歪み系エフェクターの代表といえば、オーバードライブと思われる人も多いですが、他にも古くからギタリストに愛されている歪み系エフェクターは数多くあります。
ジミ・ヘンドリックスが使用していたことでも有名なファズは、世界のギタリストたちに広く知れ渡っていきました。
ファズを使いこなすことができれば、他のギタリストと違いを付けることが可能。
今回の記事では、ファズの使い方から、最強のファズエフェクターまで、その魅力を詳しくご紹介していきます。
ファズエフェクターとは
ファズエフェクターとは、ギターの音を歪ませるエフェクターです。
原音が分かりにくくなるほど歪ませる使い方もできれば、ギターのボリュームを調整することによって、鈴なりと呼ばれる鈴の音のような音色を作ることもできます。
ファズエフェクターの内部構造自体はシンプルですが、シンプルだからこそちょっとした違いが音に表れるといわれています。
同じファズエフェクターだとしても、使用年数や保存環境によっても違いが出てくるので、自分だけのお気に入りのファズを見つけるために、沢山のファズを試してみましょう。
ファズエフェクターとディストーションの違い
ファズエフェクターとディストーションに、明確な違いはありません。
歪みエフェクターの代表である、オーバードライブ・ファズ・ディストーションは、それぞれ音を歪ませる目的は一緒です。
そのため、その歪みの度合いによって名称を変えています。
- オーバードライブ:原音を残したまま歪ませる
- ディストーション:オーバードライブよりも音を歪ませる
- ファズ:オーバードライブとディストーションよりも深く歪ませる
自作エフェクターではない限り、メーカーが呼称しているものが、エフェクターの種類になるといえますが、ファズはかなり大きく歪ませることができるエフェクターと覚えて間違いはありません。
ファズエフェクターにこだわるメリット
ギターの音を際立たせることができる
ファズエフェクターは、鈴なりと呼ばれる音を作ることができます。
ギターとファズの歪み単体で聞くと高音が強すぎるため聞きにくいですが、バンドサウンドでは他の楽器と音の違いを付けて、主張することができます。
エフェクターによって歪み方、作れる音の幅が違うため、様々なエフェクターを試して、気に入ったファズエフェクターを探しましょう。
自分好みのノイズを作ることができる
演奏時、ノイズを生み出したいと考えるギタリストは多くいます。
特にライブでは、ノイズは演奏の他にも、演出に大きな役割を持つことがあります。
ノイズといっても、耳障りなノイズもあれば、曲の前にギターの音をハウリングさせるフィードバック奏法や、他の楽器と合わせて大きな音で見ている人を驚かせる使い方があります。
他のプレイヤーと違いを付けることができる
有名どころのファズエフェクターを使用するのもよいですが、周りが知らないメーカー品や自作のファズで聞いている人を驚かせることができれば、一味違ったギタリストになることができます。
もちろん、有名メーカーのファズでも、使い方によっては他のプレイヤーを驚かせることも可能。
自分が使いやすく、周りが驚くようなファズに出会うことができるまで、ファズエフェクターにこだわってみましょう。
ファズエフェクターの選び方
どれだけ歪ませることができるか
ファズエフェクターは、ギターの音を歪ませるためのエフェクターです。
そのため、どれだけギターの音を歪ませることができるのか、どれだけの歪みを求めているかでエフェクターを選ぶことが多くなります。
種類によってはレベルだけ調整ができるエフェクターもあれば、高音域から低音域まで調整できるエフェクターもあるため、自身が求めている音を作れるエフェクターを探してみましょう。
ノイズがどれだけ生じるか
どれだけ歪みを作り出せるかにも関係してきますが、どういったノイズが生じるかも、ファズエフェクター選びでは重要です。
ノイズが全くないエフェクターもあれば、踏むだけでノイズが生じるもの、そのノイズが砂嵐のようなものか、低音であるかどうかは、エフェクターによって違います。
どういった用途で使用するのかをはっきりイメージしておくと、ファズエフェクターのノイズを使いこなしやすくなります。
原音を残すことができるか
フレーズやソロなどで使用したいと考えている人は、強く音を歪ませてもギターの原音を残るかどうかも着目しましょう。
