ドラム演奏に必須のアイテムといえばドラムスローンですが、レンタルスタジオに備え付けのドラムスローンに不満を感じたことはないでしょうか?
備えつけられているドラムスローンは、安定性が悪い・椅子の高さの調整がしづらいなど、意外と要求の多いアイテムの1つです。
最近ではいろいろなタイプのドラムスローンが増え、さまざまな要求に対応したドラムスローンを選択できるようになりました。
安くて持ち運びしやすいドラムスローンをはじめ、おすすめのドラムスローンをご紹介していくので自分にぴったりのドラムスローンが欲しいという人は最後までご覧ください。
ドラムスローンとは
ドラムスローンとは、ドラム演奏時に使用する椅子のことです。
ドラマーによって椅子の高さやシートの形などに好みがあるため、ドラムスローンもいろいろなタイプの物が販売されるようになりました。
シートは通常の丸型の物や自転車のサドルの形をしたもの、高さも低めのセッティングが可能な物から高くセッティングできる物まで、さまざまなドラムスローンがあります。
自分に合ったドラムスローンを見つけることで、ドラム演奏にも良い影響を及ぼすことでしょう。
ドラムスローンにこだわるメリット
いつも同じ状態で演奏できる
レンタルスタジオやライブハウスのドラムスローンは多くの人が使用するため、状態は毎回違っていることが普通ですが、自分専用のドラムスローンならば常に同じ状態で演奏が可能。
特に、レンタルスタジオのやライブハウスのドラムスローンは、高さ調整の方法がそれぞれ違っていたり、シートの形状がいつも使用しているものと違っていたりすることもあります。
ドラムスローンに違和感を覚えると演奏に悪影響を及ぼすこともあるので、自分専用でいつも同じドラムスローンを使えるとベストですね。
自分のプレイスタイルをサポートしてもらえる
ドラマーにはいろいろなタイプがあります。
2バスやツインペダルを使用するドラマー、高い位置に機材をたくさん並べるドラマーなどさまざまです。
そのため、自分のスタイルに合ったドラムスローンを使用すると、ドラム演奏が楽になります。
2バス・ツインペダルのドラマーはサドルタイプのシートを使用すると、両足を動かしやすくなるでしょう。
また、高めのセッティングを好むドラマーはドラムスローンを高く設定することによって、自分のプレイをサポートしてもらえます。
積極的にご自分が使用するドラムスローンを見直してみましょう。
ドラムスローンにこだわるデメリット
持ち運びの手間がかかる
ドラムスローンは大きさ・重量共にそれなりにあるアイテムです。
レンタルスタジオなどに持ち運ぶとなるとかなり手間がかかりますし、他にもスネアドラムやキックペダルなどを持ち運ぶとなるとそれだけで重労働です。
ドラムスローンを購入して、持ち運びを検討している人は注意しましょう。
ドラムスローンの選び方
シートの形状
ドラムスローンのシートの形状はいくつかの種類があります。
- 丸型のシート:どんなドラマーにも対応するオールラウンドなシート形状
- サドルタイプのシート:2バスやツインペダルを使用してのプレイをするドラマーにおすすめ
サドルタイプのシートは、太ももの付け根の部分がカットされているため両足を頻繁に動かすドラマーに向いています。
他にも丸型とサドル型の中間に位置するシートもあるので、シートの形状はドラムスローン選びの重要なポイントといえるでしょう。
シート面の材質
シート面の材質もドラムスローン選びのポイントです。
通常のレザー素材の他にもクロス(布)を使ったシートも選べるようになりました。
クロスはレザー素材に比べて滑りにくく、汗をかいても蒸れにくいというメリットがあります。
ハードなドラミングで汗をかきやすいというドラマーは、検討してみると良いでしょう。
高さ調整幅
シートの高さを調整する幅がどれくらいあるかは、ドラムスローン選びのポイントの1つです。
特に低めのセッティング・高めのセッティングを好むドラマーは必ず確認するようにしましょう。
購入した後に自分の好みの高さに調整できないとなると、いつも違和感を覚えながらの演奏になってしまいます。
自分の好みの高さがどれくらいなのかを把握して、ドラムスローンを選ぶようにしましょう。
高さ調整の方法
レンタルスタジオでドラム演奏をしていて、突然ドラムスローンが落下した経験はないでしょうか。
ドラムスローンはしっかりと高さを固定しないと、演奏中に下がってしまって大変危険です。
