トロンボーンで良い音を出すには、基礎練習の楽譜を使った練習が必須です。
トロンボーン基礎練習は楽曲演奏だけでは得られない、様々な技術を獲得するのに有効だからです。
やみくもに適当な練習をするよりも、基礎練習の楽譜を使って練習をすれば、より確実に効果を得る事ができます。
今回は、トロンボーン基礎練習の楽譜おすすめ10選をご紹介します。
トロンボーン基礎練習とは
トロンボーン基礎練習は、楽曲を演奏するのに必要なテクニックや基礎体力を養うためのトレーニングです。
基礎練習の積み重ねで、しっかりとした土台を作ることで、より良い楽曲演奏が出来るようになります。
基礎を強化するためのメニューは様々あり、トロンボーン基礎練習の楽譜は、新しい物から古い物まで、たくさん発売されています。
いきなり曲を練習したくなったり、自由に好きなように練習したいと思うこともありますが、効果を考えて作られた基礎練習メニューをこなすことは、上手に曲を演奏するための近道です。
トロンボーン基礎練習をしっかりやって、実力を揺るがない物にしていきましょう。
トロンボーン基礎練習が必要な理由
楽曲演奏に必要な技術の習得
楽曲演奏に必要な技術を身につけるために、トロンボーン基礎練習が必要です。
技術が無ければ、楽曲を演奏することはできません。
フレーズの練習を繰り返し吹くのも練習になるかもしれませんが、良い演奏はきちんとした基礎技術の上に成り立つもの。
トロンボーン基礎練習によって、基礎技術を着実に獲得し、どんな曲にも対応できる力を身につけましょう。
正しい身体の使い方を身につける
曲を演奏している途中で、バテてしまっては困るので、楽曲を最後まで演奏し切る、体力が必要になります。
体力と言っても、筋肉をつければ良いというものではなく、毎日基礎練習を行うことによって、
- 正しい姿勢
- 正しい呼吸
- 正しいアンブシュア
など、身体の正しい動かし方の基本を身につける事が出来ます。
音楽的な知識の習得
トロンボーン基礎練習は、知識の習得という目的も持っています。
- スケール
- 記号
- アーティキュレーション
- リズム
- 音程
など、机上で勉強する以上に、基礎練習をこなすことで体感しやすいです。
トロンボーン基礎練習を通して、様々な楽曲に柔軟に対応できる知識が身につきます。
トロンボーン基礎練習の楽譜の選び方
難易度
トロンボーン基礎練習の楽譜は、初心者向けから上級者向けまで様々な難易度のものが発売されています。
自分のレベルにあった物を選ぶことが重要です。
初心者向けでは楽器の持ち方から、楽譜の読み方まで、丁寧に書かれている物を選ぶと良いです。
中級者~上級者であれば、小品集のようなものや、ページ数の多い物に挑戦すると、基礎練習の中にもやりがいを感じられますね。
習得したい技術
発売されているトロンボーン基礎練習の楽譜には得意分野があります。
自分が習得したい技術に強いトロンボーン基礎練習の楽譜を選んで、演奏を強化してください。
「この練習をこなすとこの技術が身につく」とイメージしながらトロンボーン基礎練習の楽譜を選ぶと、練習に取り組むモチベーションにつながります。
自分が苦手な分野のトレーニングを積むイメージで選ぶのが良いのではないでしょうか。
基礎練習の目的
基礎練習を行うにあたり、目的意識を持つとモチベーションが向上します。
どんな音でどんな曲を吹けるようになりたいかイメージして、トロンボーン基礎練習の楽譜を選ぶと良いです。
「この曲でこの部分が吹けないので克服したい!」という目的を持つのも良いでしょう。
また、パートの強化練習に楽譜を購入する場合も、メンバーで話し合ってみるのもパート全体の目的意識向上につながりますね。
トロンボーン基礎練習の楽譜おすすめ10選
全音楽譜出版社トロンボーン教則本 山本正人 著 全音吹奏楽器教本 7
40年以上前に初版の歴史あるトロンボーン基礎練習の楽譜です。
トロンボーンという楽器の説明にはじまり、練習用の曲も収録されています。
これ一冊持っていれば基礎的な技術は網羅されているといっても過言ではありません。
初心者から上級者まで、古くから愛されている定番の教則本です。
カール・フィッシャー出版アーバン : トロンボーンのための金管教本
261ページもある、大変内容の濃いトロンボーン基礎練習の楽譜で、高度なテクニックを身につけるには持ってこいの一冊です。
難易度が低いものから、高度なものまで、沢山の練習曲が収録されているので、じっくり取り組めば、相当なテクニックを身につける事が可能です。
小品集として、曲を演奏披露するのに利用しても良いですね。
これを一冊持っていれば一生涯、基礎練習に困らないかもしれません。
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングスJBC バンドスタディ パートブック トロンボーン(GTW01096700)
「日本バンドクリニック委員会」という、吹奏楽指導者や教育関係者で構成される組織による監修のトロンボーン基礎練習の楽譜です。
中高生を中心とした、学生の指導に重きを置かれて作られているので、吹奏楽部で基礎練習を行うのに適した内容なっています。
個人練習にも合奏にも使える吹奏楽部員にはおすすめの一冊です。
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス3D バンド・ブック トロンボーン(GTW01096689)
「3D」という名称は、基礎練習において必要な以下の3つの次元を意味しています。
- ウォームアップ
- 調の練習
- リズム練習
という、楽器を演奏する上で、最も重要な3要素を短時間で、効率よく復習できるトロンボーン基礎練習の楽譜になっています。
全音楽譜出版社新版 朝練トロンボーン 毎日の基礎練習30分
