「ドラムを始めよう!」となった時に、まず購入するものはドラムスティックでしょう。
しかし、いざ「ドラムスティックを買おう!」と思って楽器屋に行くと、あまりの種類の多さに驚いてしまうのではないでしょうか。
- どのドラムスティックを選んだら良いのか分からない
- ドラムスティックと似ているものもあるけど、これは何?
- そもそもドラムスティックに大きな違いがあるの?
今回の記事では上記のような質問に全て答え、スティック選びの基準はもちろんのこと、やりたい音楽に即したおすすめドラムスティックもご紹介していきます。
この記事を読めばドラムスティック選びのコツが掴めるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
ドラムスティックとは
ドラムスティックとは文字通り「ドラムを叩く棒」であり、ドラムを叩くことに適した形に木材を成形して製作されます。
バラ売りもされていますが、ドラムは両手を使用するので基本的には2本で1ペアセット売りです。
ドラムスティックの構成
チップ
チップはドラムスティックの先端部分のことで、鉛筆の様に尖った形ではなく、丸形に成形されていることがほとんどです。
チップ部分が太鼓やシンバルに直接触れるため、チップの形状が音に与える影響は思ってるより大きいものとなります。
ドラムスティックによって形状はさまざまですので、選ぶ際の重要な判断基準になります。
ショルダー
先端に向かって細くなっていく部分のことをショルダーと呼びます。
ショルダー部分で太鼓類を叩くことは稀ですが、シンバルを叩く時には頻繁に使用されます。
また、ショルダー部分の長さや太さで音色も変化しますので、ただチップに向かって細くなっているだけではないということです。
シャフト
シャフトは、ショルダーとグリップの間にある部分で、オープンリムショットを使う時に当たる部分です。
シャフトの当たる位置によってオープンリムショットの音色も変化します。
初心者には難しいオープンリムショットですが、気持ちよく音が抜けて鳴る場所をみつけてみましょう。
グリップ
グリップとはドラムスティックの握る部分のこと。
この部分の太さが自分の手に馴染むかどうかというのがドラムスティック選びにおいて1番比重が大きいと言っても過言ではありません。
0.1mm違うだけでガラッと印象が変わりますので、その違いを是非試して欲しいです。
ドラムスティックにこだわるメリット
ドラムスティックによる音の違いが分かるようになる
「ドラムスティックはただドラムを叩くための道具に過ぎないでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
ドラムスティック自体も楽器という認識を持ちましょう。
太さ・重さ・材質・形状など、違いのたくさんあるドラムスティックですが、これらのわずかな違いが音に影響します。
ドラムスティックを選ぶ際に手への馴染みやすさはもちろん大事ですが、音色もぜひ気にしてください。
その違いが分かる様になれば、場面ごとにドラムスティックを使い分けられる上級者ドラマーへとランクアップします。
場面場面でスティックを使い分けられるようになる
スティックの形状によって、演奏する太鼓やシンバルの音色は変わります。
つまり、自分がこれからやろうとしている音楽を理解していれば、それに合わせてドラムスティックを選ぶだけで、音色の調整も可能です。
例えば、普段は極太ドラムスティックでハードロックを行う人が、小さいライブハウスでジャズ演奏をする場面など、普段使う極太ドラムスティックで演奏するのは、音量や音に影響するためおすすめできません。
場面場面によって相性の良いドラムスティックを選ぶことができると、現場にあった音色や音量での演奏が可能です。
さらに、様々な場面に対応できることでドラマーとしての需要も高まるでしょう。
沢山のラインナップから選ぶ楽しさがある
ドラムスティックは、本当に沢山の種類があり選ぶことに一苦労です。
そんな時はスタンダードなモノを1ペアと、もう1ペアは自分の好きなアーティストのシグネチャーモデル(アーティストがプロデュースしているモデル)を使用するのがおすすめ。
ドラムスティックはシグネチャーモデルも多く存在しており入手しやすく、何よりも好きなアーティストと同じものを使うというだけでテンションが上がるというメリットがあります。
スタンダードモデルとシグネチャーモデルを比較した時に、自分にはどちらが合っているのかを比較をすることはアーティストがどのようなことを重視してドラムスティックをプロデュースしたかを感じることもできます。
スタンダードなドラムスティックと他のスティックを比較する中で、きっと手にしっくりくるお気に入りも見つかることでしょう。
何よりもお気に入りのドラムスティックを見つける過程も楽しいものです。
ドラムスティック選びの注意点
個体差がある
同じ型番のドラムスティックでも、木材から製作されるのでどうしても個体差が現れるため、常に同じ音が出るとは限りません。
これは木の年輪や密度などが関係しており、ドラムスティックごとに木目の入り方や密度、重さなどが変わってくるためです。
太さや長さなどに違いはありませんが、重さや木材の密度、木目に関しては自分で確かめてみるしかありません。
消耗が激しい
ドラムスティックは言うまでもなく消耗品なので、折れてしまえば買い換えるしかありませんが、消耗はそれだけではありません。
例えばハイハットを叩いて、ドラムスティックのショルダー部分が削れていき、それが何回も繰り返されることでショルダー部分自体が細くなっていきます。
ショルダー部分が細くなればドラムスティックのバランスも変わり、音色も変わっていきますし、ドラムスティックのチップが欠けてしまうこともよくあるのですがこちらも音色作りに関わります。
ドラムスティックの選び方
ドラムスティックを選ぶ際は下記のことを意識して選びましょう。
