アコースティックギターをライブ会場で鳴らしたり、レコーディングしたりする際に必ず必要になるのが、音を増幅させるためのアコギ用のマイクです。
同じく音を増幅させるピックアップではなく、ここでは空気振動で収音するいわゆる“マイク”を紹介していきます。
マイクと呼ばれるものであれば、殆どの場合とりあえず音を拾うことは可能ですが、正しいアコギマイク選びをすることにより、素敵な音でアコースティックギターのサウンドをマイクで拾うことができます。
アコギマイク選びに失敗しないための、録音用と弾き語り用に最適なおすすめのマイクをご紹介していきます。
アコギ向けマイクとは
マイクにはそれぞれ使用用途によって様々な違いがあり、それによって生み出される音や収音できる帯域・音質などは多岐にわたります。
そのため、用途に応じて最適なマイク選びが必要となってきます。
しかし、アコギマイクと言ってもアコギ専用に作られたマイクというものはほぼありません。(アコギ本体に取り付ける仕様のものを除く)
アコギで使うマイクは、主に「楽器用」「演奏収音用」に製造されたものを使用します。
アコギ向けマイクにこだわるメリット
「特にこだわりがないからどんなマイクでもかまわない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、アコギ向けマイクをこだわって選ぶことで、下記のようなメリットが得られます。
アコギ本来の音を出すことができる
アコギマイクに適していないマイクを使用してしまうと、そのアコギ本来の音を収音することができません。
その結果、ペラペラなサウンドになってしまったり、極端に音が小さくなってしまったり、ノイズだらけになったりする可能性があります。
きちんとアコギマイク選びをすることにより、アコギ本来のふくよかできらびやかな音をマイクで拾うことが可能となります。(150文字前後)
ワンランク上の作品を目指せる
録音にしてもライブにしても、適したマイクで収音することによりプロのような音に近づける事ができます。
逆にいうとマイクによっては演奏の本来のクオリティが出せないということも起こります。
演奏は悪くなのにマイクを通すとなぜかしょぼく聴こえるという方は、ぜひアコギマイクの購入を検討してみてください。
ピックアップでは再現できない音が出せる
ピックアップで音を増幅させる場合は他の楽器の音を同時に拾ってしまうことが無いためアコギの音を被りなくクリアに収音できます。
しかし、ピックアップで増幅した音はギター本来の生音とは違う音になってしまいます。
先述の内容とかぶる部分もありますが、ギター本来の音を収音するにはピックアップではなくマイクが必要不可欠となります。
アコギ向けマイクの選び方
アコギ向けマイクを選ぶときに注意したい点は以下のようなことが挙げられます。
使用する状況
- 弾き語りのような自分しか演奏者がいない状況なのか?
- バンドなのか?
- レコーディングなのか?
- ライブなのか?
- 会場はライブハウスなのか?
- 路上演奏なのか?
使用する状況によっても最適なアコギ向けマイクは変わります。
ですが、そのたびに必ずしもマイクを変えなければいけないというわけでは決してありません。
使用したい状況にどちらでも対応できるアコギ向けマイクを選ぶことも可能です。
音
マイクによって音は変わります。
どのような音を出したいか、収録したいかによって適切なアコギ向けマイクを選ぶことが大切になります。
マイク選びにおいて“音”は最重要項目でありますが、同時に見極めが最も難しい部分でもあります。
実際に使ってみないと自分の楽器との相性がわかりづらいという点も、マイク選びを難しくしている点の一つです。
価格
どれだけ気に入ったアコギ向けマイクに出会えたとしても、決して避けて通れないのが価格です。
マイクは数百円の安価なものから数百万円のものまで上を見ればキリがありません。
しかし、高ければ良いマイクというわけではなく前述のように使用環境や音の好みなどで最適なアコギ向けマイクを見つけることが大事です。
そこを間違えてしまうと、高いアコギ向けマイクを買ったのに格安マイクで録ったような音になってしまったということも珍しくありません。
電源
マイクには電源がないと使用できないものがあります。
コンデンサーマイクのように電源がないと使用できないマイクを選ぶのか、ダイナミックマイクのように電源不要のものを選ぶのかも重要です。
また、電源が必要なマイクを選ぶ際はその電源の供給方法についても調べる必要があります。
- 電池でしか駆動しない
- 電源アダプターが必須
- ファンタム電源対応
など使用状況によっては困ることもあるので注意しましょう。
指向性
指向性とはマイクの感度が高い方向を表します。
単一指向性マイクは一方の方向からの感度が高く、狙った音とは他の音は収音されにくい仕組みになっています。
その反面、マイクに近づけば近づくほど低音域が強調されてしまいます。
無指向性マイクは繊細な音も収音できる一方で狙っている音以外も収音されやすくなってしまいます。
マイクによって指向性は違うので必ず確認しましょう
有線/無線
マイクには有線のものと無線のものがあります。
アコギのマイクに無線を必要とすることはあまり無いことが多いですが、状況によっては無線のマイクが必要となることもあります。
別の機材がさらに必要にはなりますが、有線のマイクを無線化することも可能ですので必要な場合は検討してみるのも良いでしょう。
その他
上記以外にも、丈夫さ・持ち運びの手軽さ・保管の手軽さなど、アコギマイク選びの参考にしたい点はいくつもあります。
あるいは、いくつか候補で迷ったら最後は見た目が気に入った方を選ぶなんてこともよくあります。
アコギマイクを選ぶ際は様々なことを照らし合わせて、自分の中で優先順位をきちんと決めて慎重に選ぶようにしましょう。
アコギ向けマイクおすすめ10選
アコギ向けマイクに最適な、おすすめマイクを10個厳選してご紹介します。
使用環境・用途に合わせて、レコーディングでも弾き語りのライブでも使うことができます。
アコギ向けマイクの使い方
録音で使う
録音で使う際は演奏者が座った状態でマイクがセッティングされることが多いです。
そのほうがマイクの位置や距離が変わりづらく安定した録音が可能だからです。
レコーディングではライブよりもいっそうシビアなマイキングが求められます。
アコギの様々な場所にマイクを立てて、鳴りの違いをミックスして録音することもあります。
レコーディングの現場ではピックアップからの収音のみを使うことは稀で、殆どの場合マイクで録音されます。
ライブで使う
ライブで使う際は、その環境や演出によって使い分ける必要が出てきます。
例えばバンドの中で演奏したりする場合、感度の高いコンデンサーマイクでは他の楽器の音を拾ってしまいます。
逆に弾き語りの場合はコンデンサーマイク1本でボーカルとアコギを拾ってしまうことも可能です。
ライブで使う際は、マイクからギターが離れてしまわないように練習することも求められます。
また、アコギのサウンドホール付近にマイクが近づくとハウリングを起こしやすくなるのでそういったマイキングにも注意が必要です。
アコギ向けマイクの代用品は?
冒頭にも書いた通り、”マイク”と名のつくものであれば基本的には収音できます。
予算が厳しければ中古で500円で売ってるようなマイクでも充分な役割を果たしてくれることも多くあります。
どのようなマイクでもとにかく試してみることからスタートです。
もしかすると高級マイクより自宅に転がってた安い汎用マイクのほうが好みの音だったなんて事も珍しくありません。
まとめ
せっかくの素晴らしい演奏もマイク一つで台無しになってしまうこともあります。
そうならない為ににもアコギ向けマイク選びは慎重にいきたいところ。
ではなにか始めればいいのか。
とにかく、まずは買って実際に使ってみることです。
気になった一本を手に入れてみて体験し、感じてみることからスタートしましょう。
必ず自分がどういう音を求めているのかがわかるようになるでしょう。
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