「コンガとボンゴという楽器の名前をよく耳にするけど、どっちがボンゴでどっちがコンガだっけ?」
と、一度は思った事はありませんか?
そこで今回の記事では、コンガに焦点を当てて、コンガとボンゴの違いを徹底的に解説していきます。
「コンガのおすすめ商品が知りたい」「コンガとボンゴ、どちらを始めたらいいのか迷っている」と方は、ぜひ参考にしてください。
コンガとは
「コンガ」はアフリカからキューバに伝わった楽器で、主にマンボやサンバ、ルンバの様なラテンアメリカ音楽にリズムの要として用いられます。
見た目は樽の様な胴をしていて体長70cmほどあり、コンガの重さは大人1人につきコンガを1つ運べるくらいの重さです。
コンガは、手でミュートをしてスラップ音を出したり、リズムを刻んだり、中央付近を叩きベースの音を出すなど演奏方法は多彩。
またボルトを調節して、音程をつけたりすることも可能です。
コンガ奏者には音程のこだわりが強い方が多く、そのオリジナル性は千差万別です。
実は「コンガ」は音域によって呼び名が変わります。
- 口径が小さく高音のものを「キント」
- 中音域のものを「コンガ」
- 口径が大きい低音のものを「トゥンバドーラ」
コンガはクラシックでも用いられ、打楽器を学ぶ学生がマルチパーカッションを演奏する際に使用することもあります。
コンガとボンゴの違い
見た目
まずコンガは先ほど説明した通り、樽の様な胴をしていて体長は70cmほどあります。
一方でボンゴは、直径は20cmほどでコンガと比べるとかなりコンパクトで片手でも持ち運ぶことができます。
ボンゴの形は胴の短い桶型をしていて、コンガと違い大概が大小2個がセットになっています。
大きいほうはスペイン語で女性を意味するエンブラ、小さいほうは男性を意味するマッチョと呼ばれています。
音域
大きさからみても分かる通り、コンガとボンゴの音域の差は広いです。
なんと調整によっては、約1オクターブの差があります。
その為、曲の雰囲気や用途に合わせて、コンガかボンゴを選ぶ必要があります。
特にベース音の違いが大きいです。
スラップ音にも差があり、コンガに比べボンゴはかなり遠くにつき刺さるような届く音がでます。
演奏方法
コンガとボンゴ、どちらも手のひらを使って演奏すると言うのは変わりません。
しかしコンガは重いため、主に床に置いたり、時には肩からつるして演奏します。
上面を指で叩いたり、ベースを鳴らせたい時には真ん中の方を手で鳴らしたり、指の振動を使ってタンバリンのロールのような奏法をする場合もあります。
一方でボンゴには専用のスタンド等はありますが、ラテン系の方は基本的にボンゴを膝や太ももに挟み、座って演奏します。
そして太鼓の面積が小さいことから、指先を使って演奏します。
主に親指以外の4本を使うため、装飾音符やロールなどの細かい動きをつける事ができます。
ここまでコンガの特徴とボンゴとコンガの違いについて説明してきましたので、次はコンガの選び方についてご説明します。
「コンガについて本格的に学びたい!」「コンガの購入を考えている!」という方は是非参考にしてみて下さい。
コンガの選び方
正しいインチを選ぶ
コンガは先ほど記述した通り、3種類の音域がありインチによってかなり音の差が出ます。
主に2種類買うのがメジャーですが、自分は一体どの音域が欲しいのか、事前に調べたり考えたりしてから購入するようにしましょう。
使う用途やジャンルから選ぶ
コンガは値段も音色もピンからキリまであります。
その中でも更にクラシック用・ジャズ用・ラテンパーカッション用など、用途によっても種類が変わってきます。
そのため、自分は今後どのジャンルに精通して使うことになるのか、どのくらい本気でやりたいのかなどを事前に考えておくことが大切です。
自分の体に合ったものを選ぶ
いくらコンガを本気でやりたいからといっても、小柄な女性がドゥンパドーラのサイズの大きいものを選んだりすると、体を壊してしまう可能性があります。
使う用途によって音質には十分こだわる必要がありますが、身体を壊してしまっては本末転倒です。
自身の身長、筋肉量、腕の使い方などを考えてから購入するようにしましょう。
コンガおすすめ10選
コンガをどのようにして選んだらいいかわかったところで、自分に合ったコンガを見つけていきましょう!
