ドラム演奏の技術を磨くために活躍するアイテムが、ドラムトレーニングパッド。
大きさもコンパクトで静音性に優れたものが多く、騒音やスペースの問題も解消してくれます。
また、電子ドラムの様にコンセントが必要なく、置く場所にあまり悩むことなく設置できるのも魅力。
電子ドラムの購入を迷っているドラム初心者の方でも、気軽に購入できます。
今回はそんなドラムトレーニングパッドのおすすめとメリットやデメリット、選び方などを紹介します。
ドラムトレーニングパッドとは
ドラムトレーニングパッドはドラム練習に使うアイテムの1つ。
「練習パッド」「トレーニングパッド」など様々な呼び方があります。
ドラムトレーニングパッドは、主に、リバウンドと言われるスティックの跳ね返りや音の粒を確認する際に使われます。
パッド
スティックで叩く部分。
ラバーやウレタン、メッシュ素材でできており、素材によりそれぞれ特徴があります。
リム
パッドの周りを囲んでいる金属部分。
リムショット(ドラムの淵をスティックで叩いた際の「カッ」という音)の練習には欠かせないパーツです。
スタンド
トレーニングパッドの下に付けることができる、ドラムの足です。
スタンドを使うことで生ドラムに近い感覚で練習ができます。
ドラムトレーニングパッドを使うメリット
静音性に優れている
ドラムトレーニングパッドは静音性に優れ、音を心配せず練習ができます。
自宅や騒音に注意が必要な場所。
夜や早朝しか練習できない人でも音を気にせず演奏を楽しむことができます。
場所をとらない
生ドラムや電子ドラムと比べて、大きさが非常にコンパクト。
小さいものは6インチほどのものも。
練習スペースや収納スペースを十分に取れない方、お部屋のレイアウトを保ちたい方におすすめです。
持ち運びができる
コンパクトなだけでなく軽量なので、バッグに入れて持ち運ぶことも可能。
外でサクッと練習をしたい方におすすめ。
ただし、持ち運ぶ際にパッドに傷がついてしまうこともあるため、専用の収納ケースに入れて持ち運ぶなど、パッドを保護しましょう。
ドラムトレーニングパッドを使うデメリット
生ドラムの演奏に近いドラムワークは難しい
ドラムトレーニングパッドは、スティックで叩いた時の打感を練習することに優れています。
そのため、バスドラムやハイハットも含めたドラムワークを確認することは出来ません。
ドラムトレーニングパッドを使って練習をする場合は、練習の目的で生ドラムと使い分けることが必要です。
リムを付けると静音性が低下
ドラムパッドの周りについている金属の枠(リム)は、スティックで叩くと音が響いてしまします。
静音性を優先したい方は、リムがないタイプのパッドを選ぶことがおすすめです。
練習を補助する機能がない
ドラムトレーニングパッドと同じく、練習目的で使われることの多い電子ドラム。
電子ドラムは、練習を充実させるメトロノーム機能や音色を調整できる機能などがあります。
一方のドラムトレーニングパッドは、打感の練習に特化している分、ドラム演奏の練習を充実させてくれる機能は搭載されていません。
練習を充実させたい場合、メトロノームやスピーカーを活用し工夫して練習環境を作る必要があります。
ドラムトレーニングパッドの選び方
自分に合ったドラムトレーニングパッドを選ぶためには、パッドやリムなどの素材をチェックする必要があります。
今回はそんなチェックポイントをご紹介。
パッド選ぶ
パッドの素材は主に3種類。
それぞれ、特徴があるので練習目的や環境で選ぶことが大切です。
ラバー
3種類の中で一番、リバウンドが得やすい素材。
打感が得やすい分、音の粒を意識したい練習におすすめ。
スティックを打つタイミングが分かりやすいので、ドラム初心者の方に最適な素材です。
また、価格も一番リーズナブルな特徴があります。
ウレタン
静音性に優れた素材。
リバウンドの感覚はラバーと比較すると得にくいので、スティックコントロールの精度をさらに高めたい人におすすめ。
価格もラバーと並び、リーズナブルに購入できます。
メッシュ
生ドラムに近いリバウンドが得られる素材。
メッシュの張り具合を自分好みに調整できることも魅力。
演奏スタイルに合わせて調整することで、練習の質も上がること間違いなし。
ラバーやウレタンと比較すると価格はやや高めです。
リムの有無を選ぶ
リムはドラムトレーニングパッドの周りに付いている金属部分です。
