多彩なサウンドを表現するのに欠かせないエフェクターですが、種類が増えてくると持ち運びが大変で、スタジオやステージでのセッティングにも時間がかかってしまいます。
そんな時に便利なのが、複数のエフェクターをいっぺんに持ち運ぶことができ、セッティングに手間取る心配を解消してくれるのがエフェクターケースです。
ただ、サイズが大きくなるほど重くて持ち運びも大変です。
今回は、できるだけ小型で持ち運びが楽な「小さいエフェクターケース」のおすすめ10選をご紹介します。
小さいエフェクターケースとは
エフェクターケース(エフェクターボード)とは、ギターやベースで使用する複数のエフェクターを収納、設置するためのケースです。
あらかじめケース内で組み立てて固定しておくことで、セッティング時間を短縮でき、複数のエフェクターをまとめて運ぶことができる利点があります。
できる限りコンパクトなエフェクターケースを選択することで、持ち運びが非常に楽になります。
小さいエフェクター ケースを使うメリット
セッティング時間を効率化できる
これはケースの大小に関わらずですが、エフェクターをばらばらに持ち運ぶと、セッティングの都度1回1回エフェクターを配置、組み替え、配線をしなければいけません。
あらかじめエフェクターの位置をケースの中で固定しておけば、その手間を省くことができ、スタジオやステージでのセッティングを効率化できるので準備の際にあわてる必要がありません。
持ち運びが楽
当然ですが、軽量であればあるほど持ち運ぶのが楽になります。
機材を持って頻繁に移動するという場合は、スペックは必要最小限で、できる限りコンパクトなものを選ぶのがポイントです。
音質がよくなる
小型であれば自ずとケーブルも必要最小限の本数になるので、エフェクターの配線をきれいにまとめることができ、配線同士の干渉がなくなりノイズが低減します。
ギターの音が出なくなったり、ケーブルが抜けたりする、といったトラブルを回避することもできるのもメリットです。
小さいエフェクター ケースを使うデメリット
選ぶケースによっては重たい
小型であっても、素材によっては重量があるものがあります。
ハードケースは特に重量があるものが多いので確認が必要です。
またソフトケースタイプはボードがセットになっているものもあるので、それを踏まえて確認しておくことが必要です。
新しく音作りをする場合には買い換えなければいけない
新しいサウンドを追求していくうちにエフェクターが増えた場合、小型のケースだと入れるスペースがなくなってしまうこともあります。
そうなると、別のケースに買い替える、もしくはケースの数を増やす必要がありコストがかかってしまいます。
それを想定して、購入する段階で少しサイズに余裕を持たせておくことも必要です。
小さいエフェクター ケースの選び方
材質
小さいエフェクターケースの素材は、下記の2種類から選びましょう。
- ハードケース:しっかりした硬い材質で作られているので重量はありますが、頑丈で機材の故障リスクを減らすことができます。
- ソフトケース:ハードケースに比べて軽く、手持ちだけでなく肩掛けなどで使用することもできるタイプが多く持ち運びに便利。収納ポケットが付属しているモデルが多いので、小物などをまとめる際にも重宝します。
サイズ
実際に使用するエフェクターの数に合ったサイズのものを選ぶ必要があります。
ケースの寸法とエフェクターを並べた時の縦・横の寸法を見比べて、適正なサイズを割り出しましょう。
エフェクターだけではなく、配線スペースも想定する必要があるので、実際にケーブルを差した状態の寸法を測っておくのがポイントです。
また、あとから新しいエフェクターを追加した場合も想定して余裕を持ったサイズを選ぶ、あるいはエフェクターを入れ替えるなども検討しておきましょう。
価格
価格が安いに越したことはありませんが、あまりに安価なものは金具が取れやすいなど作りが粗悪でクオリティが低い場合があります。
また必ずしもハードケースだから頑丈、ソフトケースは貧弱というわけではありません。
価格帯はピンからキリまでなので、重視するポイント、スペックと価格が見合うかどうかバランスを見て選ぶようにしましょう。
