エフェクターを作動させるためには、大きく分けて「電池を使用する」「ACアダプターやパワーサプライで電源を供給する」という2種類の方法があります。
しかし「どっちを使えばいい?」と迷っている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、どちらにもメリット、デメリットがあり選択は人それぞれというのが実際のところです。
そこで、この記事では「電池を使用する」場合に焦点をしぼって、そのメリットと長持ちするおすすめの電池10選をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
エフェクター電池とは
エフェクター電池といってもエフェクター専用の電池があるわけではなく、100均で売っているようなものも含め市販の9V乾電池であればどれを使用しても問題ありません。
ただ乾電池によって特性があるので、場合によっては消耗が早かったり、音質に影響があったりするものもあります。
エフェクターの駆動には電池を入れる方法と、ACアダプター・パワーサプライで電源供給する方法があるとお話しました。
そもそもこの2つはどう違うのでしょうか。
まずエフェクターに電池を使うメリットを見ていきましょう。
エフェクター電池にこだわるメリット
配線がなくて足元がすっきりする
複数のエフェクターを同時に駆動させる時、ACアダプターやパワーサプライを使う場合、配線がごちゃごちゃしないようにまとめる必要があります。
ただスタジオやステージのコンセントの位置など電源環境に左右されることが多いため、必ずしも思う通りにはいかない場合もあるでしょう。
その点電池を使用すれば、電源の心配や配線を気にする必要がなく足元をすっきりさせることができます。
ノイズを抑えられる
プレイヤーにとってエフェクターに電池を使う大きなメリットは、ノイズを抑えられる点です。
ACアダプターのケーブルはノイズ対策されていないものがほとんで、電源からエフェクターに電流が流れる過程でノイズを拾ってしまいます。
その点電池はエフェクターに内蔵するものなので、外部からノイズを拾ってくる心配がありません。
機材本来の音質を担保するために、あえて電池を使用するプレイヤーも数多くいます。
エフェクター電池の選び方
アルカリ電池を使用する
エフェクターに使用できる9V電池には「アルカリ電池」と「マンガン電池」の2種類があります。
まずアルカリ電池は、寿命が長い点がメリットの1つです。
特にデジタル機器は一定の電圧以下になると作動しなくなってしまうというリスクがあります。
よって消費電流が大きいデジタルエフェクターやマルチエフェクターは、電圧が安定していて長持ちするアルカリ電池を使用するのが基本と言えます。
ただし、アルカリ電池の注意点として液漏れしやすいということが挙げられるので、長期間入れっぱなしにしないようにしましょう。
マンガン電池を使用する
マンガン電池はアルカリ電池に比べて安価なのがメリットです。
しかし一方で電力の消耗が早く、見境なく使っていると「電池がすぐなくなる…」と感じてしまうこともしばしばあるでしょう。
ただマンガン電池は少ない電流量であれば、休み休み使うことで電圧が回復するという特性があります。
消費電力が少ないアナログエフェクターやアクティブギターなどであれば、マンガン電池を使用しても大きな問題はありません。
エフェクター電池おすすめ10選
アルカリ電池
【Duracell】 Procell (PRO-9V)9V形 アルカリ乾電池
プロも御用達のメーカーとして知られるDuracellのアルカリ乾電池です。
安定した電圧供給で、その他のアルカリ電池よりも長持ちすると言われています。
機材本来の持ち味を最大限に引き出すなら、DuracellのProcell一択と言っても過言ではないでしょう。
【パナソニック】(6LR61XJ/1S)9V型アルカリ乾電池 1本
パナソニックは国内の大手メーカーなので信頼、安定度は抜群です。
使用推奨期限も未使用で2年と高寿命になっています。
アルカリ電池で心配な液漏れを防ぐ仕様が採用されていたり、ショートを防ぐ絶縁リングがついていたりするので安心して使用できます。
