楽譜に消音器装着の表記が出るのに合わせてうまくつけ、外す指示のところで素早く外せるよう練習しましょう。

演奏中に消音器を使わない間の置き場所として、譜面台にミュートを掛けられる「ミュートホルダー」を使う手があります。

ホルダーは使わず、足元の床に置いておく方が使いやすいという人も。

ご自分が慌てず付け外ししやすい方法を、試してみてください。

コルクが欠けたら付け替え!新しいコルクは削って調整する!

消音器の中で、長四角のブロックのようなコルクが3ヵ所についているタイプは、だんだんコルクが欠けてきます。

著しく欠けている場合は、新しいコルクに交換しましょう。

楽器店に頼んだり、自分でやってみることも可能です。

新しいコルクは少し削って、楽器のベルと消音器の間の隙間が適切な位置にくるように調整も必要。

ただし、コルクは一度削ると元に戻せないので、失敗は厳禁ですから、できればお店に交換と調整を依頼しましょう。

自分で行う場合は、経験者や先生、楽器店のスタッフに相談しながらやるのがおすすめです。

消音器(コルクを削れないタイプ)がすぐ落ちる場合のつけ方

消音器を楽器につけても、すぐ落ちてしまうのは困りますよね。

特にコルクが広く帯状に巻きつけてあるタイプの消音器は、コルクを削って調整ができません。

落ちやすいと演奏のタイミングに合わせられない上、ミュートできなくて大きな音が出たり、消音器がへこむ原因に。

その場合は、消音器を使う時、楽器のベルにハーっと息をかけてから消音器をつけます。

それでグッと回しながら差し込むと、抜けにくくなるので試してみてください。

もちろん使用後はベルの部分を丁寧に拭き、水分と汚れをとるのを忘れずに。

トランペット消音器の代用品は?

トランペット消音器は、楽曲によっていろいろな種類の使用指示があります。

しかし例えば学校の部活で吹く場合などは、必要な種類のミュートが手元にあるとは限りません。

全種類をそろえるのは、予算上なかなか大変ですね。

そこで身近な物を演奏用消音器の代用品として使う、奥の手があります。

例えば、カップミュートやワウワウミュートが必要な場合、カップ麺やカップうどんの容器を使うことが。

使用頻度の低い消音器を買うのが大変なら、そんな方法も。

ただし、販売されている消音器とはやはり音色が違うので、あくまで臨時の対処法です。

それでも、正規の道具がない中で、身の回りの物を使って必要な音を作り出す作業は、みんなでやると結構楽しいですよ。

トランペット消音器の自作方法は?

練習用消音器がない時に、自宅などで練習したい場合、手作りする人もいます。

例えば、トランペットのベルの形にフィットしそうなペットボトルやボトル缶なら、練習用消音器の作成が可能です。

自作方法はさまざまですが、共通する手順は

  • フタを外したボトルの底に、ストローが通るほどの穴をあける(長いペットボトルは中間を短くカットして使う)
  • そこに短めに切ったストローを通し、接着する
  • ストローの、ボトルから外に突き出た部分をカット
  • すべり止めとして、百均で買える「すきまテープ」を、ボトルの口に巻く

という流れです。

どうしても正規の消音器より効果は少ないですが、ミュートを使わないよりは、自作品でも音量を下げられます。

まとめ

トランペット用の消音器を効果的に使うと、防音設備がなくても練習できます。

そして、トランペットの音色を存分にいかす演奏が可能です。

練習場所や楽曲に合うミュートを使って、どんどんトランペットの演奏技術を磨いてくださいね。

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