廉価版のドラムスローンに多いパイプをネジで固定する方式は、しっかりとネジを回して固定しないと演奏中に落下してしまいます。
パイプ式のドラムスローンを使用するときは、クランプで固定できるかも確認しましょう。
スクリューロッドを回して高さを調整する方式は、シートを回すことで微妙な高さ調節ができるので大変便利です。
ドラムスローンを選ぶときは高さ調整の方法もしっかりと把握しておきましょう。
ドラムスローンおすすめ26選
TAMA1st Chair(HT430B)
TAMAのドラムスローンです。
シートはオーソドックスな丸型なので、いろいろなタイプのドラマーが使用することができるでしょう。
シートの大きさは14インチ、厚さ12cmとやや大きめの設計で、安定感があります。
高さ調整はパイプを上下させる方法と、椅子を回転させる方法の2種類あり、微調整も楽に行えます。
シートの高さは48.5cmから65.5cmまで調整可能です。
TAMA1st Chair(HT830B)
TAMAの1st Chairシリーズのドラムスローンです。
シートは15インチ、厚さが13cmとHT430Bよりもひとまわり大きいサイズになっており、さらに安定感が増しています。
シートの高さ調整は51.5cm〜67cmになっていて、HT430Bよりも高いセッティングが可能です。
高めのセッティングを好むドラマーは検討してみるとよいでしょう。
TAMA1st Chair(HT730B)
TAMAのエルゴライダーと呼ばれるドラムスローンです。
このドラムスローンは、丸型シートとサドル型シートの中間のような形です。
通常の丸型シートよりも太ももの可動が楽になるため、2バスやツインペダルなどで両足を多く動かすプレイスタイルに適しています。
シートの直径は53.3cmあり、ドラムスローンの中では大型の部類に入ります。
その分重量もありますが、安定感は抜群です。
TAMA1st Chair(HT530BC)
TAMAのワイドライダーという名前のついたドラムスローンです。
シートはサドル型で、両足をストレスなく動かせる作りになっています。
ワイドライダーという名の通り、シート幅は広くなっていて安定感は抜群です。
シートにはクロス素材を使用しており、長時間のプレイでの蒸れを防いでくれます。
TAMA1st Chair(HT741B)
TAMAの背もたれ付きのドラムスローンです。
背もたれがついていると、演奏の合間などに休むことができます。
シートはエルゴライダーの大型シートを使用していて、安定した演奏をすることができるでしょう。
足は4脚にしており、背もたれがついて重量があるシート本体をしっかりと支えてくれます。
TAMAHT25
TAMAの安くて持ち運びしやすい、コストパフォーマンスに優れたドラムスローンです。
シートは13インチ、高さ調整は41cm〜61cmと必要最低限の機能を備えています。
高さ調整はパイプを上下させるタイプなので細かい調整は少し面倒になりますが、ドラムスローンにはあまりお金をかけたくない人におすすめの商品です。
PEARLRoadster(D-1500)
PEARLの丸型シートのドラムスローンです。
シートに座った時の体圧を分散させるという、腰に優しい設計が売りのドラムスローンです。
シートの回転の有無を選ぶことができるストッパーがついていて、プレイ中もシーが動くことを好むドラマーに向いています。
高さ調整は最も低くて49.5cmなので、低いセッティングが好みの人は注意しましょう。
PEARLRoadster(D-1500RGL)
PEARLのD-1500をガスリフト方式にしたドラムスローンです。
ガスリフトとはオフィスの椅子によくある、レバーでシートを上下させることができる機能のことです。
このガスリフトの効果で腰への負担がさらに和らぐ設計になっています。
その他の機能はD-1500と同じ仕様です。
PEARLRoadster(D-1500TGL/R)
PEARLのガスリフト方式のドラムスローンです。
シートをサドル型にしています。
PEARLのロゴと足が赤色になっている、おしゃれなモデルです。
高さの調整幅はD-1500と同じになっています。
PEARLRoadster(D-1500S)
PEARLのRoadsterシリーズのドラムスローンです。
このスローンは低いセッティングに対応しており、最低44.5cmまでの低さにできます。
