自作エフェクターの代名詞と言えば、アルミケースです。
エフェクターケースに使用できるケースにはたくさんの種類がありますが、加工しやすい、安価で丈夫なアルミケースが人気となっています。
エフェクターケースに使用できるケースは、最初から加工済みのものから、自身で作りたいサイズに加工して使う場合と、様々です。
外注する場合でも、ご自身で1から作る場合でも、自作エフェクターの基本となるケースの知識は知っておいても決して損はありません。
エフェクターアルミケースとは
一般的に楽器店で売られているケースは、アルミケースです。
アルミと聞くと、缶ジュースの容器を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、エフェクターに使用されているアルミはアルミダイキャストといわれ、缶ジュースに使用されているアルミのように、踏んでもつぶれることはありません。
また、エフェクターの内部は電気が流れており、エフェクター内での生じた余分な電気はケースに流す必要があります。
そのため、電気を流しやすいアルミケースが、エフェクターケースの主流となりました。
エフェクターアルミケースを使うメリット
扱いやすく、音質の劣化が少ない
昔から広く一般的にアルミケースが使われているだけあって、扱いやすく音質の劣化が少ないのがアルミケースです。
エフェクター用ケースであれば、耐久性も高く、1度作ってしまえば長く付き合っていけます。
アルミは穴あけ加工もしやすいため、必要に応じてノブやスイッチを増やすことも可能です。
愛好家が多く、情報を得やすい
自作エフェクターの知識は、愛好家による情報発信がたくさんあります。
アルミケースに必要な加工の知識から、配線など、調べれば沢山の情報を得ることができます。
自身が求めているエフェクターに適したケースや、値段を抑えて作成する方法など、気になったことはエフェクター作りの先輩から教わりましょう。
安価な箱ものから、加工済みのものまで沢山の種類がある
エフェクター自作用ケースは、加工のされていない安価なケースから、加工済みのケース、値段は高いが音質の劣化を抑えることができるケースなど、たくさんの種類があります。
興味があるから作ってみたいという人から、演奏時にしっかりと使えるエフェクターを作って極めたいという人まで、それぞれに合わせたケースが選べます。
もちろん、エフェクターケースでなくても、他の物で代用してエフェクターを作ることもできます。
エフェクターアルミケースを使うデメリット
箱ものだと加工に手間がかかる
加工済みの物は穴あけ作業などがいりませんが、箱のケースに穴を開けてエフェクターケースを作成する場合は、どうしても手間がかかってしまいます。
ドリルなどの工具も必要になってしまうため、用意するための時間がかかる場合も。
とはいえ、1度作れる環境さえ整えてしまえば、あとは技術力を向上させると楽しめる作業になるのではないでしょうか。
四角いエフェクター以外は作成しにくい
アルミケースの形が、そのままエフェクターケースの形です。
そのため、エフェクター用のアルミケースを使用する場合は、四角いエフェクター以外は基本的には作れません。
ファズフェイスなどの丸いエフェクターを作りたい場合は、販売されているエフェクターを分解して使ったり、アルミ製の箱を特注したり、楽器店以外で見つける必要があります。
エフェクターアルミケースの選び方
加工済みで手間がかからないものから選ぶ
初心者や、時間をかけたくない場合は、加工済みのアルミケースがおすすめです。
用途に合わせてノブ用の穴の数が違う商品が販売されています。
1から加工する場合は、ホームセンターや業者に頼んだり、専用の工具を用意するために費用がかかってしまうため、費用を極力抑えたいという人も、加工済みの物を選んでも良いでしょう。
サイズで選ぶ
エフェクターケースのサイズは、自作エフェクターを始める際に注目しなければならない点です。
求めているサイズが決まっている場合は考慮しなくてもいいかもしれませんが、初心者や初めてエフェクターを作る場合は、大きめのサイズの方が作業がしやすく、失敗しにくくなります。
もし、エフェクターを作った後に気に入らず、中身を変えたいという場合も、大きめのサイズの方が作業しやすいでしょう。
逆に、エフェクターボードに余裕がない場合は、小さいサイズを選ぶ必要があります。
値段で選ぶ
エフェクターアルミケースは、値段を抑えることができるルミダイキャストケースや、値段は高いですがノイズを抑えることができるアルミ削り出しケースなど、様々な種類があります。
ケースがアルミ製であれば、音が鳴らなかったりノイズを増幅してしまうことを避けられるため、100均でアルミ製の容器を購入し、加工することも可能です。
初めてエフェクターを作る場合は、比較的安価なアルミダイキャストケースがコスパも良く、おすすめです。
エフェクターアルミケースおすすめ10選
エフェクターアルミケースの代用品は?
自作エフェクターの世界では、アルミケース以外でエフェクターを自作する人もいます。
SNSでは、ゲーム機やお弁当箱などでエフェクターを自作する人もいて、オリジナリティあふれるエフェクターも発想次第でも作成可能です。
ですが、電気を逃がしてやる工夫や、ケースの耐久性なども考えなければならないため、アルミケース以外を使用するのは上級者向けといえるでしょう。
エフェクターアルミケースの自作方法は?
エフェクターのスイッチやノブの部分を自身の好きなようにアレンジするためには、アルミケースを自作する必要があります。
アルミケースを自作するためには、タカチやハモンドといったメーカーからエフェクターケースとなる箱を購入し、穴あけ加工をしていきましょう。
大まかに必要なものは、ドリル、リーマー、六角レンチです。
アルミケースに穴をあけるために使うドリルは、あまり大きなものが使えないため、リーマーで穴を広げていく必要があります。
シールドを差し込むジャックや、スイッチなどの固定のためには六角レンチが必要です。
自作は加工済みの物を使うよりも技術と手間がかかりますが、自身が納得のいくエフェクターを作成するためには、必要な手順となります。
まとめ
エフェクターケースの主流は、アルミケースです。
ひとえにアルミケースといっても、自身の気に入ったメーカーのケースや、加工して1から作る場合など、人それぞれのケースがあります。
自身が気に入るアルミケースに出会えると、エフェクターづくりがより一層楽しくなること間違いなしです。
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