ファズエフェクターの性質上、音がどうしても潰れてしまいがちです。
エフェクターによって大きく違いが出てくる部分なので、実際に試奏してみたり、演奏動画などでチェックしましょう。
もちろん、店舗で試奏したうえでインターネットで安く入手するのも1つの手段です。
音痩せしないかどうか
歪ませたはいいが、音が細くなっていないかも気にしてみましょう。
音が細くなってしまうと、聞いている人は盛り上がりにかけてしまったり、他の楽器に埋もれてしまう場合があります。
エフェクターの設定で解決できる場合もあれば、エフェクター選び自体を考える必要もあるため、最初は音質の調整できる幅が広いファズエフェクターを選んでも良いかもしれません。
ファズエフェクターおすすめ10選
ファズエフェクターの使い方
ノイズを生みたい時に使う
ファズエフェクターは使い方にもよりますが、踏むだけでギターを弾かなくてもノイズを生じさせることができます。
そのノイズをギターのピックアップに拾わせて、ハウリングを起こすことによって、ライブの演奏時の演出に組み込むことができるのです。
もちろん、かなり強く歪ませればアンプの前に行かなくてもハウリングが起きます。
その他にも、周りの楽器と演奏を合わせず、暴れまわりたい時に使うといった方法も王道です。
単音弾きやフレーズで弾く
しっかりと音作りをすることによって、ギターの音を主張することができます。
そのため、単音引きやフレーズ、ソロなどギターを目立たせたい時に踏むのもファズエフェクターの有効的な使い方です。
あまり歪ませすぎると、音量が大きくなっていても他の楽器に埋もれて聞こえにくくなってしまう事もあるため、演奏時には注意しましょう。
大きな音を出したい時に踏む
ノイズを生み出したい時と近い使い方ですが、大きな音を作り出した時に踏む使い方もあります。
歪ませて、尚且つボリュームを上げる設定にしておけば、聞いている人に迫力のある音を届けることができます。
他の楽器との兼ね合いも考えながら、音を作りましょう。
ファズエフェクターの代用品は
ファズエフェクターに一番近いエフェクターは、ディストーションです。
ディストーションで深く歪ませることによって、ファズエフェクターに近い音を作ることができます。
ノイズの乗り方はファズには敵わないため、ノイズを生み出したい時はファズを使ったほうが良いでしょう。
もしくは、ディストーションの音に更にディストーションをかけることによってさらに深く歪ませることができますが、上手に調節しないとギターの音が細くなってしまうため注意が必要です。
ファズエフェクターの自作方法は?
一般的なアルミケースと、電子パーツ、半田ごてがあれば他のエフェクターと同様に自作することが可能です。
ノイズ対策などの知識は必要ですが、ファズ自体の回路はシンプルなため、作成すること自体は簡単だといわれています。
有名エフェクターを踏襲した自作エフェクターキットも販売されています。
【BYOC】エフェクター 自作キット(Li’l Fuzz)
こちらの自作キットは、ファズフェイスを意識したエフェクターを作成することができます。
基板や電子パーツ、アルミケースなどエフェクター作成に必要なものが一式揃っているため、ファズエフェクターを探している人も、エフェクターを作ってみたいと考えている人におすすめの商品です。
ファズフェイスよりも値段を抑えることもできるため、コスパも高い商品といえます。
【Moody Sounds】エフェクター 自作キット(BJFE Fuzz 109 Kit)
BJFEから販売されているファズエフェクター、Fuzz109と同じパーツがセットになっており、そのままエフェクターを作成することができるキットです。
Fuzz109の販売価格は60,000円程度のため、自身で作ることができれば、大きな費用削減のできる商品となっています。
まとめ
ファズエフェクターは、古くからギタリストを虜にするだけの魅力があります。
それは歪みだけではなく、エフェクターの見た目や、ノイズなど、さまざまな点がそうさせています。
ギタリストとして更に飛躍するためにも、ファズエフェクターにこだわってみてはいかがでしょうか。
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