- グリップ部分の太さ
- スティックの長さ
- スティックの重さ
- ショルダーの長さ
グリップ部分の太さ
ドラムスティックのグリップ部分の太さは手触りに特に影響します。
わずかな違いで大きく感触が異なるので、自分に合う太さをくまなく探してみましょう。
- 太いドラムスティック:手が大きい人向けで音が大きくなる
- 細いドラムスティック:手が小さい方や女性向け。音は小さくなるがコントロールがしやすく繊細な音楽向け。
ドラムスティックの長さ
ドラムスティックの長さは主にスティックの振りやすさに関わります。
太さ同様、長さもわずかな違いで振り心地が変わるので、スティックを選ぶ際に試打してみるとイメージが付きやすいです。
- 長いドラムスティック:遠心力とスティックのしなりを利用できるため音が大きくなるが扱うのが難しい
- 短いドラムスティック:音量を稼ぎにくい反面、コントロール性に優れ素早いプレイに対応しやすい
ドラムスティックの重さ
ドラムスティックの重さも出音に関係します。
- 重いドラムスティック:長く太いスティックで大きい音を出せる
- 軽いドラムスティック:短く細いスティックで音は小さめ
気をつけなければならないのは、同じスティックでも個体差があるので、重さがバラバラだという点です。
同じスティックでも重いものと軽いもので10gほど違うなんてこともありますが、これは使用した木材の密度が違うことに起因します。
10gも違うと手に取った時の感覚がかなり違うので、測りなどで重さを測ることも1つの対策。
なるべく同じものを選ぶことも勿論ですが、敢えて個体差を活かして左手で重いスティックを持ち、右手で軽いスティックを使用するドラマーさんもいます。
スティックの個体差には目を光らせておいて損はありません。
ショルダーの長さ
ドラムスティックのショルダー部分の長さも振り心地に影響を与えます。
- ドラムスティックの先端部分がそれだけ重くなり、重心は先端の方に移る
- 重心が先端の方に移ると遠心力やきのしなりを利用しやすく太くてロックな音を出しやすくなる
- ドラムスティックの先端が短くなり、重心がグリップ側に移る
- 重心がグリップ側にくるとコントロールがしやすくなる
- 太さが変わっていく部分が多いということになるのでさまざまな音を出せるため音作りの面で便利
太くて大きな音を出したいのならばショルダー部分を短く、一方でコントロール重視の方はショルダーが長めのスティックを選ぶことも有効な手段でしょう。
ドラムスティックの材質
ドラムスティックは木材を成形して作られますが、その種類は主に3種類に分けられます。
- ヒッコリー
- オーク
- メイプル
他にもアルミ製のドラムスティックなどもありますが、流通が少なく目にすることも少ないので、そういったものがあるということだけ覚えておくと良いでしょう。
ヒッコリー・オーク・メイプルの特徴を掴んでおけばドラムスティック選びにおいて問題ありません。
ヒッコリー
ヒッコリーは北米原産のクルミ科の樹木であり、ドラムスティックにおいて最も流通も多く、スタンダードという名にふさわしい木材です。
適度な堅さ・重量があるのでコントロールがしやすいことから、初心者の方はまず最初にヒッコリーを選んでおけば間違いありません。
オーク
オークは、ブナ科コナラ属の落葉樹で、日本ではナラの樹と呼ばれる材質で非常に堅い木材なので音が硬く、タイトになります。
加えて重量があることもパワフルな音作りに向いている素材がこのオーク材の特徴です。
値段もヒッコリーやメイプルと比べると安価な傾向にある上に、堅い木材でできていることから耐久性もあるので、折れにくくコスパの面でもおすすめ。
オークはドラムのシェル材なんかにも使われることが多く、ドラマーにとって身近な木材といえるでしょう。
メイプル
メイプル材はカエデ科の落葉樹で、スネアのシェルでもポピュラーな素材として扱われています。
メイプル材は非常に軽く、手にしっとりと馴染む柔らかさが特徴で、女性にもおすすめの素材。
軽量で柔らかいという特徴から、コントロールがしやすく、ジャズなどの繊細な音楽を奏でる時にも向いています。
デメリットとしては消耗が激しく、折れやすいという点ですが、激しいプレイをしなければそこまで気にもなりません。
チップの形状
スティックの先端部分の丸くなっている部分をチップと呼び、スティックによって様々な形をしています。
「ここの形状の違いがそんなに大事なことなの?」と思われるかもしれませんが、スティックにおいて一番大事といっても過言ではありません。
主な形は5種類あります。
- 丸型
- 樽型
- ティアドロップ型
- 楕円型
- チップレス
丸型
丸型はボールのように丸い形をしていることが特徴で、どの角度から叩いても太鼓の打面やシンバルへの接地面積が同じなので、均一な音作りに向いています。
メリット | デメリット |
---|---|
安定した音色を奏でられる 初心者にも扱いやすい | スティックの先端での音色の変化は期待できない 繊細な音色づくりという点には不向き |
樽型
丸型と形は似ていますが、少し縦に長く、四角形に近い形がこの樽型。
メリット | デメリット |
---|---|
楽器への接地面積が丸型よりも広い 音量を出せる 粒だちもハッキリとでる傾向にある | ボリュームを抑えたい時には不向き |
ティアドロップ型
涙のような形をしており、先端に向かって細くなっている形状がこのティアドロップ型。
メリット | デメリット |
---|---|
見た目がかっこいい 叩く場所によって音色を変えることが可能 表現力を押し出した演奏に最適 | 一定の音作りが難しい コントロールが難しい |
楕円型
丸型を縦長にして、卵のような形をしていることが楕円型の特徴。
メリット | デメリット |
---|---|
大音量の演奏に向いている 音色の変化にも対応可能 オールジャンルな演奏に向き | 特になし |