他のRoadsterシリーズのスローンは49.5cmまでしかセッティングできないため、もっと低くセッティングしたい人にはこちらの商品をおすすめします。
シート形状は通常の丸型で、その他の仕様もRoadsterシリーズと同じです。
PEARLD-790
PEARLのオーソドックスなタイプのドラムスローンです。
シートは通常の丸型で、高さ調節はパイプ式になっています。
高さ調節は43cmから65cmまででき、いろいろなタイプのドラマーに対応した商品といえるでしょう。
値段もお手頃なので、シートにあまりこだわりのない人はこの商品を選ぶことをおすすめします。
PEARLD-730S
PEARLのエントリークラスのドラムスローンです。
このドラムスローンはD-790よりもさらに低いセッティングが可能です。
40.5cmまで下げることができ、低いセッティングを好むドラマーに向いています。
D-790よりも低くセッティングをしたい人はこの商品を選ぶと良いでしょう。
PEARLRoadster(D-3500BR)
PEARLの背もたれのついたドラムスローンです。
背もたれの位置を上下に調整でき、自分の好きな位置でサポートしてもらうことができます。
シートはサドル型で、両足を頻繁に動かすドラマーに使いやすい設計になっています。
背もたれ付きのため重さはそれなりにあるので、持ち運ぶ予定の人は注意しましょう。
YAMAHADS840
YAMAHAのドラムスローンの最上位機種です。
シートはオーソドックスな丸型を採用しています。
高さの調整はシートを回転させて行うタイプのため、細かい調節が可能になっています。
高さ調整幅は46cm〜65cmになっており、幅広い高さ調節が可能です。
どんなドラマーにも対応できる、オーセンティックな商品と言えるでしょう。
YAMAHADS750
YAMAHAのオーソドックスなタイプのドラムスローンです。
この商品はドラムスローンを高くセッティングしたい人に向けた商品になります。
高さ調整幅は48cm〜71cmまであり、通常のドラムスローンよりも幅広いセッティングが可能です。
DS840とは高さ調整の方法が異なり、パイプ式になっている点に注意しましょう。
YAMAHADS550U
YAMAHAのエントリーモデルのドラムスローンです。
シートは丸型で、高さ調整はパイプ式になっており、「ドラムスローンといえばこの形」というような基本的な形をしたドラムスローンです。
値段も手頃なので安さ重視の方、ドラムスローンに特別な機能を求めていない人にはおすすめの商品になります。
LUDWIGLAC48TH
海外のドラムメーカー、LUDWIGのドラムスローンです。
この商品の特徴はなんといってもルックスでしょう。
通常のドラムスローンは黒一色のものが多いですが、シートがとてもカラフルになっています。
LUDWIGのロゴも大きく入っており、LUDWIGが好きな人は所有する喜びも得られるでしょう。
シートはサドルタイプ、高さ調整方法はスクリュー式になっており、機能面も充実しています。
GRETSCHGR9608-2
海外のドラムメーカー、GRETSCHのドラムスローンです。
座面にGRETSCHのロゴが大きく入ったおしゃれなドラムスローンです。
シートのサイズは13インチで、他のドラムスローンと比べると小さい作りになっているので持ち運びに最適。
高さ調節方法はスクリュー式なので、細かいところまで高さ調節することができます。
CANOPUSCDT-1HY
日本のドラムメーカー、CANOPUSのドラムスローンです。
ドラムスローンは主に鉄を使って制作しますが、このドラムスローンはアルミをメインに使用しています。
アルミを使うことによって重量が軽くなり、持ち運びがとても楽になりました。
高さ調整はスクリュー式で、演奏中もずれることなく安心できます。
高さ調整幅は41cm〜56cmなので、比較的低めのセッティングを好む人に向いているでしょう。
CANOPUSCDT2-1HY
CANOUPUSのドラムスローンです。
この商品は52cm〜72cmの間で調整でき、高めのセッティングを好む人に向いています。
シートの材質はレーヨンと麻を混合した生地を使用しており、蒸れにくい設計になっているところがポイントです。
CDT-1HYとは方向性の違う商品といえるでしょう。
GIBRALTAR9608JD
