エフェクターボードとはその名のとおり、ギターやベースにおけるエフェクターを設置するためのものです。
あらかじめエフェクターをボードに設置しておくことで、スタジオやライブハウスでのセッティング時間を短縮するが可能。
使用するエフェクターが多かったり、大きめなサイズのエフェクターを使う人はその分エフェクターボードも大型になるケースが多いでしょう。
そんな大型のエフェクターボードについて、おすすめの10選をご紹介していきます。
大型エフェクター ボードとは
エフェクターボードで大型と言ってもその定義はさまざま。
エフェクターのサイズもメーカーや機種によって異なりますが、基本的なコンパクトエフェクターのサイズは縦13cm×横8cm程度となっています。
コンパクトエフェクターを10個程度設置することを仮定すると、横幅は50cm以上、奥行は40cm以上のエフェクターボードであれば大型と呼べます。
この辺のサイズは需要も多いため、流通数も多く、楽器屋でも比較的に手に入れることが可能です。
また、さらに大きいもので幅が1000mm、つまり1mを超えるものもありますが、このサイズになるとあまり流通はしておらず、オーダーも視野に入れる必要があります。
大型エフェクター ボードを使うメリット
エフェクターのサイズに左右されない
大型エフェクターボードのメリットはその大きさから、多種多様なエフェクターを多数置けることにあります。
通常のコンパクトエフェクターはもちろんのこと、大きめなサイズのハイエンドなものだったり、ワウペダルやボリュームペダルなどを置くことも可能です。
ボードが小さい場合なかなか導入が厳しいエフェクターであっても大型エフェクターボードであればスペースを気にせず設置することができます。
複雑なシステムを構築できる
多種多様なエフェクターを置けることがメリットとお伝えしましたが、それにより複雑なシステムを構築することも可能になります。
特にMIDI対応のスイッチャーを活用すれば、MIDIに対応しているエフェクターと組み合わせることでパラメタをパッチ毎に設定するというプロのようなことが出来たりもします。
音色を複数使い分けるプレイヤーにとっては非常に重要な部分です。
踏み間違いを防げる
エフェクターを複数並べる際、誤って違うエフェクターを踏んでしまったなんてことは割と珍しくありません。
しかし、大型のボードである程度ゆとりをもってエフェクターを設置することでスイッチの感覚も広くなり、踏み間違いを防止することが出来ます。
逆に同時に複数のエフェクターを切り替える必要がある場合は、瞬時に複数踏み込むのが難しくなるので注意が必要です。
大型エフェクター ボードを使うデメリット
持ち運びが不便
大型のエフェクターボードのデメリットは単純にその大きさと重さにあり、エフェクターボードが大型だと持ち運びのハードルも上がります。
車で運搬できればそこまで問題ないですが、電車などで移動する際はギターやベース以上に持ち運びが大変です。
多少軽い素材で作られているボードもありますが、どのみち中身は大量のエフェクターなので、極端に軽くすることは困難です。
費用がかかる
エフェクターボード自体が大きくなることで、ボードの値段も比例して高くなります。
また、エフェクターが増えるほど必要なパッチケーブルやDCケーブル、マジックテープの量も増えていきますので、エフェクター以外にも必要な費用が増えます。
エフェクター自身も安いものではないので、一から大型のエフェクターボードを構築する際は予算にも注意が必要です。
流通量が少ない
前述しましたが、1000mmを超えるような大型エフェクターボードの場合は流通されている数も少なくなっています。
楽器屋などに置いてあるのは幅50cm程度のサイズがメインとなり、それ以上のサイズのエフェクターボードが置いてある店は少ないです。
エフェクターボードをオーダーできるお店もあるため、もし市販されているもので丁度いいサイズのものが無い場合は、検討することをお勧めします。
カラーバリエーションが少ない
大型のエフェクターボードはそれ自体の流通数も少ないですが、さらにカラーバリエーションも限られてきます。
小さいサイズのボードであればデザインにこだわったおしゃれなものもありますが、大型のボードになるとほとんど黑一択になります。
そのため、見た目に拘る場合は自分で塗装するなどの工夫も必要です。
大型エフェクター ボードの選び方
種類
エフェクターボードは大きく分けて、ソフトタイプとハードタイプがあります。
ソフトタイプは持ち運びがしやすいメリットがありますが、市販されているソフトタイプはほとんどが小さめのサイズになります。
また、ソフトケースはハードケースに比べて耐久性が遥かに劣りますので、大量のエフェクターを運搬するには向いていません。
そのため、大型のエフェクターボードを選ぶ場合はハードタイプ一択となります。
サイズ