リムショット(ドラムの淵をたたく演奏技法)の練習をしたい場合、リムが付いているものを選ぶことがおすすめ。
また、リムを付けることで、リムに当たらないよう叩く練習ができるため、パッドを正確にたたく練習にもなります。
スタンドの有無を選ぶ
生ドラムに近い感覚で練習したい場合、ドラムトレーニングパッドにスタンドを付けることができます。
しかし、ドラムトレーニングパッドの種類によって、スタンドを付けられるものと付けられないものがあります。
スタンドを使い練習を考えている人は、スタンドが付けられるパッドの種類か。
必ずチェックして購入することが必要です。
トレーニングパッドオススメ
【EVANS】ARF7GM/7″ Apprentice Beginner Practice Pads
世界的に有名な楽器メーカーであるD‘AddarioのファミリーブランドであるEVANSのドラムトレーニングパッド。
大きさは6インチ、7インチ、12インチの3種類。
打面は片打面タイプと両打面タイプの2種類があり、練習用途により選びやすいラインナップ。
弾性が強い素材のため、スティックリバウンドが得やすいため粒の細かい打法を練習することに適しています。
【AHEAD】AHPZM 10snarePad
スネアを叩いた時の音が感じられる特殊なパーツが組み込まれています。
通常のドラムトレーニングパッドと比較すると、切れ味のある音を楽しめます。
打面はラバー素材を採用。
パッドも厚めに作られているためリバウンド力の高さが持ち味。
また、裏面には滑り止めが付いているため、パッドのずれの心配もありません。
【Pearl】TP-6N
Pearl社のベストセラーの定番モデルで多くのアーティストも愛用しています。
パッドはソフトラバーを採用し消音性を追求したモデル。
また、打面が小さめのため、ショットの正確性の確認を練習したいときに最適。
付属のスタンドも折りたたみ可能で持ち運ぶことも出来ます。
【Pearl】TP-6NU
TP-6Nをベースにつくられたモデル。
打面はウレタン素材を採用。
また、ウレタン素材を2層構造になっているため、消音性に優れているだけでなく防振性にも優れています。
弾力性は弱めのため、手首の動きを練習したいときに最適。
TP-6N同様、専用の折りたたみスタンド付きで持ち運びも出来るので、好きな場所で練習できます。
【TAMA】TSP9
リバウンドの質を追求したモデル。
打面にNBR(ニトリル・ブタジエン・ラバー)を採用し、スティックでスネアを叩いたときのヒットした感覚を再現。
程よいリバウンドを実現しているので、長時間叩き続けても疲れないと評価が高いです。
パッド自体も耐久性と耐摩耗性にも優れているので、丈夫なつくりになっています。
【ProLogix】Mini Green Pad
アメリカのドラムトレーニングパッド専用メーカーがつくったパッド。
ProLogix社の定番パッドのRedとBlueの2つのモデルの中間の打感を実現したモデル。
弾力性も弾みすぎず適度な感覚。
繊細なスティックワークの練習に最適です。
外付けのスタンドの取り付けも可能なので、様々な練習スタイルに対応可能。
【Innovative Percussion】CP-1R
ドラムス専門メーカーのイノベーティブパーカッションが手掛けたドラムトレーニングパッド。
打面は11.5インチと、ドラム初心者も練習しやすい大きさ。
パッドはガムラバーパッドを採用し、ソフトな素材で高反発のコーススタイル。
しっかりした打感を感じながら練習をしたい方におすすめのモデルです。
【Asanasi】ドラムトレーニングパッド
パッドはラバー素材を採用し、消音性・耐摩耗性・耐久性も追及されたモデル。
裏面の滑り止めが叩いた時の振動を吸収してくれるので、机の上において練習してもパッドのずれや振動の心配が軽減。
付属のスタンドの安定性も高く、高さと確度の調整も出来るため練習スタイルに合わせ自由自在に調整可能。
さらに、持ち運びたい方には嬉しい収納袋も付いてきます。
【YAMAHA】トレーニングパッド(TS01S)
打面は8インチと丁度良い大きさ。
付属のドラムスタンドも高さや確度が変えられて、自分に合う形にカスタマイズ可能。
ラバー製のゴムパッドで吸音性に優れ、音が気になる環境でも練習ができます。
リバウンドもしっかりと感じられるので、打感を確かめながら練習したい方におすすめ。
【Pearl】トレーニングドラムスタンド付(SDN-14N)
