- ドラムセットの名称を知りたい
- ドラムセットにはたくさんパーツがあって覚えるのが難しそう
- ドラムセットの配置はなにが正解なの?
など、初心者のうちはドラムセットの名称や役割、配置などもわからないような状態ですよね。
ですがご安心ください。
ドラムセットの基本パーツは簡単に覚えることができますし、配置も難しくありません。
私と一緒にドラムセットの名称と配置を覚えていきましょう♪
ドラムセットとは?
ドラムセットとは、複数のドラムとシンバルが設置されており、一人の奏者が演奏可能な配置にまとめたものです。
ドラムの略称は「Dr.」「Ds.」「Drums.」ですが、Dr.と表記されていることが多い
通常は椅子に腰掛けて演奏しますが、人によっては演奏が盛り上がって来た時などに立って演奏したりするドラマーさんもいます。
ドラム奏者によってドラムセットに組み込まれる打楽器類の種類や数は変化しますので、将来的には自分が好きな配置で叩いても構いません。
今回は、下記の正面からみた一般的なドラムセットを元にご説明していきます。
右利きのドラマーさんがほとんどだと思うので、叩く際に右利きの場合どちらの手で叩くのかもお伝えしていきますね!
ドラムセットの名称と役割
ドラムセットの名称と役割についてご説明していきますが、まずはドラム類の名称と役割に関して、音の低い順からスネアドラムに向かってご紹介していきます。
- バスドラム
- フロアタム
- ロータム
- ハイタム
- スネアドラム
バスドラム|Bass drum
バスドラムは、ドラムセットの中で最も低い音をだしてくれるドラムです。
Bass Drumと表記することからアメリカなどの英語圏では「ベースドラム」と呼ぶのが一般的。
日本では「バスドラ」と呼ばれることがほとんどです。
- 配置:ドラムセットの中心部分で最も床に近い部分に置かれる
- 役割:大太鼓の役割でドラムセットの中で最も低くて重圧のある音が出る
- 演奏方法:ペダルを取り付け通常は右足を使って演奏(左利きの場合は左足)
バスドラムを「ドコドコドコドコ」と連続して鳴らしたい場合は、ツインペダルを左足で踏み、両足を使って音を出します。
言葉だけではイメージしにくいと思うので、マキシマムザホルモンのベース上ちゃんの弟である上原晃さんのツインペダルをご覧ください!
フロアタム|Floor Tom
フロアタムはその名の通り、床(フロア)に直接置くことからフロアタムと呼ばれます。
- 配置:バスドラムの右手前、スネアドラムと同じくらいの高さに設置
- 役割:タムの中で一番低い音が鳴り、右手でハイハット代わりにフロアタムを叩くビートもカッコイイ
- 演奏方法:右手で叩くスタイル
フロアタムは※フィルインや楽曲に合わせて重たく低い音を出す時にも大活躍しますよ!
ロータム|Low Tom
ロータムは、フロアタムの次に低い音で、主にフィルインの際に叩きます。
- 配置:バスドラムに付属しているスタンドに取り付けるため、バスドラムの上に設置。ハイタムの右側に設置
- 役割:ハイタムとロータムの中間の音。低い音が鳴る
- 演奏方法:フィルインによって、右手で叩いたり左手で叩いたりする
ハイタム|High Tom
ハイタムは、タムの中で一番音が高く、主にフィルインの際に叩きます。
- 配置:ロータムと同じく、バスドラムに付属されているスタンドに取り付ける。ロータムの左側に設置
- 役割:タムの中で最も高い音が鳴る。ワンタムの場合はハイタムだけを設置するケースが多い
- 演奏方法:フィルインによって、右手で叩いたり左手でも叩いたりする
スネアドラム|Snare Drum
スネアドラムは、ドラムセットの中で最も使用頻度が高いドラムです。
スネアドラムは、主に木材か金属の2種類の素材からできていますが、ドラム初心者でも音の好みや違いはハッキリと異なるでしょう。
裏にはスネアドラム独特の音をだすための響き線(スナッピー)が張ってあります。
- 配置:バスドラムの左手前に置き、腰の高さほどにセット。高さの調節が一番難しいドラム
- 役割:スネアの音でドラム全体の雰囲気はガラっと変化するくらい重要なドラム
- 演奏方法:基本的には左手で叩き、フィルインの際などは右手でも叩く
木材のスネアドラムは、温かみのある音や深みのある音を好むドラマーさんに好かれます。
金属のスネアドラムは、明るくパワーを感じる音が出やすいため、ロック好きなドラマーさんに好まれて使われます。
私が過去に愛用していたスネアドラムの中でもお気に入りだったのは、下記のラディック スネアドラム LM400 メタルシェル 【スープラフォニック】 5×14インチです!
