トロンボーンの価格は幅広く、安い物から高い物まであります。
初めてトロンボーンを買うときには、安いトロンボーンを購入して、手軽に練習を始めてみたいものです。
経験者が高い製品を選ぶ時には、試奏などを繰り返したり、プロに選定してもらったりして、長く使えるものをじっくり選ぶ事が多いでしょう。
一方、中学生や高校生が初めて楽器を購入するときなどには、どうやって選べばいいか悩んでしまいますね。
今回は安いトロンボーンの選び方のコツや、おすすめ10選と共に、気になるプラスチックトロンボーンについてもご紹介します。
安いトロンボーンとは
トロンボーンのメーカーはVincent Bach、C.G.CONN、KING、YAMAHA等が有名であり、相場は20万円台~60万円台程。
それに対し10万円前後~10万円以下で手に入る安いトロンボーンも数多く存在します。
高級なトロンボーンが一つ一つ職人の手作りで精密に作られているのに対し、安いトロンボーンは、海外の工場などで大量生産で作られているものがほとんどです。
素材、工法、塗装などが主な違いとなります。
しっかりと作られた高級なトロンボーンの方が、吹いたときの抵抗が高く、しっかりとした吹き心地という傾向があります。
やみくもに高いものを買えば良い音が鳴るというわけではなく、高い楽器の方が、より高度な技術や要求に応えることができる、と思うと良いかもしれません。
安いトロンボーンを使うメリット
手軽に始められる
何と言っても、トロンボーンを吹いてみたいというときに、楽器がなければ始まりません。
高価なトロンボーンは気軽に購入できる金額ではないので、まずは楽器を手にして見たいという時には、安いトロンボーンから初めてみるのも良いかもしれません。
まずはトロンボーンを吹いてみようと思った時に安価で手に入ることは、トロンボーン始めるハードルが下がりますね。
屋外などの悪環境に利用できる
吹奏楽部などの団体に所属していると、暑さや砂埃など楽器にとって劣悪な環境で演奏をしなければならないシーンがあります。
野球の応援や、夏のお祭りなどが代表的な例です。
それらのシーンでは、コンサートやコンクールと比較すると、音色や響きに、重きを置かないことも多いですよね。
自分のいつも使っている楽器を劣悪な環境に持ち出すのが不安なときには、別に安いトロンボーンを用意して、演奏するのも良いのではないでしょうか。
安いトロンボーンの音をあえて楽しむ
ポップスやロック、子供と一緒に演奏する場面などでは荘厳で豊かな響きよりも、分かりやすく、キャッチーな音が求められる事もあります。
カジュアルなシーンでは、安いトロンボーンの方が音質が向いているということも。
また、プラスチックトロンボーンやアルトトロンボーンなど、普段使っているトロンボーンとは異なる特徴の楽器を演奏するのも楽しいものです。
安いトロンボーンを購入し、曲やシチュエーションによってその音を楽しむのも良いですね。
安いトロンボーンを使うデメリット
買い直してしまう可能性がある
安いトロンボーンを購入し、少しずつ上達していくと音色や機能性に不満を感じてしまうこともあります。
だんだん技術が高まり理想の音を描けるようになると、大きい音が鳴りにくかったり、思うような響きが出せないと感じるようになることも。
有名メーカーのトロンボーンを吹いてみたいという気持ちが芽生えることも、少なくありません。
安いトロンボーンを長く使ってみようと思っていても、自分のテクニック次第で買い直してしまう可能性があります。
故障しやすくサポートが得にくい
有名メーカーのトロンボーンは楽器店にて保証付きの物も多く、リペアマンも修理に慣れていることが多いです。
一方安いトロンボーンでは保証が付いていないものがほとんどで、楽器店に修理に出しても、対応してもらえないこともあるかもしれません。
故障したときなど、どうするか考えておくと、いざとなったときに慌てずに済みますね。
また、有名メーカーからもある程度安いトロンボーンは発売されているので、それらの購入を検討してみても良いですね。
「外れ」を引いてしまうことがある
安いトロンボーンに限ったことではないのですが、楽器は一つ一つ違う個体なので、中には鳴りの悪い「外れ」製品があることも否めません。
有名メーカーのトロンボーンであれば、メーカーの名の下、ある一定のラインが保証されているといっても過言ではありません。
安いトロンボーンは鳴りの悪い、吹きにくい製品に当たってしまう可能性が高いことも念頭に置いておくと良いです。
安いトロンボーンの選び方
価格帯から選ぶ
まずは、自分の予算と相談して、価格帯を絞ると探しやすいです。
また、安いトロンボーンの中には入門書や譜面台、チューナー、掃除グッズなどのアクセサリーがセットになったものがあります。
全く初めて楽器を購入するのであれば、楽器だけでなくアクセサリー類も含めて予算を立てることをおすすめします。
演奏目的から選ぶ
どのくらいの期間、どんなペースで楽器を吹くのかということも安いトロンボーンを購入する場合には検討材料になります。
長期間必ず演奏活動を続けるのであれば、購入予算を少し上げてみるのも良いですね。
また、どんなステージやどんな場面で楽器を演奏するかというもの、想像すると、楽器選びも楽しくなりますね。
レビューを沢山読んで選ぶ
安いトロンボーンはショッピングサイトやブログ、SNSなどで様々な層のレビューを読むことが出来ます。
音色や吹き心地などの感想の他、どんな層がよく購入しているのかという点も参考になります。
自分と状況が似ている人のレビューをよく参考にして、購入を検討してみてください。
プラスチックトロンボーンの評判は?