大型と言っても単純に大きければ良いわけでなく、自分に必要なサイズを事前にしっかり検討しておくことも大事になります。
とりあえず大きいものを選んでも、そのスペースを持て余してしまうようでは運搬が大変になるだけでこれといったメリットがありません。
逆にエフェクターのサイズだけを考えてぴったりのサイズを選んでしまうと、パッチケーブルやDCケーブルが入りきらないなんてことも十分にあり得ます。
エフェクターボードのサイズを検討するポイントとして、エフェクターを並べた際、ジャックが隣り合う場合は5cm程度感覚を空けておくことをお勧めします。
また、新しいエフェクターが増えることを考慮してエフェクター1~2個程度分のスペースを空けておくこともお勧めです。
大型エフェクター ボードおすすめ10選
CAJSystem Board(4411)
もう一つCAJ(CUSTOM AUDIOJAPAN)社製のボードを紹介します。
こちらの4411は幅1100mmの奥行440mmと、通常市販されているボードの中でもかなり大型のサイズです。
幅がかなり長めになっているので大き目のスイッチャーに加え、ワウペダルと更にボリュームペダルを設置してもまだまだ余裕があります。
大型エフェクター ボードの使い方
エフェクターの設置場所を決める
まず最初に組み込みたいエフェクターをどのように設置するかを決めます。
ここで注意していただきたいのが、設置場所を決める際はエフェクターだけでなく、パッチケーブルやDCケーブルなどエフェクター以外のスペースも考慮する必要がある点。
通常のパッチケーブルだとプラグ部分が大きいため、エフェクター同士の間隔が狭い場合干渉してしまい、設置できない場合がありますので注意が必要です。
もしスペースがギリギリの場合は、プラグの部分が小さめになっているはんだ付け不要のソルダーレスケーブルなどを取り入れることをお勧めします。
マジックテープを貼る
大型のエフェクターボードでもサイズ以外は通常のエフェクターボードと変わりはありません。
ただ、幅が1000mmを超えるようなエフェクターボードですと、接地面がレザータイプではないことが多いです。
その場合、エフェクターを設置するためボード側にメスのマジックテープを貼る必要があります。
幅が太めのマジックテープを全面に貼るよりかは、ある程度マジックテープの隙間を確保することで後々パッチケーブルやDCケーブルを綺麗に設置しやすくなります。
エフェクターを設置する
最後にエフェクターを設置していきますが、設置場所をあらかじめ決めておけばそこまで悩むことはないはずです。
ただ、設置場所を決める際も注意点としてあげましたが、エフェクターだけでなくパッチケーブルやDCケーブルの差し込みについても注意が必要。
最初にエフェクターを並べてしまうと後々ケーブルを差し込みにくい可能性も出てきますので、その場合はあらかじめエフェクターに差し込んだうえで設置するのがお勧めです。
またマジックテープ同士を貼り付ける際は、ケーブルを巻き込まないように気を付ける必要があります。
大型エフェクター ボードの代用品は?
エフェクターボードの代わりに木製の板やすのこなどを代用することも可能です。
様々なサイズのものがホームセンター等で販売されているため、エフェクターボードを購入するよりかは手軽に導入するが可能です。
ただし大きいサイズになると重量もかなりのものになったり、エフェクターの重さに耐えられない場合もあります。
また、あくまで代用品ですので市販のエフェクターボードに比べると、遥かに持ち運びもしづらいです。
木材も安いものではないため、そこまで極檀に費用も抑えられないことから極力市販のエフェクターボードを購入することをおすすめします。
大型エフェクター ボードの自作方法は?
エフェクターボードはホームセンターなどで市販されている、アルミ複合板とPET樹脂版を組み合わせることで自作することもできます。
PET樹脂版を厚めのアルミ複合板で挟んで接着することで頑丈な一枚板を作ることが出来るので、後は縁にアルミ枠を付けたり、必要であれば取っ手を付けて完成です。
自作するメリットとしては自分の好みのサイズで作成できるのと、同じサイズのボードを購入するより多少安く済ませることが出来る点です。
デメリットとして、解説したのはあくまでエフェクターを設置するボードだけのため、取っ手を付けたとしても外への持ち運びはそれなりに不便となります。
そのため、よほどサイズなどに拘りがなければ自作よりは市販されているものを購入したり、オーダーすることをおすすめします。
まとめ
大型のエフェクターボードは値段等を考えても、そうそう簡単に買い換えられるものではないでしょう。
購入する際は自分のニーズに合う、しっかりしたエフェクターボードをじっくり選ぶことをおすすめします。
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