レコーディングやライブに必須のバスドラムマイク。
今回は、バスドラム用マイクおすすめ10選をご紹介します。
- バスドラムマイクは何本使えば良い?
- バスドラムマイクの選び方と使い方は?
- バスドラムマイクを使うメリットは?
など、それぞれの疑問に答え、キックマイクに関する基礎知識を網羅的に解説していきます。
バスドラム用マイクとは
バスドラム用マイクとは、バスドラムから出る低音を拾うために設計されたマイクのことで、一般的にはダイナミックマイクが使われています。
通常のマイクではバスドラムの低音域を拾えないため、バスドラム用のマイクを使い低音を十分に拾えるよう設計されているのです。
ダイナミックマイクは耐久性が高く強めの音圧にも対応できるため、ライブやレコーディングの際によく使用されています。
また、コンデンサーマイクなど他の種類のマイクもバスドラム用に使われる事があります。
バスドラム用マイクは2本が基本?
バスドラム用のマイクは一般的に、1本か2本がスタンダードとされています。
- 1本の場合:穴があればそこからマイクを内側に入れビーターの打点の裏側に設置
- 2本の場合:キックイン(打面側)とキックアウト(後ろ面)に設置
後ろ面に穴が開いているバスドラムには、その穴からマイクを入れ打面側の音を内側から録ります。
中に入れるマイクはアタック音を拾い、外に立てるマイクで低域の音を拾うイメージです。
よりバランスの良い音を録音するためには、バスドラム用のマイクを2本使うのがおすすめです。
バスドラム用マイクにこだわるメリット
低音を強調できる
バスドラムのマイクは低音をより拾えるように設計されています。
そのため、バスドラムから出る低音がより強調され、より重厚感のある音作りが可能となります。
バランスの取れた音
バスドラム用のマイクを適切に設置することで、全体的にバランスの取れた音が録れます。
「バランスの取れた音」とは他のドラムやシンバルとの音量バランスが取れていることを指します。
バランスが取れていると「シンバルは強めに録音できているけど他が弱い」ということが少なくなるのです。
ミキシングがしやすい
バスドラム用のマイクを使うことで、ボーカルやギターなどの音と分離して録音できます。
分離すると、「ボーカルの音が弱いから少し上げよう」「バスドラムの音をもう少し抑えよう」など単体ごとに音量の調節が可能です。
ドラムの音の調整ができる
バスドラム用マイクを使うことで、ドラムのサウンドの音質自体を個々に変える事ができます。
例えば「バスドラムの低音をもっと強調しよう」「アタック音を弱くしよう」など調整が可能となります。
バスドラム用マイクの選び方
ドラムセットでのそれぞれの役割はシンバルなら高音域、スネアドラムなら中音域で、バスドラムなら低音域です。
バスドラムのマイクには基本的に低音域が得意なマイクを選びましょう。
低音域に適したダイナミックマイク
低音域にはダイナミックマイクが適しているのでおすすめ。
マイクを選ぶ際は拾いたい音に合わせた周波数特性を選びます。
周波数特性とは、マイクを通した周波数レベルのことで、周波数特性が低ければ低音域を、高ければ高音域を拾えます。
低音域をしっかり拾うダイナミックマイクを求める際には70Hz以下のマイクが好ましいです。
SPL値の高いマイク
大きい音にどれだけ耐えられるかという値を「SPL値」といいます。
SPL値が高いマイクは音割れしづらい、故障しづらいという特徴があるため、バスドラムの音圧に耐えられるマイクには向いているのです。
ドラム向けマイクにはSPL値が高いものがおすすめです。
単一指向性or超単一指向性
マイクを選ぶ際には「指向性」が一つの判断基準になります。
指向性とは、マイクがどの方向から収音できるかという性質のこと。
- 単一指向性:正面からの収音に長けているが横方向の音を拾いにくい弱点がある
- 超単一指向性:単一指向性よりさらに周りの音を拾いにくくして、より正面の音を拾うことができる
ちなみに、正面と背面の音を拾える双指向性という性質もあるのですが、収音範囲が広いため雑音を拾いやすいというデメリットがあります。
ですから、バスドラム用マイクでは単一指向性か超単一指向性がおすすめです。
バスドラム用マイクおすすめ10選
バスドラム用マイクの使い方
バスドラムのマイキングを3種類紹介していきます。
バスドラムは他のドラムと比べ、音圧や胴鳴りが強い傾向にあるため、バスドラムのマイキングは他のドラムより難しいです。
基本的にマイクを打面から離すほど低音域が強くなり、打面に近づけるほどアタック音が強くなる傾向があることを頭にいれておきましょう。
キックイン
キックインとは、バスドラムの内側にマイクを設置する方法。
- バスドラムに穴がある場合、そこからマイクを入れる(この場合は通常の短いスタンドだと目的の場所まで届かない為、2つのスタンドを接続するなどして奥まで入るよう工夫しましょう)
- ビーターの打点から5〜10cmほどの距離にセッティングする(だ打点の正面の位置はビーターの振動が大きいため、斜め方向から打点を狙うのが通例となります)
キックインは、アタック音が強調されますがアタック音が大きい分、相対的にシェルの鳴りが抑えられてしまうデメリットもあります。
キックアウト
キックアウトは、バスドラムの外側にマイクを設置する方法で、ジャズ演奏時にはバスドラムの外側に設置することが多くあります。
アタック音は少なくなりますが、その代わりシェルの鳴りが響くため低音がしっかり録れます。
低音が拾える位置なので、マイクも低音を良く拾うものにします。
セッティングの際は、フロントヘッドの穴の開いている付近を狙うと音圧がよく録れます。
マイクはフロントヘッドから5cm〜10cmを目安にセッティングしましょう。
しかし、離しすぎてセッティングするとスネアやタムなど他の音も拾いやすくなってしまうため注意が必要です。
ダブルマイク
ダブルマイクとは、低音域とアタック音の両方が欲しい場合にマイクを2本設置すること。
キックインとキックアウトの両方を使うことでバランスの良い音が録れます。
また、マイク1本で撮る場合は音圧とアタック音を両立できるところに設置します。
まとめ
バスドラムマイクを低音に特化した専用のマイクに変えるだけで、バスドラム本来の重低音を綺麗に出せるようになります。
今回の記事を参考にして、ご自分が望んでいる音をだすためのバスドラム用マイク選びをしてみてください。
用途や目的に合わせて、自分好みのマイクを探してみてはいかがでしょうか。
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