チップレス
チップレスは、チップが無いのでショルダーも存在しません。
重心がグリップよりもかなり前に来るタイプのドラムスティックです。
メリット | デメリット |
---|---|
音量が出しやすい レゲエを演奏する時に最適 クローズドリムショットがしやすい | 特になし |
チップレス以外のドラムスティックでは、先端側でもクローズドリムショットはできますがどうしても音量ではグリップエンド側に劣ります。
しかし、チップレスのドラムスティックを使うことで一気にその問題は解消されるため、特にレゲエを演奏するドラマーさんにおすすめです。
チップの材質
ドラムスティックのチップ部分の材質の違いも音に影響を及ぼします。
ドラムスティックは木材で作られているためチップも木材そのままのことが多いですが、ナイロン加工を施されているものもあります。
木材
ドラムスティックの他の部分同様、チップも木材で成形されています。
チップだけ木材が違うなんてこともないので、選ぶ際も特に気にすることなく木材チップを選んでも問題ありません。
ただし、木材チップは使用すると消耗してチップだけが欠けてしまい、音色が変わったりリバウンドも変化したりすることも。
先端がダメになってしまっただけでスティックの買い替えを余儀なくされることも多いので、注意が必要です。
ナイロン
チップだけがナイロンで作られているドラムスティックもありますが、木材のように密度の個体差がないので、安定した音色を奏でられることが特徴の一つです。
また、木材よりも硬質なので、アタック感の強いパワーのある音になり、特にシンバルを叩く際はその違いが特に顕著で「キンキン」という輪郭がくっきりとした音になります。
この音色に関しては好みが分かれることがあるので、どちらが良いとは言えませんが、ナイロンチップはそれだけで大きく音色が変わるので、ぜひ一度は試してみるべき製品です。
ドラムスティックの表面仕上げ
スティックが製作された後にラッカー塗装がされているのか、そうでないのかという違いは、握った時の感触に違いが出ますし、演奏中のスティックのコントロールにも影響を及ぼします。
塗装あり
ラッカー塗装がされているスティックは握った時に少ししっとりとした感触が残ります。
これにより握っている感触が増すことと、手の中で少しだけ滑る感触を感じながら演奏することで、なめらかな演奏が可能になりますが、手汗が多い人は滑りやすくなってしますので注意が必要です。
ナチュラル仕上げ(塗装なし)
ナチュラル仕上げは塗装がないので、木材の感触がそのまま伝わります。
手が乾燥しやすい冬なんかは慣れるまでスティックがすっぽ抜けそうになりますが、手汗が徐々に出てくると、その湿り具合と木材が良い感じのフィット感を生み出してくれます。
自分の手に馴染むくらいのグリップ感になると、コントロールもしやすくなり、思い通りのプレイが出来るようになるでしょう。
ドラムスティックおすすめ50選
おすすめのスティック50選を紹介していきます。
初心者におすすめ | 商品ページ | サイズ | 材質 | チップの形状 |
VIC FIRTH VIC-5A | 詳細を見る | 14.4mm×407mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
Pearl 110HC | 詳細を見る | 14.5mm×398mm | ヒッコリー | 樽型 |
PROMARK 5A TX5AW | 詳細を見る | 14.0mm×406mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
TAMA O214-B | 詳細を見る | 14.0mm×406mm | オーク | 丸型 |
Wincent W-5A | 詳細を見る | 14.3mm×406mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
LOUDIN DS400/5A | 詳細を見る | 14.3mm×406mm | メイプル | ティアドロップ型 |
LERNI H-145AW | 詳細を見る | 14.5mm×406mm | ヒッコリー | 楕円型 |
ZILDJIAN 5A NYLON | 詳細を見る | 14.2mm×406mm | ヒッコリー | 楕円型(ナイロンチップ) |
TAMA H-YKB | 詳細を見る | 14.25mm×398mm | ヒッコリー | 樽型 |
ロックドラマー におすすめ | 商品ページ | サイズ | 材質 | チップの形状 |
VIC FIRTH VIC-5B | 詳細を見る | 15.1mm×407mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
VIC FIRTH VIC-55A | 詳細を見る | 14.7mm×407mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
VIC FIRTH VIC-3A | 詳細を見る | 14.7mm×412mm | ヒッコリー | 樽型 |
VATER Chad Smith | 詳細を見る | 15.4mm×406mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
TAMA 5BRZ | 詳細を見る | 15.0mm×419mm | オーク | 楕円型(ナイロンチップ) |
Wincent W-TYS | 詳細を見る | 14.6mm×411mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
Zildjian ASTB | 詳細を見る | 15.1mm×416mm | ヒッコリー | 丸型 |
ポップス・ジャズ フュージョン系におすすめ | 商品ページ | サイズ | 材質 | チップの形状 |