LP10” & 11” CONGA SET スタンド付き(LP646NY-AW)
LP(エルピー)は、コンガやボンゴなどのハンドパーカッションや、小物楽器なども手がける、打楽器を代表するブランドです。
LP646NY-AW はコンガが2つのコンガを取り付けられるスタンド付きな為、比較的運びやすいことが特徴です。
また値段もお手頃でありながら、通常のコンガに引けを取らないサウンドも持ち合わせています。
LPClassic Model 11″ Quinto (LP522X-AWC)
ここからLPが続きます。
LP522X-AWCはハンドパーカッションとしての質は勿論、クラシック音楽にでも使える定番の品番です。
音楽大学出身の方は、一度は触ったことがあるのではないでしょうか。
非常にオーソドックスで、音飛びの良さからどんな音楽にも対応できる、購入して間違いないコンガです。
LPatato Model 11″ Quinto (LP522X-1RD)
LP522X-1RDはコンガ奏者であるPatatoが日々研究をし、共同開発したモデルです。
たる上になっている胴体の膨らみが大きく、ふくよかな音で処理が纏まっている事が特徴的です。
少々高額ですが、これからコンガを本格的に極めたいと考えている方におすすめします。
LPEクラス (LP559T-EC)
LP最後のモデルです。
LP559T-ECは完全オーク素材のモデルで、クラシックやジャズポップスなどで多方面で使用できます。
なんといってもフォームが美しく、どこから見ても高級感があふれていることが魅力的です。
音質も然りで、張りのありつつシックなサウンドは聴くものを一瞬にして虜にさせ、奏者自身も満足することでしょう。
他人とは違ったモデルがほしい!と考える方におすすめです。
GON BOPSゴンボップス Tumbao Pro Series (GON-TP1150) #WA
GON BOPSとは、キューバ系アメリカ人が立ち上げた本場のサウンドに近い音質をもつブランドです。
マイルドな音質が特徴的で、指技を極めるには最適の楽器です。
またこのモデルはGON BOPSの中でも非常にスタンダードな品番で、世界中で愛されています。
小技を修得したい!本場の音を味わいたい!と考える方におすすめします。
TOCACUSTOM DELUXE SERIES
TOCA Custom Deluxe Series はプロのパーカッショニストや、音楽大学に通う学生にも愛されるTOCAのなかでも上位のモデルです。
価格も安いのにも関わらず、ローからハイまでバランス良く音が鳴ることが特徴です。
ウッドタイプは硬質な木材オークウッドと、充分な厚みの牛革を使用した肌触りの良いヘッドの組み合わせは、抜けの良いふくよかなサウンドを奏でます。
叩いていて楽しくなって来るくらいパッと明るいサウンドに魅了されることでしょう。
MEINL マイネル マラソンクラシックコンガ ナチュラル(MCC1134NT)
MEINLはドイツに拠点を置くパーカッションブランドです。
lpと同じく、ボンゴやカホンなどのハンドパーカッションをメインとして販売しています。
このマイネルマラソンの魅力はなんと言っても価格です。このモデルはスタンドまで付いて6万円台で納まります。
音質もさほど問題なく、これからコンガを始めようと考えている方に特におすすめのモデルです。
REMO Crown Percussion Congas:(LREMCRP01700)
REMOはスネアやボンゴ、そしてコンガの主にヘッドを手がけるメーカーです。
非常に安く、使い勝手が良いことが特徴であり、クラシックに置いてはマルチ用として大活躍します。
貴重なREMOのコンガとスタンドであり、現在は販売されていないため非常にレアなモデルです。
REMOのコンガはファイバースキンのヘッドが着いていて気温や湿度にほとんど影響されないためチューニングや管理が楽で、後々交換用ヘッドが購入できるため、今後長く利用することができます。
Pearl パール ホワイトウッドコンガ (CG-210WSN)
Pearlは日本で最も有名な打楽器のブランドです。
吹奏楽部に所属する中高生から、プロの打楽器奏者まで関わらずPearlの楽器を重宝しています。
ホワイトウッドコンガは伝統的スタイルのパーツを装備し、明るくハリのあるサウンドを誰でも出すことができる、Pearlのベストセラーモデルです。
高さの調整可能な立奏用のスタンドも付属しており、吹奏楽などでの使用や、小柄な小学生にもおすすめです。
TYCOON PERCUSSION TCJ-B (N/D) (Junior Conga 8+9 w/ Double Stand)
TYCOONはハンドパーカッションに特化したブランドであり、職人が手作業で一つ一つ丁寧に作り上げています。
Junior Conga 8+9 w/ Double Standが通常のコンガのサイズの約半分ほどにした大きさで、取り回しに優れたセットとなっています。
見た目からしてものすごく小さく、サウンドも高音ピッチです。
気軽に持ち運べることができるため、外での演奏や少人数でのアンサンブルなどに使用できます。
付属するスタンドに取り付けることも可能で、どこでも演奏したい!と考えている人におすすめです。
コンガの叩き方
ヒール&トゥ
コンガだけでなく、ドラムのキックの奏法でも聞く言葉ですね。
コンガの場合、足ではなく手での奏法になります。
掌の付け根部分を踵(ヒール)、指先の部分をつま先(トゥ)と捉えて、『ヒール→トゥ→ヒール→トゥ(繰り返し)』又は『トゥ→ヒール→トゥ』を片手だけで叩いたり、左右交互に叩いたりしてリズムやフレーズを構築していきます。
ベース
打面の中心部付近を掌で叩くと、ドラムで言うバスドラムのような、深い音が鳴ります。
ジャンベやカホンなどのパーカッションと同じように打面の中心部付近を叩くのですが、手全体をしっかりと叩く場合と手の腹で叩く場合とがあり、手の腹で叩く場合は指で打面をミュートしないように気をつける必要があります。
まとめ
コンガについて詳しくお伝えしていきました。
「コンガ」はラテンアメリカの音楽には欠かせない打楽器です。
また先程比較した「ボンゴ」との演奏方法の違いにも注目して、この機会に是非「コンガライフ」を送ってみてください。
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