スネアドラムを叩いたときの感覚を再現したモデル。
リムも付いているため、リムショットの練習もできます。
また、コーテッドヘッドを採用しているため、ブラシを使った演奏も可能。
スタンドも付属されており、高さも550~880㎜までの調整幅と角度の調整ができます。
音がしっかり出るため、音の心配のない場所で練習する時に向いています。
【Zildjian】REFLEXX ドラムトレーニングパッド
打面は柔軟性がありながら厚みがあり、明確な打感が得やすい特徴があります。
そのため、腕や手首の確認をしながらスティックワークの練習が充実します。
スティックワークや打法の練習で繊細な動きを確認したい方におすすめ。
厚みのあるパッドは吸音性にも優れていることから、静音性も抜群。
【Starfavor】ドラム練習パッド
STARHAVORは若い音楽家のニーズに応える音楽メーカ―。
そんな音楽入門者にも嬉しい、ドラム練習に必要な道具一式が付いているモデル。
パッドのほか、スタンドやスタンド収納袋、スティック、持ち運びケースが付属されています。
パッドも天然ゲルゴムを採用し、ゴム独特の臭いの心配なし。
また、ダブルサイド構造で表面は高反発。
裏面は低反発の作りになっているので、練習の目的によって使い分けができます。
【VIC FIRTH】トレーニングパッド(VIC- PAD12D)
パッドは2層構造で、表面は消音性に優れたソフトラバーパッド。
裏面は弾力性が高く打感をはっきり感じられるハードな素材を採用。
1台で十分な練習ができます。
また、パッドのサイズは12インチと持ち運びしやすい6インチの2種類。
使用用途に応じて大きさを使い分けることもおすすめ。
【Pearl】トレーニングスタンド(SD-20)
ハードのラバーを採用し強い打感を感じられるパッド。
はっきりした音を感じられるので、粒の確認をしたいときに最適。
また、スタンドも付属されているので、生ドラムに近いスタイルでの練習も可能。
大きさもコンパクトで場所をとらないので、練習場所の心配も軽減。
【AKLOT】ドラム練習
打面の大きさは12インチとスティックがヒットしやすい大きさ。
パッドの素材はラバー製を採用し、パッド、木製ボード、滑り止めパッドの3層構造で非常に高い吸音性と弾力性を実現。
また、スタンドとスティック、専用ケース付きで直ぐに練習ができるところも魅力です。
合金製のスタンドなので、錆びにくく丈夫で耐久性にも優れています。
【LOTKEY】練習用ドラムパッド(緑)
表面に弾力性の高いシリコン素材を採用。
弾力性が高いだけでなく、吸音性も高いため音が気になる方も心配は不要。
また、軽く消音性の高いメイプル素材のドラムスティックも付属されているため、消音対策が抜群。
【KIKUTANI】トレーニングパッド(TNP-1)
パッドにバンドが付いている珍しいタイプで、使用するときはバンドを足に巻き付けて叩きます。
パッドの大きさも14センチほどなので、かばんに入れて持ち運びも出来ます。
パッドの淵はプラスチックでできているため、リムショットの練習も可能。
【Pearl】プラクティスパッド(TPX-10N)
パッドはメッシュ素材を採用しているため、非常に静音性に優れています。
メッシュ素材の特徴である、テンションの調整も可能。
また、リムショットの練習も出来るので、様々な練習にも対応。
また、スタンドの取り付け可能な練習台で拡張性も抜群です。
【DONNER】ドラム練習パッド(青)
ラバー製のドラムトレーニングパッドで弾力性が強いことが特徴。
スティックコントロールの練習や音の粒を意識しながら練習したい方に最適です。
パッドは3層構造になっており、防振性、防滑性を備えています。
また、メープル材のドラムスティックも付属されているので、より静音性も追及できます。
【TAMA】トレーニング・パッド 特殊ウレタン(TSP6)
6インチの大きさで持ち運びがしやすいパッド。
また、パッドには特殊ウレタンを使っており、リアルな打感を得られます。
ツーストロークやスリーストローク、ロール練習をしたい方におすすめのパッド。
裏面はスポンジ仕様で滑りにくく、ねじ穴が開いているので別売りのスタンドを付けることも可能。
【Pearl】トレーニングパッド(TP-12F)
ソフトラバーを装備したパッドで、硬さの違いで3パート(ソフト/ベリーソフト/エクストラソフト)に打面が分かれています。