VIC FIRTH VIC-7A | 詳細を見る | 13.7mm×394mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
VIC FIRTH VIC-8D | 詳細を見る | 13.7mm×407mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
Pearl 9HC | 詳細を見る | 14.0mm×407mm | ヒッコリー | アロー型 (ティアドロップ型) |
VIC FIRTH VIC-SD4 | 詳細を見る | 13.8mm×404mm | メイプル | 樽型 |
VIC FIRTH VIC-SG | 詳細を見る | 14.0mm×400mm | ヒッコリー | 樽型 |
TAMA M-JAZZ | 詳細を見る | 13.0mm×406mm | メイプル | 丸型 |
PROMARK Elvin Jones “Jazz” | 詳細を見る | 13.0mm×406mm | ヒッコリー | 楕円型 |
女性・子供におすすめ | 商品ページ | サイズ | 材質 | チップの形状 |
PROMARK TX7AW | 詳細を見る | 13.0mm×390mm | ヒッコリー | 楕円型 |
Wincent W-7AM | 詳細を見る | 13.6mm×397mm | メイプル | ティアドロップ型 |
VIC FIRTH VIC-KIDS | 詳細を見る | 13.2mm×330mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
Pearl 103AC | 詳細を見る | 14.0mm×384mm | オーク | 樽型 |
JUG JS131 | 詳細を見る | 13.0mm×397mm | ヒッコリー | 楕円型 |
TAMA H-TMTM | 詳細を見る | 14.25mm×398mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
ZILDJIAN LAZLZASSK | 詳細を見る | 14.2mm×410mm | ヒッコリー | 樽型(ナイロンチップ) |
ハードロックにおすすめ | 商品ページ | サイズ | 材質 | チップの形状 |
VIC FIRTH VIC-2B | 詳細を見る | 16.0mm×413mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
VIC FIRTH VIC-R | 詳細を見る | 16.0mm×423mm | ヒッコリー | 楕円型 |
PROMARK TX2BW-FG | 詳細を見る | 16.0mm×406.4mm | ヒッコリー | 楕円型 |
TAMA O2155-B | 詳細を見る | 15.5mm×406mm | オーク | 丸型 |
PROMARK TX2BXN | 詳細を見る | 16.0mm×410mm | ヒッコリー | 楕円型(ナイロンチップ) |
VIC FIRTH VIC-TL | 詳細を見る | 16.5mm×410mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
少し変わったスティック | 商品ページ | サイズ | 材質 | チップの形状 |
Pearl 115HC | 詳細を見る | 14.5mm×405mm | ヒッコリー | チップレス型 |
VATER 3S VH3SW | 詳細を見る | 18.5mm×433mm | ヒッコリー | ティアドロップ型 |
AHEAD Tommy Lee Studio | 詳細を見る | 15.0mm×422mm | アルミ+合成樹脂 | 樽型(ナイロンチップ) |
PROMARK TUBZ | 詳細を見る | 419mmx33.0mm | プラスチック | プラスチック |
Vhffosfo 光るドラムスティック | 詳細を見る | ー | プラスチック | プラスチック |
ブラシのおすすめ | 商品ページ | サイズ | 材質 | チップの形状 |
Pearl 722C | 詳細を見る | ー | ワイヤー | ー |
VIC FIRTH VIC-SGWB | 詳細を見る | 13.5mm (グリップ部分) | ワイヤー | ー |
PROMARK B600 | 詳細を見る | 349x216x16.0mm | ナイロン | ー |
マレットのおすすめ | 商品ページ | サイズ | 材質 | チップの形状 |
MEINL SB401 | 詳細を見る | 50.8×2.5×2.5cm | 木材 | フェルト |
MEINL SB402 | 詳細を見る | 50.8×2.5×2.5cm | 木材 | フェルト |
VIC FIRTH VIC-SD6 | 詳細を見る | 16.1mm×408mm | メイプル | 樽型 |
ロッドのおすすめ | 商品ページ | サイズ | 材質 | チップの形状 |
MAXTONE ADWC-WA | 詳細を見る | 14mm×410mm | バンブー材 (竹) | ー |
PROMARK H-RODS | 詳細を見る | 406×14.0mm | バーチ材 | ー |
VATER VBLM | 詳細を見る | 20mm×30cm | 波形ポリマー線 バンドル・ロッド | ー |
VIC FIRTH AMERICAN CLASSIC (Hickory) ドラムスティック VIC-5A
- サイズ:14.4mm×407mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:ティアドロップ型
世界的スティックメーカーVIC FIRTHの5Aタイプで、ジャンルを選ばずに使用できる王道のドラムスティックです。