【東芝】(6LF22H EC)アルカリ電池9V形
同じく国内メーカーなので安心な仕様です。
単品はもちろんまとめ買いもお得、かつ長持ちするのでコストパフォーマンスは申し分ないでしょう。
【Amazon】Amazonベーシック 乾電池 9V形 アルカリ
Amazonのプライベートブランド商品です。
汎用性が高く未使用の保存期間が5年という高寿命、予備として常備しておくのには最適なアルカリ電池です。
コスパもいいのでまとめ買いしておくと良いでしょう。
【パナソニック】エボルタNEO(6LR61NJ/2B9V)角形 アルカリ乾電池
パナソニック製でも保存期間が3年と、長持ちするアルカリ電池です。
前述した6LR61XJ同様、液漏れ防止仕様、絶縁リングが付いています。
やや高価ですが、楽器のパフォーマンス向上、機材の損傷リスク考えるとおすすめです。
マンガン電池
【PKCELL BATTERY】(6F22-2B 9V)マンガン電池
特に歪み系エフェクターで愛用しているギタリストが多いマンガン電池です。
ノイズのない安定したサウンドと艶やかなトーンを特徴としています。
【三菱】(6F22UD/1S)マンガン乾電池(黒) 9V形
リーズナブルで、消費電流が少ないアナログエフェクターに使用する分には申し分ないマンガン電池です。
環境にも配慮した水銀ゼロ仕様になっています。
【DANELECTRO (ダンエレクトロ)】 (DB-2)9V 角型 マンガン 乾電池
レトロなエフェクターをラインナップするメーカーとして有名なダンエレクトロのマンガン電池です。
同社のエフェクターはもとより、マンガン電池にこだわるプレイヤーがとりわけ愛用していることでも知られています。
エフェクターはもちろん、ワイヤレスやアクティブギターにも最適です。
【KC】(1604SP)9V形マンガン電池
エフェクターのみならず、アクティブのピックアップやサーキットなど多用途、安価で入手できるマンガン電池です。
エフェクター電池の使い方
電池の入れ方
エフェクターに電池を使用する場合、ほとんどは裏蓋のネジをドライバーで外して開閉するなどして電池をセットします。
BOSSのエフェクターなど、ワンタッチで開閉できる便利なタイプもあります。
電池のセットは簡単で、エフェクターの手前にあるネジを手で回してフットパネルを開口し、収納部分に電池をセットするだけで工具などは必要ありません。
使用していないときはケーブルを抜く
特にコンパクトエフェクターを使用する時の注意点として、使用していない時は必ずINPUTからケーブルを抜いておくようにしましょう。
コンパクトエフェクターにはマルチエフェクターのように電源ボタンがありません。INPUTに挿した時点で電源ON状態になり、そのままにしておくと電池が消耗していく一方です。
いざ使おうと思ったらエフェクターの電源ランプがつかない…というトラブルの原因としてよく挙げられるものの1つなので注意しましょう。
予備の電池を常備しておく
エフェクターに電池を使用する場合心配なのは、演奏中に電池が切れてしまうリスクではないでしょうか。
限られた時間のスタジオ練習や、大事なステージで電池が切れてしまって音が出ない…となった時ほど悲しいことはありません。
すぐに取り替えられるように、予備の電池は常に用意しておくようにしましょう。
テスターを使って電池残量をチェックする
エフェクター電池は常に新しいものを使う、予備を用意しておくというのに越したことはありませんが、それだけコストがかかるというのも事実です。
リスクは抑えたいけど、できるだけ無駄なく電池を使いたいという場合はテスターを使って電池残量の目安を常に確認するのがおすすめです。
ライブ前などのチェックに用意しておくと心強いでしょう。
まとめ
エフェクターには電池を使用するか、ACアダプターなどから電源を取るか、最初のうちは特に迷ってしまうかもしれません。
本記事では、電池を使用する際のメリット、長持ちするおすすめの電池をご紹介しました。
ぜひ実際にプレイする際の参考にしてみてください。
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