軽くてかわいいプラスチックトロンボーンは、見た目のインパクトからも見る者を惹き付ける魅力があります。
大きい音が出にくい、ピッチが安定しにくいという口コミも存在しますが、基本的な演奏は金属製の通常のトロンボーンと同様に可能です。
柔らかい音色や、吹奏感が良いとの評判です。
開発有名なプレイヤーが関わっていたり、プロの奏者がYouTubeに演奏動画を上げていたりと、侮れない製品が多数発売されています。
お子様の楽器デビューにおすすめとの声も高いです。
安いトロンボーンおすすめ10選
Eastar トロンボーン テナー B調 Trombone ゴールドラッカー ケース付 学生用 ゴールド (ETB-330)
Eastar社という、初心者にも使いやすい製品の開発に力を入れているメーカーの製品。
Amazonの「トロンボーンの売れ筋ランキング」で一位を獲得した、安いトロンボーンです。
真鍮製で、塗装はゴールドラッカーの中細管です。
明るい音色でジャズ演奏にも向いています。
YAMAHA ヤマハ トロンボーン (YSL-354)
国内大手メーカーYAMAHAからも安いトロンボーンは発売されています。
初心者向けの安いトロンボーンとして有名で、中学生が学校の部活動などで始めに手にすることも多いのではないでしょうか。
細管で軽量なテナートロンボーン。
イエローブラス製で、明るい音色が特徴的です。
pInstruments プラスチック製管楽器 Bb テナートロンボーン pBONE 軽量&高耐久ABS製 バイオコート抗菌 (PBONE1P)
ジャズトロンボーンの名手、ジグス・ウィグハム氏が監修したことで有名なプラスチックトロンボーンです。
プラスチックトロンボーンや安いトロンボーンと聞くと、pBONEを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
約800gと非常に軽量ながらに、ベルやスライドの耐久性も高く、金属製に近い吹奏感が得られます。
プラスチック製のマウスピースもカラフルでかわいいです。
ZO ゼット・オー プラスチック製テナーバストロンボーン(太管) カラー:シャンパンゴールド(TB-08)
プラスチック製の管楽器シリーズで人気のZO(ゼット・オー)シリーズ。
もともとはTiger(タイガー)という名前のシリーズで有名でしたが、名前を変えて登場。
F管付きで太管仕様、更には金属製に見えるようなシャンパンゴールドカラー。
クラシックの演奏にも耐えられるように考えて作られています。
トロンボーンに限らず、トランペットやチューバなど様々な金管楽器が発売されているので、金管セクションで合わせて購入しても楽しいかもしれません。
Soleil(ソレイユ) テナートロンボーン サクラ楽器オリジナル 初心者入門セット(STB)
国内の楽器総合オンライン専門店のオリジナル製品。
20年以上の歴史がある、初心者向けの楽器にも力を入れている楽器店です。
出荷前に専門スタッフによる検品、調整が行われているとのことで安心感が高いですね。
また、教則本や譜面台、掃除グッズなど全てセットになっているので、届いたその日からすぐに練習に取り組めます。
JUPITER ( ジュピター ) テナートロンボーン 細管 トロンボーン (JTB700)
1930年に設立された、台湾に本社を置く歴史ある楽器メーカー、K.H.S社の管楽器ブランドJUPITER ( ジュピター)のトロンボーン。
近年では製品楽器全体において、音程・吹奏感・操作性が向上しているとの評判を得ています。
細管で、初心者にも吹きやすい安いトロンボーンです。
イエローブラス製ベルで、明るくて華やかな音色が出せます。
Cool Windブルー プラスチックトロンボーン テナーバス クールウィンド (TB-200/F)
プラスチック製の楽器を手がけるブランドの製品。
プラスチック製ながら、F管も搭載されており、内部のロータリー部分はなんと金属製。
金属製のトロンボーンに近い音色を奏でられるプラスチックトロンボーンです。
ABS樹脂というプラスチックで耐久性もばっちりです。
Jマイケル トロンボーン テナーバス(TB-650L)
中国製の楽器ですが、管楽器や弦楽器の総合商社であるマックコーポレーションの管楽器専門スタッフが、開発や改良に関わっています。
そのためか、安いトロンボーンの中では個体差が少ないと言われています。
イエローブラス製のベルに太管で、F管付きなので、吹奏楽部での演奏にも持ってこい。
PLAYTECH (プレイテック) テナーバストロンボーン ローズブラスベル仕様(PTSL-300R)
自社製品や、輸入品を安く販売することで有名な楽器のオンラインショップ「サウンドハウス」が手がけるブランドの製品。
安いトロンボーンとしては珍しい赤みがかった、ローズベル仕様です。
ローズベルの特徴は、深みのある音色。
また、F管付きの太管で、抜き差しもしやすいように工夫されています。
Behning & Sons とても楽しいアルトトロンボーン (YB-CTB)
吹奏楽やオーケストラなどで通常使われる、テナートロンボーンやテナーバストロンボーンがB♭管なのに対し、 E♭管の高音域で小型のアルトトロンボーン。
普段とは違う音域や音色を楽しんでみたいプレイヤーは、是非吹いてみてください。
おもちゃのつもりで買ったが想像以上に鳴りが良い、期待以上だという口コミも多く、期待できる一品です。
まとめ
楽器を欲しいと思ったとき、安く手に入れることができるのはありがたいですね。
今回ご紹介した様々な視点から、安いトロンボーンの購入を検討してみてはどうでしょう。
お気に入りを見つけて、是非トロンボーンという楽器を楽しんで演奏してください。
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