どのメーカーでも5Aタイプは標準的なスティックとされていますが、中でもこのVIC FIRTHの5Aタイプはワールドスタンダードとして有名で、初心者が最初に手に取るスティックとしてまず間違いない製品。
さらにチップの形状もティアドロップ型から様々な音色を作ることができ、上級者にも強くおすすめできます。
Wincent Drumsticks (Hickory) ドラムスティック W-5A
- サイズ:14.3mm×406mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:ティアドロップ型
近年脚光を浴びてきた北欧のスティックメーカー、Wincentの5Aタイプのスティックです。
VIC FIRTHの5Aタイプと似ていますが、0.1mmの太さと長さの違いは思った以上に手触りが違います。
Wincentは北欧の家具造りの技術を応用してスティックを製作しており、木の選定からこだわりを見せています。
ヒッコリー材でありながら耐久性も高く、折れることが少ないので値段は少し高めですが、クオリティから見ればコスパは良好なので初心者にもおすすめです。
TAMAドラムスティック X JAPAN YOSHIKI シグネチャー・スティック H-YKB ブラック
- サイズ:14.25mm×398mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:樽型
日本で最も有名なドラマーの1人、X JAPANの YOSHIKIさんモデルのシグネチャースティック。
黒い見た目と、グリップエンドに光るYOSHIKIの文字がかっこ良く、モチベーションを上げてくれます。
YOSHIKIさんと聞くと派手なプレイを想像しがちですが、このシグネチャースティックはやや短めの長さ、やや細めの太さでコントロールを重視しており、初心者にも扱いやすくなっています。
チップの形状を樽型にすることでアタックも補い、コントロールとスピード、パワーを高次元に兼ね備えているので、YOSHIKIさんに憧れているドラマーはもちろん、見た目に惹かれて購入しても損しない万人受けするスティックです。
VIC FIRTH AMERICAN CLASSIC (Hickory) ドラムスティック VIC-3A
- サイズ:14.7mm×412mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:樽型
55Aと太さは同じですが、長さが若干長いので、振り心地は少し重めに感じ、操作性も欲しいが、もっとパワーを出したい人には3Aタイプがオススメです。
VIC FIRTHの3Aはショルダー部分が短いため、より重心を先端側に持ってくることで、パワーを出す設計になっています。
さらにチップの形状も樽型にすることで、パンチの効いた演奏を可能に。
長さ、チップの形状、ショルダーの長さの掛け算から生み出された操作感とアタック感を兼ね備えたスティックと言えます。
VATERチャド・スミス (Chad Smith) ファンク・ブラスター (FUNK BLASTER) VHCHADW 15.4 × 406mm
- サイズ:15.4mm×406mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:ティアドロップ型
世界的有名バンド、RED HOT CHILI PAPPERSのドラマー、チャド・スミス氏のシグネチャーモデルです。
太さ15.4mmと太めですが、他の同じような太さのスティックよりも重さを感じさせず、コントロール性に優れています。
また、スティックの重心が先端側にあることから、遠心力を利用してパワーのある1打を叩き出せます。
一方、スティックの形状はティアドロップ型と、繊細なニュアンスを出せるように仕上がっています。
扱いに慣れればオールマイティに使用でき、強弱表現も多彩なスティックです。
TAMAオーク・スティック 15mm ナイロン・チップ”RED ZONE” 5BRZ
- サイズ:15.0mm×419mm
- 材質:オーク
- チップの形状:楕円型(ナイロンチップ)
赤い塗装が目をひく、TAMAのスティックです。
太さ15mmと太めですが、何よりも419mmの長さは持ってみると非常に長いと感じます。
この長さにより、スティックのしなりを利用して大音量を奏でることが出来ます。
また、オーク材、ナイロンチップの仕様から粒立ちが良く、アタック感のある音色もロックに向いていると感じさせます。
叩いていると塗装が剥げてきたり、スネアのヘッドに赤色がつくのが難点ですが、それを上回るメリットがあるスティックです。
WincentDrumsticks (Hickory) ドラムスティック W-TYS (Tomoya/ONE OK ROCK シグネイチャー)
- サイズ:14.6mm×411mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:ティアドロップ型
日本が誇るロックバンドであり、今や世界的に活躍しているONE OK ROCKのドラマー、Tomoya氏のシグネチャーモデルです。
ショルダーが細めですが、その分チップを大きくすることで、叩いた後の跳ね返りであるリバウンドを拾いやすく、それでいて音量もしっかりと稼げます。
コントロールとパワーの両立をさせた印象で、長時間のスタジオやステージにも耐えられる耐久性も併せ持ちます。
サイズ感的にもクセがなく、ONE OK ROCK好きの方はもちろん、ロックをやりたいという人が最初に手に取るスティックとしてもおすすめです。
VIC FIRTH AMERICAN CLASSIC (Hickory) ドラムスティック VIC-7A
- サイズ:13.7mm×394mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:ティアドロップ型
