ベーシストであれば、一度は「マイベースアンプヘッド」を所持したいものですよね。
しかし、たくさんのメーカーがあり、さまざまな機能や見た目・幅広い価格によりベースアンプヘッドの購入に悩んでいませんか。
近年では、小型のベースアンプヘッドも登場しており、人気があります。
そこで今回は、ベースアンプヘッドの特徴や機能・メリット・使い方をご紹介し、「ベースアンプヘッドおすすめ10選」もお伝えしていくので参考にしてみてください。
ベースアンプヘッドとは
ベースアンプヘッドとは、スピーカーから音を出すために必要となる機材で「ヘッド(頭)」の部分を指します。
スピーカー単体で音を鳴らすことはできないので、ベースアンプヘッドをスピーカーへつなぐことによって音を出せるようになるのです。
そして、ベースアンプヘッドを使うことにより、ベースから送られる信号をキャッチして、ボリュームやトーンの調整が可能になります。
ベースアンプヘッドにこだわるメリット
ベースの音作りが安定する
ベースアンプヘッドには、プリアンプが搭載されています。
プリアンプに付いているツマミを使用して、ボリュームやトーン、イコライザーの調節ができます。
たくさんの機材を使用することなく、ベースアンプヘッドのみで音作りが可能。
煩わしさがなく、直感的に音作りができることもメリットになります。
環境に左右されにくい
ライブハウスやスタジオでは、さまざまなアンプが置いてあり、慣れていない環境やアンプによって、音作りがうまくいかない経験ありますよね。
しかし、ベースアンプヘッドを使用してスピーカーに繋げれば、いつでも自分のセッティグを再現できるので、演奏が環境に左右されにくくなります。
たくさんのエフェクターを必要としない
コンパクトなエフェクターでも音作りにこだわっていくと、所持する数が増えていき、たくさんのエフェクターで溢れかえりますよね。
しかし、ベースアンプヘッドを使用するとエフェクターのわずらわしさから解放されます。
なぜなら、ベースアンプヘッドを使用することで直接音作りが可能になり、数多くのエフェクターを必要としないからです。
また、足元に必要なものは、チャンネル切り替えスイッチと空間系のエフェクターで充分になります。
ベースアンプヘッドの選び方
使用する場所の想定
ベースアンプヘッドを選ぶ際に、使用する場所を具体的にしておきましょう。
自宅のみで使用する場合は、小型のベースアンプヘッドがおすすめ。
小さいものでは、幅128mm・奥行き75mm・高さ59.5mmと、かなりコンパクト。
ティッシュケース2つ重ねたぐらいの大きさにより、デスクの上に置いても邪魔になりません。
スタジオやライブハウスで使用する場合は、さまざまなベースアンプヘッドを比べてみましょう。
W(ワット)数が小さすぎると音量がでないため注意が必要ですが、スタジオや小規模のライブであれば、30Wから100Wほどあれば十分です。
また、野外ライブや大規模なライブの場合は、100W以上のベースアンプヘッドを選びましょう。
持ち運びも考える
ベースアンプヘッドを運ぶ際に重いと非常に苦労しますので、好きな音色や見た目を選ぶのと同時に、重さもしっかり確認しましょう。
軽いベースアンプヘッドでは、重さ440gのものもあり、自宅で使用する際には、手軽に使えて重宝します。
しかし、軽いぶん出力が低く音量が出ないため、ライブハウスやスタジオでは使いにくいです。
重いベースアンプヘッドでは、重さ10kg以上になるものがたくさんあります。
移動が多いライブ活動をする方は、持ち運びやすさも重視して選びましょう。
自分の予算と相談する
ベースアンプヘッドは、ブランド・品質・製造元によって大きく値段が変わるため、予算も具体的な数字で考えておきましょう。
手軽に使用してみたい方は、10,000〜30,000円あたりでベースアンプヘッドを探してみましょう。
スタジオやライブハウスで使っていきたい方は、30,000〜100,000円を目安に探してみてください。
選択の幅が一気に広がり、自分の好きな音と出会えます。
本格的にライブで使用したい場合は、強気に100,000円以上のベースアンプヘッドを視野に入れて欲しいです。
ライブ活動を支える相棒となるので、好きな音や見た目に妥協せず選ぶことをおすすめします。
「トランジスタ」か「真空管」