スネアドラムをより詳しく解説
ドラムセットの中でも使用頻度が多くなるスネアドラムについては、より詳しく知っておいた方がいいで解説していきましょう。
スネアドラムに関する名称は頻繁に出てくることがあるので「聞いたことがあるな」程度でもいいので頭の片隅にいれておくと便利です!
- ヘッド(バターサイド):スティックで叩く表の面。スネアドラムに限らず全てのドラムにヘッドがついている
- リム(フープ):ヘッドをシェルに固定するためのもの。リムショットとして叩くこともできる場所
- テンションボルト:ヘッドの張力を調整してチューニングを行う。チューニングの際はューニングが必要
- ラグ:テンションボルトを固定するパーツ。リムやヘッドを引っ張る役割を持つ
- ストレイナー:スナッピーを『オン・オフ』に切り替えられるパーツ
- シェル:胴体の部分
- 裏面ヘッド:スネアドラムの裏面部分。スナッピーが取り付けられている
- スナッピー:響き線・蛇腹・スネアワイヤーなどとも呼ばれる。スネア独特の音を鳴らすために必須
スネアドラムは、音が狂いやすいのでチューニングキーを購入するのがおすすめ。私はTAMAのハート形チューニングキーを持ってます。200円~300円くらいで購入出来ます!
シンバル類の名称と役割
それでは次に、ドラムセットの中のシンバル類をシンバルの大きさ順にご紹介いしていきます。
シンバルの大きさは、「インチ」という言葉で表されます。
1インチは2.54㎝なのですが、下記のようにシンバルそれぞれ大きさが違います。
- ハイハットシンバル(14インチ)
- クラッシュシンバル(16インチ)
- クラッシュシンバル(18インチ)
- ライドシンバル(20インチ)
ハイハットシンバルは、シンバルの中でも特に重要視されるシンバルです。クラッシュシンバルに関しては、小さなライブハウスなどでは1つだけで設置されていることも多いです。
ハイハットシンバル|Hi-hat cymbal
ハイハットシンバルは、ビートを刻む役割として使われてドラムセットの中では、リズムの要となるシンバルです。
シンバルが上下に重なり合っており、フットペダルを踏むことで開け閉めすることができます。
- 配置:ドラムセットの一番左側に置く
- 特徴:ドラムセットの中で最も細かくリズムを刻める。ハイハットペダルを踏むことで音の変化を楽しむことができる
- 演奏方法:通常右手で演奏するが、16ビート以上のなると両手で演奏する
ハイハットシンバルを自由自在に鳴らせるようになると、幅広く様々なジャンルの曲にも対応出来るようになります!