VIC FIRTHの中でも格別短く、細いのがこの7Aタイプです。
スピードとコントロールを重視しており、持った瞬間の軽さ、叩いた際のスティックに羽が生えたような感覚を覚えます。
細いからと言って大音量が出せないかと言うとそんなことはなく、適度な重さがあり、ここぞのアクセントもしっかり出ます。
このスティックを1セット持っているだけで、少し音量を出しにくい環境でも対応出来る、7Aタイプのスタンダード製品です。
VIC FIRTH American Classic “KIDS” Drum Stick VIC-KIDS
- サイズ:13.2mm×330mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:ティアドロップ型
青い見た目が可愛らしい、キッズ用の名前を冠したVIC FIRTHのスティックです。
圧倒的に短く、重心のバランスも適度なポイントに置かれているので、ドラムを始めたばかりのお子さんにもスティックに振られることなく、コントロールをすることが出来ます。
かと言っておもちゃらしいなんてことはなく、ヒッコリー材を使用した本格的なスティックで、太鼓もしっかり鳴らすことが出来ます。
ドラムを始めたいと興味を持ったお子さんに買い与えるのにまさにピッタリのスティックです。
ZILDJIAN LAZLZASSK Artist Series 川口千里 Artist Series Drumsticks
- サイズ:14.2mm×410mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:樽型、ナイロンチップ
幼い頃より手数王、菅沼孝三氏に師事し、日本のトップドラマーへと上り詰めた川口千里さんのシグネチャースティックです。
グリップ部の黄色い塗装が可愛らしいですが、これは見た目だけでなく、滑り止めの役割も果たしています。
少し長めのスティックでリーチを稼ぐ仕様は、多点キットを使う川口千里さんならではだなと感じさせます。
樽型のナイロンチップで音量を稼ぎ、煌びやかな音色を作りやすいことも特徴です。
多点キットを使いたい女性ドラマーや、ある程度ドラムに慣れてきて、細いスティックじゃ音が物足りなくなってきた方へおすすめのスティックです。
VIC FIRTH American Classic Drum Stick VIC-2B
- サイズ:16.0mm×413mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:ティアドロップ型
太さ16mmという数字が目をひく、VIC FIRTHの2Bタイプのスティックです。
この2Bタイプは比較的太く、長いスティックとされ、ロック、ハードロック向きのスティックとされています。
サイズ感の大きさから、パワー感に優れ、太鼓本来の鳴りを最大限まで引き出してくれる印象を与えます。
また、耐久性にも優れており、ハードに使用するドラマーでも簡単には折れたりしません。
ハードロックはもちろんのこと、練習用のスティックとして使用すれば、メインのスティックに戻った時に、スティックに羽が生えたような感覚を得られるでしょう。
VIC FIRTH AMERICAN CLASSIC (Hickory) ドラムスティック VIC-R
- サイズ:16.0mm×423mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:楕円型
2Bタイプよりも10mm長いVIC FIRTHがROCKと銘打ったスティックです。
実際に持ってみると相当長いことが分かり、音色もその長さによるしなりを活かした、大音量を奏でることが可能です。
ショルダー部分も短く、重心が前にあることから、遠心力をしっかりと活用できることもロックな音色作りに向いています。
さらに、楕円型のチップを取り入れ、楽器との設置面積を広く取ることも可能に。
すべての特徴が、まさにロックをやるために生み出されたスティックと言えるくらい、ロックに適したスティックです。
PROMARKFIREGRAIN Classic 2B TX2BW-FG
- サイズ:16.0mm×406.4mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:楕円型
PROMARKの2Bタイプのスティックで、中でもFIREGRAINシリーズをチョイスしました。
まず、黒い見た目が目立っていますが、これは木材選定の中で特に強度の高い木材をチョイスし、焼き入れ加工を施したことによります。
表面が硬くなり、耐久性の向上はもちろんのこと、音の粒だちが明確になり、アタック感の強い音色となります。
太さは16mmと太いですが、長さは標準レベルであり、コントロール性にも優れています。
ハードに使うロックドラマーにとってスティックの耐久性は死活問題ですが、このFIREGRAINシリーズのスティックは耐久性の問題を解決できる仕様となっています。
PROMARKシグネイチャーシリーズ Dave Lombardo ヒッコリー NylonTip TX2BXN
- サイズ:16.0mm×410mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:楕円型(ナイロンチップ)
スラッシュメタルバンドBIG4の1つである「SLAYER」のドラマー、デイヴ・ロンバード氏のシグネチャーモデルです。
太さはもちろんですが、ショルダー部分が短く、より音量を稼ぎやすい設計となっています。
さらにチップは楕円型のナイロンチップを採用することで、よい輪郭がはっきりとした音色を奏でることに一役買います。
世界的なハードロックドラマーが使用するスティックですので、ロックを演奏する方にはぜひ1ペア所有していただきたいスティックです。
