ベースはサウンドの特性上、他の楽器隊と音域が被り埋もれてしまう場合があります。
ギターやドラムを前面に出したい時はこの限りではありませんが、サウンドの支柱としての役割を求められるベースは、引っ込みすぎるのは楽曲の魅力を損なわせてしまうことも。
バンドサウンドを考える際に突き当たりやすい周波数という壁を乗り越えることは、ベーシストとして成長することに繋がります。
今回の記事ではおすすめのベース用イコライザーをご紹介し、使い方から設定例まで徹底解説していきます。
より素敵なバンドサウンドを目指しましょう。
ベース用イコライザーとは
ベース用イコライザーは、一定の周波数を強調・カットしてベースの音を聞こえやすくする役割を持っています。
もちろん、他の楽器の周波数に被せてバンドサウンドに厚みを出す使い方も可能。
イコライザーが真の力を発揮できるのは、バンドサウンド時といえるでしょう。
ベース用イコライザーにこだわるメリット
低音だけではなく中音域・高音域の調整がしやすい
ベースは低音の楽器とイメージを持たれることが多いですが、バンドサウンド時に強調したい時には、中音域・高音域の音を強調する必要があります。
歪み系エフェクターで音を歪ませるのもその方法の1つですが、周波数からサウンドを変えることによって、歪ませずとも強調することができます。
低音のみ強調する場合も、中音域・高音域の周波数を適切にカットすることによって更に強調しやすくなります。
ベースに存在感を持たせることができる
基本的な音作りの1つとしてイコライザーを使用する場合、曲を通してベースに存在感を持たせることができます。
特に400Hz-800kHz帯は、人の耳に良く聞こえる周波数帯で、この周波数帯を適切に強調することによってより存在感を持たせることができます。
基本的にベースのイコライザーはこの周波数帯は操作できるように作られていますが、この周波数帯を基本に考えて音作りをする場合でも、他の周波数帯を変更できるものを選びましょう。
飛び道具として使用することができる
ベースは低音がメインですが、同時に高音域の周波数も出ています。
その高音域の周波数を強調することによって、歪みエフェクターと同様にサウンドを変化させて飛び道具として使用することも可能。
音の輪郭やピッキングのニュアンスを消すこともできるため、思いつく限り沢山の使い方ができるエフェクターが、イコライザーです。
ベース用イコライザーの選び方
使用方法で選ぶ
サウンドの基盤を作る場合や、飛び道具として使う場合と人によってイコライザーに求める役割は違います。
使用方法によって、イコライザーを選びましょう。
変えることの周波数が違えば、できることも変わってきます。
かといって、高機能すぎれば使い切れないこともあるため、使いやすさも着目しましょう。
メーカーで選ぶ
有名メーカーで、高品質のイコライザーは値段が高いものが多いのですが、それだけ耐久性が高く信頼できる製品ばかりです。
コスパ重視でイコライザーを選ぶ場合は、レビューなどを参考にして購入しましょう。
周りが知らないメーカーのイコライザーを使用することによって、他のベーシストとの話が盛り上がるかもしれません。
扱いづらい製品を購入してしまったとしても、その製品を使いこなし、周波数の事を深く知ることができれば他のイコライザーを使用する時に時間がかからないでしょう。
ベース用イコライザーおすすめ10選
ベース用イコライザーの使い方
ベースを強調したい場合
500kHz-1000kHz帯の周波数は、ベースの基本的なサウンドになります。
この周波数帯を強調すると、ベースの輪郭がはっきりとしてきます。
ボーカルと被る周波数帯のため、上げすぎには注意しましょう。
物静かなサウンドを作りたい場合
2kHz帯の周波数は、弦がフレットと触れる音に近い周波数です。
この周波数をカットすることによって、静かなサウンドが作れます。
イコライザーは、周波数を足していくのではなく、消していく事によって強調したいサウンドを作り出していきます。
2kHz以外を適切に強調すると、更に効果が生まれるでしょう。
高音を強調したい場合
ベースの高音域を強調することによって、飛び道具として使うことができます。
高いベースサウンドを作りたい場合は4kHzを強調しましょう。
女性ボーカルや、高い音を出すボーカルと被ってしまう場合があるため、ボーカルが埋もれてしまう場合はこの周波数帯をカットしましょう。
ボーカルがいないタイミングでイコライザーを使用して目立たせる、といった方法も有効です。
ベース用イコライザーの代用品は?
ベース用イコライザーが無くても、アンプに備え付けられているイコライザーで代用できる場合があります。
プリアンプなどを使用している人は、そちらで音を作っても良いでしょう。
イコライザーは引き算で音を作ると、より納得したサウンドができると言われてはいますが、どうしても自身が欲しい周波数を強調出来ない場合はイコライザーは必須です。
まとめ
ギターだけではなく、ベースもイコライザーは重要な役割を持っています。
バンドサウンドの中核を担うからこそ、しっかりと存在感のある音作りをしなければなりません。
目立ちすぎず、かといって引っ込みすぎないちょうどよいサウンドを作るために、イコライジングの知識と経験を高めていきましょう。
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