GIBRALTARが販売するドラムスローンです。
厚みがあるシートは黄緑色をしていて、とても目立ちます。
高さ調整はスクリュー式で細かい高さ調整も可能です。
ドラムスローンにも個性を求める人は検討してみると良いでしょう。
GIBRALTAR9608RB
GIBRALTARの背もたれ付きドラムスローンです。
シートは13インチとなっており、やや小さめです。
シートの素材には低反発の素材が使われており、長時間のプレイでも疲れにくくなっています。
高さ調整はスクリューで行うので、背もたれと共に安定感が増すでしょう。
DW9100M
ドラム用品においてとても信頼のある海外のドラムメーカー、DWのドラムスローンです。
シートは丸型、素材はレザーを使用したオーソドックスなモデルです。
シートの横面と足の部分にDWのロゴがついており、DWファンにとってはうれしい仕様になっています。
シートを固定する三脚もダブルレッグ仕様になっており、安定感のあるモデルといえるでしょう。
Starfavorドラムスローン
Starfavor社製のドラムスローンです。
シートの色は黒とブラウンの2色あり、ドラムスローンもおしゃれなものが欲しいという人におすすめです。
シートは人間工学に基づいたというサドル型で、ドラム演奏中の負担を減らした設計になっています。
高さ調整もスクリュー方式で簡単かつ安定性があり、コストパフォーマンスに優れたドラムスローンです。
Vangoaドラムスローン
Vangoa社からは、海外で非常に人気のあるドラムスローンです。
人工皮革製シートカバーが採用されており、クッション性も抜群で快適な座り心地ができるドラムスローンなので、長時間座っても疲れないのが特徴。
安定性にも優れているため、子どもから大人まで体重の重さに関わらず快適に利用することが可能です。
Vangoaは有名ブランドではありませんが、快適さや品質の高さが良いため、おすすめのドラムスローンです。
AKOZLINドラムスローン
AKOZLIN社が販売しているドラムスローンです。
価格がお手頃で、あまりドラムスローンにお金をかけたくない人におすすめの商品になります。
シートはオーソドックスな丸型をしており、高さ調整はパイプ式です。
必要最低限の機能は備えており、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
ドラムスローンの使い方
シートを足に固定させる
シートをしっかりと足に固定させることで、演奏中のシートの回転を防ぐことができます。
しっかりとネジで固定しましょう。
高さを調整する
次にドラムスローンの高さを自分好みに調整します。
調整方法はドラムスローンごとに違うので、それぞれの方法で行います。
注意点としては、高さ調整後の固定です。
特にパイプ方式での高さ調整の後は、しっかりとネジで固定しないと落下の危険があります。
しっかりと固定して、安全にドラム演奏できるようにしましょう。
ドラムスローンの代用品は?
スネアドラムやキックペダルにお金を使ったのに、ドラムスローンにまで…と考える人は多いと思います。
ドラムスローンは安い買い物ではありません。
できれば他の物で代用できないかなと、考える人もいることでしょう。
通常の椅子を使用してドラムを演奏することもできますが、やはり機能面を考えるとドラムスローンにはかないません。
ドラム用ではない椅子を利用して変なクセがついてしまっては、ドラム演奏に悪影響です。
ドラムを演奏する際は、専用に設計されたドラムスローンをおすすめします。
ドラムスローンの自作方法は?
それでは自分でドラムスローンを作ることはできるのでしょうか?
結論から言うと、こちらもおすすめできません。
専用のドラムスローンと同じくらいの物を自分で設計して作るとなると、あまりにも高度で手間がかかります。
自作では強度の面でも不安が残り、ドラム演奏を安心して楽しめなくなってしまいます。
このような観点からも、ドラム演奏には専用のドラムスローンを使用しましょう。
まとめ
ドラムスローンは地味な存在ですが、ドラム演奏をする上でとても重要です。
ドラムスローンの良し悪しが、ドラム演奏に大きな影響を及ぼすと言っても良いでしょう。
自分のプレイスタイルにあったドラムスローンを見つけ出し、ドラム演奏を楽しみましょう。
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