VIC FIRTH ドラムスティック THOMAS LANG MODEL VIC-TL
- サイズ:16.5mm×410mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:ティアドロップ型
超絶足技で有名なトーマス・ラング氏のシグネチャースティックです。
足技が取り上げられがちなトーマス・ラング氏ですが、もちろん手数も多く、ルーディメンツを多用するスティックワークは目を見張るものがあります。
そんな彼のシグネチャーモデルは練習用スティックなんじゃないかと思えるほどの極太スティック。
チップも大きめで、激しい手数の中でも埋もれない、明確な粒立ちを実現できる設計です。
使いこなすのは非常に難しいかもしれませんが、トーマス・ラング氏に憧れる方はぜひ試して頂きたいスティックです。
・少し変わったスティック5選
VATERドラムスティック 3S VH3SW
- サイズ:18.5mm×433mm
- 材質:ヒッコリー
- チップの形状:ティアドロップ型
VATERの3Sタイプのスティックです。
3Sタイプは極太、極長のスティックが多く、中でもVATERの3Sが数あるスティックの中で1番太いのではと思わされます。
持ってみると本当に重たいですが、リバウンドが返ってくる感覚が掴みやすく、そこまで操作性が悪いわけではありません。
ドラムセットを叩くとものすごい大音量が出ますが、このスティックを1ステージ通して振り回すのは怪我の危険性もあると思うくらい重たいです。
実践向けというよりは、練習用スティックとしての使い方がオススメで、このスティックで練習した後にメインのスティックを使うと驚くほどコントロールがしやすくなります。
AHEAD TS Tommy Lee Studio スティック/トミーリー
- サイズ:15.0mm×422mm
- 材質アルミ+合成樹脂
- チップの形状:樽型(ナイロンチップ)
見た目は黒い木のスティックかなと思いきや、芯材にアルミを用い、その周りを合成樹脂でカバーするという、AHEADのスティックです。
AHEAD性スティックの特徴はまだあり、チップとグリップエンド部が交換可能になっており、バラ売りがされているのでカスタマイズも可能ということがあります。
このトミー・リー氏のシグネチャーモデルは、モトリー・クルーのドラマーであることを印象付けるスティックです。
芯材にアルミを用いることで、木材よりも重く、木材スティックと比べてかなり音が大きいです。
若干重いですが、操作性が悪いということもなく、違和感なくスティックを振れるという方も多いでしょう。
木材スティックではアタック感が物足りないという人は、ぜひAHEADのスティックを試して欲しいです。
PROMARKブラシ Nylon Bristle B600
ブラシのワイヤーは金属製だけでなく、ナイロン製のブラシも存在します。
その中でも評価が高いのがPROMARKのナイロンブラシです。
ナイロンの方がしなりを使いやすいので、初心者でもヒットした際の音が出しやすく、ワイヤーも錆びず、曲がりにくいのでブラシを初めて扱う方におすすめです。
擦った際の音色も金属とは異なり、少し軽めの音がします。
金属製ワイヤーと比較する意味でも、1つナイロンブラシを所有しておくと、場面によって使い分けられることが可能に。
また、ナイロンブラシは電子ドラムなどにも反応してくれるので、スティックで出音が気になるという方にもおすすめです。
MEINL Stick & Brush マイネル マレット MEDIUM MALLET SB401
マレットは本来、ティンパニなどの楽器に使用されたり、バスドラムを単体で演奏するときに使用されますが、MEINLのマレットはドラムセットマレットと名付け、ドラムセットでの演奏に適した形になっています。
適度な硬さのあるフェルトは消耗も少なく、毛糸性のマレットのように散らばったりしないことに良さがあります。
シンバルロールなんかを試してみると、音の立ち上がりが遅いので強弱がつけやすく、長めにシンバルロールをすると徐々にクレッシェンドするような、理想的な音色になるでしょう。
叩くとシンバルや太鼓に白い粉がつくのが難点ですが、マレットはバラードなどで使用するとグッと曲の雰囲気が良くなるので、ぜひ所有してほしい製品です。
VIC FIRTH VIC-SD6 ドラムスティック マレット
- サイズ:16.1mm×408mm
- 材質:メイプル
- チップの形状:樽型
グリップエンドにマレットを装着した変わった形のスティックです。
演奏中にマレットを使用しますが、その後素早く持ち替えたいという方にピッタリのハイブリッド製品となります。
マレット部のフェルトは硬めのため、音の立ち上がりが早く、適度なアタック感を出せます。
スティックとしてはサイズ16.1mmと太いですが、メイプル材のためそこまで重量を感じません。
さらにグリップエンドにマレットボールが装着されているため、重心がグリップ側にあるため、バランスはグリップ側にあるため、エンド部のマレットは少し気になりますが、コントロールしやすいです。
スティックの使い方
スティックの持ち方
スティックの持ち方は人それぞれですが、初心者の方におすすめの持ち方を今回はご紹介します。
- スティックのグリップエンドから1/3くらいの位置を親指の腹と、人差し指の第一関節あたりで軽くつまむ
- 中指、薬指、小指はスティックにそえる
- 人差し指と親指を支点とし、残りの指はあくまで補助としてスティックを振る
これが基本的な持ち方、スティックの振り方となります。
「こんなに軽く持って大丈夫なの?」と最初は思うかもしれませんし、思わず握り込んでしまうこともあるでしょう。
しかし、慣れてくると、スティックの動きを邪魔しないように軽く握ることが大切だと分かってきます。
スティックの構え方
スティックを持ったら、次は構えです。
この時の構えはスティックをスネアドラムに向けて構えた時のことを指します。