短時間で、バランス良く様々な練習を取り入れたい時向いている、トロンボーン基礎練習の楽譜です。
朝練の30分で出来ることをテーマに、バズィングから簡単な楽曲まで、少ないページ数の中にコンパクトにまとめられています。
歴史ある楽譜ですが、何度も改訂が重ねられ、改良されています。
初心者や、学生など、毎日のルーティンを作りたい人にもってこいの一冊です。
Hip-Bone Musicトロンボーンのための10分間ウォームアップ・ルーチン Michael Davis
トロンボーン基礎練習の楽譜としては珍しい「10分間で出来る練習」というテーマでつくられた一冊です。
こちらはやや難易度の高い中級者から上級者向けの楽譜で、ある程度の基礎を身につけたプレイヤーが、いかに短時間で効率よくウォームアップするかという編集になっています。
同シリーズには15分、20分の物もあり、自分の練習時間と相談して使い分けるのも良いですね。
カール・フィッシャー出版ロッシュ : 旋律的練習曲 第1巻 トロンボーン教則本
Amazonの「トロンボーン楽譜・スコア・音楽書」カテゴリーで1位になった、ベストセラーです。
美しいメロディを演奏するために、難易度の低いものから高い物までたくさんの練習曲が収録されています。
音大の課題などにも使われており、音楽的な表現力を高めたいときにおすすめの一冊。
しっかりトロンボーンで曲を歌えるようにしたい時に、じっくり取り組みたいですね。
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングスパワーアップ吹奏楽! トロンボーン(GTB01092001)
しまうまがトロンボーンを吹く絵柄で、トロンボーン基礎練習の楽譜としてはめずらしい、ポップな表紙が印象的です。
基礎中の基礎から書かれており、初めてトロンボーンという楽器を持った人にも、使いやすい内容になっています。
トロンボーンという楽器の説明から、楽器のお手入れ方法や、ポジション表など細かに解説されているので、知識ゼロからでも、スムーズに基礎練習に取り組むことができます。
ドレミ楽譜出版社トロンボーン/ポジション・トレーニング 演奏前の20分(14839)
トロンボーンは他の楽器とは異なり、スライドワークも重要な基礎練習の要素になります。
スライドのポジショントレーニングに重きを置いた、貴重なトロンボーン基礎練習の楽譜です。
スライドを動かことに苦手を感じたり、もっとスムーズにスライドを動かせるようになりたいときにおすすめです。
アキューラ社レミントン: トロンボーンのためのウォームアップ練習曲 ヘ音記号表示による楽器用
初心者から上級者まで、短時間でウォームアップしたいときに利用したい一冊です。
トロンボーン基礎練習にとって重要なリップスラーが、様々な速さで書かれており、しっかりリップスラーやロングトーンでウォームアップできるようになっています。
プロ奏者にも愛用者が多いことで有名なトロンボーン基礎練習の楽譜です。
英語表記なのでその点は注意が必要です。
おすすめのトロンボーン基礎練習メニューを紹介
ロングトーン練習
一つの音をしっかり長く伸ばす練習で、トロンボーンを演奏する上でとても大事な要素です。
ロングトーンを毎日しっかりこなすことによって、唇や体幹を強化し、よい音色を体得することが出来ます。
シンプルな練習だからこそ、
- 音の入り方と音の終わり方
- 音色
- 音程
- アンブシュア
- 姿勢
- 息の使い方
など、細かいところに気を配りながら改善していくことができます。
リップスラー練習
リップスラーは金管楽器特有の、唇の柔軟性を高めるために必要な練習です。
トロンボーンであれば、同じスライドポジションのまま、スラーで音を変えます。
唇の柔軟性を高めることで、息遣いをマスターし、ハイトーンを出しやすくするのにも効果的です。
演奏始めのウォームアップとしても欠かせない練習です。
スケール練習
スケール(音階)はメジャー、マイナーを合わせて24種類あります。
(同音異名の調をカウントすると30種類。)
スケール練習をきっちり行って、全ての音を満遍なくしっかり鳴らせるようになると良いですね。
また、楽曲は様々な調で書かれており、スケール練習を繰り返すことによって、B♭以外の音階にも慣れることができます。
譜読みに強くなるという効果も期待出来ますね。
スライド練習
トロンボーン基礎練習に是非取り入れたいのが、スライドのポジション練習です。
トロンボーンは唯一スライドで音程を取る楽器なので、息の量とスライドのポジションによって、音程や音色に影響が出ます。
早いパッセージにも対応出来るように、沢山スライドを動かす練習を積む事が必要です。
トロンボーン基礎練習をしっかりこなし、スライドを無意識にでもスムーズに動かせるようになって、かっこよくスライドワークを決めたいですね。
タンギング練習
タンギングは舌を歯の裏に当てて音を区切るための技術です。
タンギングはスムーズに曲を演奏するためには欠かせない要素。
特にトロンボーンにおいては、スライドで音程を変えるという特性上、音の切れ目が曖昧になりがちなので、タンギングの技術をしっかり習得することは必須です。
トロンボーン基礎練習でスケール練習やリズム練習を繰り返すことによって、タンギング技術を向上させ、様々な楽曲に対応できるようになります。
まとめ
トロンボーン基礎練習は演奏技術向上に欠かせない、大切なもの。
毎日の練習をより充実させるために、しっかりと前向きに取り組める楽譜を選びたいですね。
ご紹介したトロンボーン基礎練習の楽譜から、自分に合ったものを選び、演奏技術の向上に役立ててください。
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