3パートは、スネアドラム、タムタム、フロアタムに見立てられています。
各ドラムセットのスティックコントロールの練習ができるため、コンボネーションのトレーニングが可能。
【Felimoa】ドラム練習用パッド
Felimoaのゴム製パッドは、跳ね返りの強さと静音性が特徴。
また、パッドの淵に木製ボードを採用しているので、リムショットの練習も可能。
防水加工が施された収納袋も付いているので、パッドの錆びによる劣化を軽減し耐久性も追及されています。
【MEINL】トレーニングパッド(MPP-12)
ドイツのグーテンシュテッテンに拠点を置く楽器メーカーが手掛けるトレーニングパッド。
デザイン性に富んだパッドで練習のテンションが上がること間違いなし。
サイズは、12インチと6インチの2種類で練習のシチュエーションを増やすことも可能。
オプションもあり、別売りで膝に取り付けて使えるバンドもあります。
【キクタニ】ドラムトレーニングパッド(TD-1)
8インチのコーテッド風加工のパッドを採用。
叩いた時の音はドラムトレーニングパッドとしては大きめ。
スネアドラムを叩いた時の感覚やしっかりした音を感じながら練習をしたい方におすすめ。
専用のケースや角度の調整が可能なスタンド、スタイリッシュな専用キャリングバッグも付いているので、スタータセットとして充分なモデルです。
【Pearl】プロフェッショナル・プラグティスパッド スターデザイン(PDR-08SP)
8インチのパッドにおしゃれなルックスのデザインが施されたモデル。
スネアドラムに近い絶妙なリバウンド感を追求しているので、高いヒット感を得られます。
デザイン性とはっきりした打感を感じたい方にオススメなモデルです。
ドラムトレーニングパッドの使い方
ドラムトレーニングパッドを使う時には、練習する場所や自分の練習目的に合わせて環境を作ることが必要です。
スタンドを使わない場合
ドラムトレーニングパッドは机の上に置くだけですぐに使うことができます。
もし、音を抑えたい方や叩いたときの振動を抑えたい場合、パッドの下に布を引く事がおすすめ。
スタンドを使う場合
スタンドを付けて練習する場合、自分の叩きたい高さにスタンドを調整します。
高さの調整は通常のスネアドラムのスタンドとやり方は同じです。
パッドの角度も好みの角度に調整します。
練習する前にスタンドのねじが緩んでいないことと、パッドがずれないことを確認してから叩き始めましょう。
テンションの調整をする
ドラムトレーニングパットの打面の張り具合を調整できるタイプの場合、練習の目的に合わせてパッド面を調整します
調整の仕方は、スネアドラムと同じくパッドの枠にあるネジを緩めたり締めたりするだけ。
自身の練習目的や叩きやすいテンションに調整し、練習を充実させましょう。
ドラムトレーニングパットの代用品は?
打面を叩いたときの音を抑えるために使われる「ドラム用消音パッド」。
スネアやタムなどの面に置いて叩くことで、音を軽減できます。
ドラムトレーニングパッドと比較すると、防滑性にやや劣りますが、消音性は抜群。
パッドの種類によってはリバウンド力が高めのものもあるため、スネアを叩いている感覚を得られます。
通常、消音パッドは大きさや柔らかさが異なる複数のパッドが1セットで販売されています。
打面のバリエーションが欲しい方は検討してみてはいかがでしょうか。
ドラムトレーニングパットの自作方法は?
ドラムトレーニングパッドは、100円ショップで販売されている材料を使って自作することもできます。
・MDF材
・スポンジシート
・ジョイントマット
・滑り止めシート
これらの材料を組み合わせることで、自作のドラムトレーニングパッドが作れます。
ドラムトレーニングパッドの様な静音性と吸振性、ドラムトレーニングパッドには劣るが程よい弾力性を再現可能。
DIYなど、工作が好きな方は自作することもおすすめです。
まとめ
ドラム演奏に欠かせない粒のそろった音や一定のリズムを刻み続けること。
これらドラムスキルの習得には練習が必要です。
ドラムトレーニングパッドは、いつでも生ドラムの感覚に近い感覚でスキルアップができます。
ぜひ、自身の練習目的に合ったドラムトレーニングパッドを使って、スキルアップをしてみてはいかがでしょうか。
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