大きく分けるとマッチドグリップと、レギュラーグリップの2つがあります。
まずはマッチドグリップから見ていきましょう。
マッチドグリップ
マッチドグリップはいわば、右手も左手も同じように握る構え方です。
普通にスティックを両手で持とうとすると、自然とマッチドグリップになるので、特に気にすることはありません。
ほとんどのドラマーがマッチドグリップなのもあり、マッチドグリップの中でも主に3種類に種類分けされます。
それぞれジャーマングリップ、フレンチグリップ、アメリカングリップと呼ばれており、順番に紹介します。
ジャーマングリップ
構えた時に手の甲が上を向く形のグリップです。
手首の可動域が1番広く使えることと、手の重さをスティックに伝えやすいことから、大音量の演奏に向いています。
また、横ブレしにくいので、安定した音色を稼ぐことも可能です。
フレンチグリップ
親指の爪が上を向く形のグリップ。
実際に構えてもらうとわかりますが、手首が極端に動かしにくく、無理やり動かそうとすると怪我にもつながることから、初心者にオススメとは言い難いです。
しかし、指でスティックをコントロールすることに優れており、慣れれば高速なプレイも可能とします。
ライドシンバルなんかはセッティング上、フレンチグリップ気味に叩くことも多いので、まずはライドを叩きながらフレンチグリップを覚えると良いでしょう。
アメリカングリップ
親指の付け根あたりが天井を向く、ジャーマングリップとフレンチグリップの中間的存在なのがこのアメリカングリップです。
自然とスティックを構えようと思うと、自然とアメリカングリップになっているはずです。
ですので、力を抜いてリラックスして叩けることが最大のメリットです。
パワーもコントロールも併せ持っているので、初心者に最もオススメできるグリップです。
レギュラーグリップ
レギュラーグリップは左手の持ち方がマッチドグリップと異なることが大きな特徴です。
まずグリップエンドの1/3あたりを親指と人差し指の間に引っ掛けます。
そして薬指の上にスティックを添えて、構えます。
叩き方はそのままダラっと落とすと細やかな音に。
手首のスナップを効かせればしっかりとした音が出ます。
表現力が豊かで、ジャズドラマーの方は好んで使う人も多いでしょう。
昔のマーチングバンドなんかではこのグリップが主流であり、伝統的なことから「トラディショナルグリップ」と呼ばれたりもします。
ドラムスティックの活用方法
最初のカウント
ドラマーの曲のテンポを担うことが重要な役割です。
ですので、最初のカウントを鳴らしてテンポを知らせるという場面も多くなります。
ハイハットでカウントを出すことも多いですが、2本のスティックを叩いてカウントを出すという時も多いです。
スティックは音を鳴らすための道具という側面が強いですが、スティック自身の音がこの時に楽器の役割を果たします。
静かな場面などでスティックの音がカウントとして鳴り響くと、非常に雰囲気を醸し出せます。
たかがカウントと侮らずに、演奏の一部としてカウントを出してみましょう。
スティックトゥスティック
ジャズのドラムソロなどでよく使われる奏法です。
「ジャズのドラムソロで使うなんてどんな難しい奏法なんだろう?」と思われている方も沢山いるでしょう。
安心してください、極めてシンプルな奏法です。
利き手じゃない側のスティックをスネアのヘッドに押しつけて、そのスティックを反対側の手で持ったスティックで鳴らす。
たったこれだけのことです。
「普通にスティックを鳴らすのと何が違うの?」と思うかもしれませんが、これが全然違います。
利き手じゃない側の手で持ったスティックがスネアに触れていることで、スネアの振動がプラスされており、ただ「カツン」というだけでない、音楽的な音色になります。
ロックドラマーの方もドラムソロなんかで取り入れたら、「あいつは何か格が違うやつだぞ!」と思われること必至です。
ぜひジャズドラマーだけじゃなく、全ドラマーに取り入れてほしい奏法です。
スティック回し
何かとステージの後ろにいて、両手も塞がっていることでアピールのしにくい、目立つことが少ないのがドラマーです。
そんなドラマーが目立つ手段の1つがスティック回しです。
やり方はスティックの中央を人差し指と中指の間に挟み、スティックの先端が円を描くように回します。
人差し指を折るように動かすのがコツです。
回す時にスティックの中央を持たないと、不恰好な円になるので、注意しましょう。
慣れてきたら8ビートを叩いている最中でもスティックを回せるようになるので、華のあるドラマーを目指す方は是非マスターしてほしいです。
スティックの代用品
ドラムは素手でも演奏することが可能です。
ジャンベのような打楽器を演奏する要領と同じで手首のスナップを効かせれば、太鼓は原理上鳴ってくれます。
シンバルも腕のしなりを上手く使うことで、シンバルの音を鳴らせます。
しかし、スティックほど音は出ないので、実用的とは言えません。
ただ、手首のスナップや腕のしなりはスティックを持っていても同様に大切になりますり
素手でも素晴らしい音を出せれば、スティックを持った時の威力は相当なものになります。
素手で出来ることが増えると、スティックワークが向上することはぜひ覚えておいて欲しいです。
まとめ
ドラマーが最初に触れるであろうドラムスティック。
ただドラムを叩くだけの棒と捉えることも出来ますが、突き詰めれば最も奥が深いとも言える「楽器」です。
今回紹介した50組以外にも沢山のスティックがあるので、色々なスティックを試してみましょう。
沢山のスティックを試した中で得られる経験値は、きっとあなたが初めてスティックに触れた時から大きく成長させます。
ぜひスティックらと共に、素晴らしいドラマー人生を歩んで頂きたいです。
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