ベースアンプヘッドには、トランジスタと真空管の2つの種類がありますが、これらは入力されたベースの音を増幅させるために必要な回路となります。
トランジスタは、電子パーツである半導体を使用して音を出力させるのですが、環境を選ばずに安定した音を出し、よほど強い衝撃を受けたりしない限り壊れることはありません。
デジタルな面が強いことから、「安定した音は出せるが、無機質な音だ」と、機材界隈では言われています。
真空管は、音を出力させるために真空管を必要とし、寿命の関係で5〜7年ほどで交換する必要が出てきます。
真空管を温める必要があるなどと、アナログな面が強いことから、マイルドで表情豊かなサウンドを実現。
トランジスタと真空管の特徴を見比べて、検討しましょう。
インピーダンス(Ω)数値のチェックも忘れずに
ベースアンプヘッドを選ぶ際は忘れずに、インピーダンスもチェックしましょう。
ベースアンプヘッドとスピーカーの、インビーダンス数値が合わないで使用していると、最悪故障してしまう恐れがあります。
インピーダンスの数値は、説明書かベースアンプヘッドの後ろ側に記載されているので、忘れずにチェックしましょう。
(スピーカーによっては、インピーダンスが対応していないモノもあります)
ベースアンプヘッドおすすめ10選
メーカー・機種 | 重さ | ワット(W) | インピーダンス(Ω) | コスパ(★1〜5) |
Hartke・HA2500 | 9,3kg | 250W・180W | 4Ω/8Ω | ★★★ |
AMPEG・PF-500 | 4,9kg | 500W・300W | 4Ω/8Ω | ★★ |
Markbass・LITTLE MARK Ⅳ | 2,45kg | 500W・300W | 4Ω/8Ω | ★★ |
BEHRINGER・BXD3000H | 3,5kg | 300W・180W | 4Ω/8Ω | ★★★★ |
ORANGE・TERROR BASS | 4,65kg | 500W・250W | 4Ω/8Ω | ★★★★ |
AGUILAR ・Tone Hammer 350 | 1,4kg | 350W・175W | 4Ω/8Ω | ★★★ |
TC Electronic・BAM200 | 920g | 200W | 4Ω | ★★★★ |
HOTONE・Thunder Bass | 440g | 5W | 4〜16Ω(自動対応) | ★★★★★ |
AMPEG・Micro-VR | 4,7kg | 200W・150W | 4Ω/8Ω | ★★★ |
TRACE ELLIOT・ ELF | 730g | 200W | 4Ω | ★★★★ |
ベースアンプヘッドの使い方
スピーカーと繋ぐ
ベースアンプヘッド単体では音が出ないので、まずはスピーカーに繋ぐ方法を覚えましょう。
接続する際に1つだけ準備して欲しいのものは、スピーカーケーブルです。
ベースで使用しているシールドなどで、ベースアンプヘッドとスピーカーを繋いでしまうと、最悪の場合壊れてしまうため、ベースアンプヘッドと同時にスピーカーケーブルも購入しましょう。
接続の手順は下記の通り。
- ベースアンプヘッドに「speaker」と記載されているインプットを見つける
- インプットにスピーカーケーブルを刺し、もう一方をスピーカー本体に繋げば完了
注意点として、インピーダンスが合っていないと故障の原因にもなるため、インピーダンス(Ω)を確認してから音を鳴らすようにしましょう。
ベースアンプヘッドのみで使う
大きいスピーカーを必要とするイメージがベースアンプヘッドにはあるかもしれませんが、最近のベースアンプヘッドは小型化し、自宅でも使用可能な機能が付いています。
ヘッドホン出力が付いているベースアンプヘッドは、ヘッドホンを直接繋げばスピーカーを必要とせずにベースの音を出すことが可能。
また、パソコンにつなげることも可能となっており、インターフェースとして使用することもできます。
まとめ
自分の好きな音と出会うためには、ベース本体のみならず、さまざまな機材が必要になりますよね。
そこで今回はベースアンプヘッドについて、紹介しました。
購入する際、ぜひ参考にしてみてください。
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