クラッシュシンバル|Crash cymbal:16インチ
クラッシュシンバルの16インチは、通常ハイハットシンバルがある側の奥の方に設置します。
- 配置:ハイハット側の奥でハイタムよりも高い位置に設置
- 特徴:曲の始まりや、フィルインの終わりで使用することが多く、アクセントをつけたい時に大活躍する
- 演奏方法:通常は右手で叩く
クラッシュシンバル|Crash cymbal:18インチ
クラッシュシンバルの18インチは、通常ライドシンバル側に設置します。
- 配置:ライドシンバル側に置き、ロータムよりも高い位置に設置する
- 特徴:フィルインの際など、アクセントをつけたい時に大活躍する
- 演奏方法:通常は右手で叩く
クラッシュシンバルは、フルセットの場合左右に設置されています。
クラッシュシンバルは1つだけでも演奏には支障がほとんどないため、18インチのシンバルは使わないというドラマーさんもいます。
ライドシンバル|Ride cymbal
ライドシンバルは、ドラムセットのシンバルの中で最も大きく、ジャズではメインのシンバルとして使われます。
- 配置:フロアタムの上でクラッシュシンバルよりも低い位置。叩いた際フロアタムにぶつからないように設置
- 特徴:ジャズの世界ではライドシンバルがビートの中心になるほど重要な存在。叩く箇所で音の音色が全く違う
- 演奏方法:右手で叩き、リズムを刻む際はスティックの先端で叩く
ライドシンバルは他のシンバルでは叩かないようなカップの部分を活用して演奏しますが、スティックの先端で叩くと甲高い音がする特徴があります。
叩く部分によって音色が全く違うものになるため、叩く際の力加減が非常に難しいシンバルです。
サビで盛り上げたい時はハイハットではなくライドシンバルを叩いてリズムを刻んだり、シンバルの音を伸ばしておきたい場面などに活用すると良いでしょう。
ここまでの説明で基本のドラムセットの名称や役割がなんとなくわかったと思うので、次にドラム初心者さんが知っておくと便利な情報をお伝えしていきます!
初心者ドラマーが覚えておくと便利な知識
初心者ドラマーといえども、最低限必要な知識や情報は知っておいた方がいいです。
- ドラム3点について
- ドラム用語
後々役立ってくるので、覚えられるものから覚えていきましょう!
初心者ドラマーはドラム3点を覚えよう
ドラムセットでドラムをを叩く際の中心となるのは、バスドラム・スネアドラム・ハイハットの3点です。
ライブハウスなどで演奏するようになると、サウンドチェックをしてくれるPAさんに「ドラム3点下さい!」などと言われます。
その際は、「バスドラム・スネアドラム・ハイハットの3点を使ってリズムを刻みながら叩いて下さい。」という意味になります。
ドラム3点さえあれば、リズムを刻めるのでドラム練習にも欠かせないものなのです。
この3点を使ったリズム練習をしているだけでも、ドラムの練習は十分はかどりますよ!
覚えておくと便利なドラム用語
ドラムを始めると、ドラムの専門用語を耳にすることが増えます。
今回は初心者が覚えておくと便利なドラム用語を簡単にご説明していくので、余裕があれば覚えてみてください。
- クリック:主にメトロノームのことを表すテンポを示す電子音
- オープン・ハンド:ハイハットとスネアを叩く手をクロスさせないで叩くスタイル
- ストローク:スティックを振る動作
- スローン:ドラムセットを叩く際に座る椅子のこと
- ダブルストローク:片手で1打につき2打ずつ鳴らすストローク
- フィル・イン:曲の変わり目などにアクセントとなるフレーズをいれることで「フィル」とも呼ばれる
- おかず:フィルインのこと
- リム・ショット:スネアのリム(縁)を叩いて演奏する奏法
- ワンタム:ハイタムだけを使うこと
- ツータム:ハイタムとフロアタムを使うこと
上記の言葉はよく耳にするものだと思うので、なんとなく覚えておきましょう♪
ドラム初心者は少しずつ名称も覚えていこう!
ドラムセットの名称や役割に関することは、覚えることも多いですよね。
しかし、ドラム初心者でもドラムに触れていくうちに自然と覚えることができるので心配する必要はありません。
なぜなら、ドラムセットの名称を覚えていなくてもドラムは叩けますし、叩く上で支障もございません。
ドラムセットの名称や、各パーツの名称を覚えていないと支障が出てくるのはライブハウスデビューをしてからです。
例えばサウンドチェックの際にPAさんから、「3点で叩いて!」「ハイタム叩いて!」などと指示をいただいたとします。
その時に、「3点ってなんですか?」「ハイタムってどこですか?」と聞き返すのは恥ずかしいので、ライブデビューまでには覚えておきましょう。
ドラムを続けていれば、ライブハウスデビューする頃には今回お伝えした名称は全部覚えられると思います!名称を頑張って覚えるよりも、どんどん生のドラムに触れていきましょう♪
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