固定方式で選ぶ
固定方式は、マジックテープ方式と、ゴムバンド方式の2つ。
マジックテープ方式は、エフェクターの裏にマジックテープ(面ファスナー、ベルクロともいわれます)を貼り付け、ボードに固定するやり方。
すぐに着脱できるので、レイアウト変更しやすいのがメリットです。
ゴムバンド 方式は、ボードの上にすのこなどを置いて、結束バンドでエフェクターをしばりつけて固定するタイプ。
エフェクターがずれたりする心配がなく強力に固定できるのがメリットですが、着脱に手間がかかるのが難点です。
小さいエフェクター ケースおすすめ10選
小さいエフェクター ケースの使い方
エフェクターの配置・レイアウトをする
まずエフェクターが操作しやすいような配置を決め、レイアウトします。
ボリュームペダルなど頻繁に使用するものは踏みやすい位置に配置するなど、実際に使用するシチュエーションをイメージして決定しましょう。
また、電源ボードと干渉してノイズが発生しないよう、エフェクターの特性を考慮した配置にすることも必要です。
マジックテープを貼り付ける
エフェクターの配置を決めたら、実際にボードに固定するためのマジックテープをエフェクターに貼り付けます。
この時、汗や水分などでテープを濡らしてしまったり、ほこり・汚れがついてしまうと粘着力が弱まってしまうので注意が必要です。
また、万が一故障してしまった場合シリアルナンバーが見えないと修理の際に困るので、隠れないように貼っておきましょう。
電源を固定する
エフェクターを固定する前に、ノイズの発生を抑えるため、まず電源ボードとDCケーブルを先に固定します。
同様の理由で、DCケーブルとパッチケーブルは分けておきます。
DCケーブルが抜けてしまわないように、直角に曲げるなどきれいにまとめつつ、少し余裕を持たせて配線しておくのがポイントです。
配線をつなぐ
電源を固定したあとに、エフェクター同士をつなくパッチケーブル、MIDIケーブルなどを配線します。
パッチケーブルは、メーカーによって再現できる音域に差があるため、できるだけ同じメーカーでそろえるのがポイントです。
配線完了後、正しく配線できているか確認するため、テスターやケーブルチェッカーを用意しておくと良いでしょう。
エフェクターを固定する
配線が終わったら、マジックテープを貼ったエフェクターを最初に決めたレイアウトの通りに並べていき、ボードに固定します。
エフェクターを先に固定してしまうと、配線ケーブルをまとめるのが大変なので、電源ボックス以外は最後に固定するのがポイントです。
小さいエフェクター ケースの代用品は?
エフェクターケースにかける費用をできるだけ節約したい、という場合は何か別のもので代用することも可能です。
例えば、エフェクターボードは100均やホームセンターで売っているベニヤ板やジョイントマット、まな板などでも代わりになります。
ケースは普段使いのトートバッグやショルダーバッグ、アルミケースなどを購入して代用することもできるので検討してみてください。
小さいエフェクター ケースの自作方法は?
エフェクターケースは、代用品を組み合わせて自作することも可能です。
前述したように、ボードはベニヤ板、ジョイントマットなどを購入し、エフェクターを固定するためのマジックテープもしくは結束バンドを用意します。
配線、レイアウトしていく作業は同じなので、エフェクターケースの使い方手順にそって行ってみましょう。
既製品を購入するよりも費用を抑えることができる場合があるので、材料を別々に購入し自作することも選択肢に入れてみてください。
まとめ
エフェクターケースは複数のエフェクターをまとめて持ち運べ、セッティングの手間を省くことができます。
また自分の持っているエフェクターに合わせて、できる限りコンパクトで必要最小限のものを選ぶことで予算を抑えることができ、コストパフォーマンスも上がります。
今回ご紹介したおすすめの小型エフェクターケース、選び方を参考にして、自分に合った機材を選んでみてください。
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