エレアコシールドは、アンプを通してエレアコを鳴らす方であれば1本は持っているアイテムであり、これからアンプを通してエレアコを鳴らしたい方にとっても必需品となります。
- 会場で演奏をする機会を見据えて練習している方
- 結婚式や宴会の場での演奏予定の方
- 練習スタジオなどでアンプを通してエレアコの練習をしたい方
など、そんな場面で必要となるエレアコシールドおすすめの10選に加え、選び方やつなぎ方をご紹介していきます。
エレアコシールドとは
エレアコシールドとは、ピックアップのついたアコースティックギターとアンプの間をつなぐケーブルのこと。このエレアコシールド(ケーブル)がなければ、アンプからエレアコの音は鳴りません。
一般的には「シールド」と呼ばれますが、正式名称は「シールドケーブル」です。
メーカーによって音の特徴も変わってきますから、まずはメーカーごとの特徴を知ることも面白いかもしれません。
エレアコシールドにこだわるメリット
音が良くなる
多くのギタリストがエレアコシールドにこだわる1番の理由は、「ギターの音を良くしたい」からでしょう。
エレアコシールドをアンプに繋いだ際に、「サーッ」という人によっては耳が痛くなり演奏の邪魔となるノイズ音が発生することがあります。
このノイズ音は、シールドを変えることで発生しなくなることもあったり、シールドによっては特定の音域が出やすかったり、削られたりすることもあります。
接続部分にこだわればトラブルを回避できる
エレアコシールドの接続部分(ジャック)のタイプには、「サイレントプラグ」というものが存在します。
サイレントプラグは、アンプの電源を落としたり、ボリュームを0にしたりしなくても、ケーブルを抜き差しできる優れもの。
このジャックをサイレントプラグにするだけで、アンプを通している際にシールドが抜けたとしても、内部のスイッチングシステムが作動するため、アンプやエレアコに悪影響を及ぼしません。
サイレントプラグを採用したケーブルを購入するも良し、サイレントプラグを単体で購入し、今持っているケーブルや、購入予定のケーブルのジャック部と取り替えることもおすすめ。
ちなみに、ジャックの形状はLS型がおすすめです。エレアコ側をL字にするだけで抜けにくくなりますから、サイレントプラグでなくとも突然抜けるトラブルを防ぎやすいです。
長さや細さを考慮すると取り回しやすくなる
ケーブルの長さや細さを考慮すれば、取り回しやすくなるため、寿命も延びます。
短いケーブルですと、アンプからエレアコの距離が長ければ、繋ぐことはできませんから、余裕をもった長さが良いです。
かと言って長すぎると、ケーブルを片付ける時などに大変ですから、具体的な長さなどは選び方の部分でお伝えします。
表面の素材を考慮すれば長く使える
表面の素材もこだわるのであれば重要です。
厚みのある硬い素材 | 柔らかい素材 |
---|---|
断線しにくい 取り扱いにくい 収納がしにくい | ケーブルを巻きやすい 取り扱いやすい 扱い方によってはすり減りやすい |
ちなみに、最近では細めのケーブルを使用する方が増えている様です。
細いエレアコシールドは、嵩張らず収納がしやすく、軽いのが特徴。
近くに楽器屋がある方は、実際にさまざまなケーブルを触ったり巻いたりしてみてください。
自分にとって取り扱いやすいケーブルを購入するだけで、練習しやすい環境を整えることにつながります。
エレアコシールドの選び方
長さ
エレアコシールドの長さは、アンプとエレアコまでの距離がどのくらいあるのかを選ぶ基準にすると良いです。
一般的に、5m前後のケーブルであれば、練習には困ることはなく、特段大きいホール会場でステージの上を駆け巡るように動かない限りは、演奏にも困ることはほぼないでしょう。
3mなどの短いケーブルは、アンプとエレアコをつなぐ用途としては、あまりおすすめしません。
短いと、練習中に抜けてしまい、機材トラブルを起こし兼ねませんから。
素材
エレアコシールドにとことんこだわりたいのであれば、表面の素材や長さを考慮することも大切です。
内部を取り巻く表面の素材が硬ければ、断線などは起こりにくいですが、柔軟性が低くなり、取り扱いにくいこともあります。
柔らかければ、シールドを巻くときや、エフェクターボードに収納する時に扱いやすいため、初心者が最初に買う1本としてはおすすめだと感じます。
また、使えば使うほど、年単位ではありますが表面が擦り減ることもあるので、もしケーブル部分がどこか擦り減ってきたら交換の時期であることも、頭の片隅に置いておくと良いです。
自分の性格から選ぶヒントを得る
- 1つ1つの備品に興味が深い方
- 丁寧さや慎重さを重視する方
- 忘れっぽい方
- 1つのことに集中力を発揮する方
など、性格の違いでエレアコシールドを選んでみるのも良いかと感じます。
例えば、忘れっぽい方はメリットの部分でお話した「サイレントプラグ」を採用しているケーブルを購入すると良い場合もあります。
なぜならもし、アンプのボリュームを0にしたり、電源を切ったりすることを忘れても、機材に悪影響のないように備えられるからです。
例えば、サイレントプラグを取り扱った商品には、以下のケーブルがあります。
アンプ側に指すS型ジャックで気軽に買える値段の商品がこちら。
まだサイレントプラグを試したことがない方も、この値段であれば入手しやすいですよね。
L型でおすすめなのはこちら。
L型はエレアコに繋がる側としておすすめです。
見た目からしてサイレントプラグだとわかるものを選んでみると、他のケーブルとの違いがすぐにわかって良いですね。
両方サイレントプラグを採用した商品だとこちら。
両方サイレントプラグを採用した商品はやや値が張りますが、気になる方はこの機会に入手してみるのもありかもしれません。
他にも、シールドを巻いたり管理したりすることが苦手な方は、「カールコード」という、バネの様にぐるぐる巻きになった形状を選んでみるのも良いです。
シールドはしまう時、正しく巻かないと変な癖がついてしまい、劣化の原因にもなりますから、最初から巻かなくて良い選択をするのも有りです。
しかし、プレイヤーであればシールドを正しく巻くことはマナーの一部でもあります。
それでも、細かい作業が苦手な方や、趣味の範囲内でプレイを楽しみたい方は、「カールコールド」もおすすめです。
音にこだわりたい方はケーブルの特性を確認
ケーブルやメーカーによって、どの音域が強く出やすいかなどご変わります。
エレアコであれば、歪ませる機会はほとんどないと思います。
こだわりたい方はアコースティックギター専用のシールドを購入してみると良いでしょう。
最先端を試したいならワイヤレス
最近は、ワイヤレス(無線)ケーブルも性能が良いものが多いです。
巻く必要もなく、荷物も少なくてすむ、音質も有線とほとんど差がなく遅延も細かいものは起こらない、ここだけきくと一度は使用してみたいですよね。
しかし、最初からワイヤレスの便利さを知ってしまうと、有線には戻れなくなるかもしれません。
楽ではありますが、もし遅延や故障などのトラブルがあった時のために、ワイヤレスを購入するとしても、予備で必ず優先シールドは用意しておきたいです。
もちろん、ワイヤレスの値段は2-3万と、有線よりも高めの価格帯です。
しかし、ケーブルがないことで起こるメリットももちろんありますから、どんな時に練習するのか、どこで練習するのか、どこで演奏するのかを振り返り、ワイヤレスも選ぶ候補の1つに入れてみてください。
エレアコシールドおすすめ10選
CLASSIC PROGIC050R BLACK
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) GIC050R/BLACK | サウンドハウス
クラシックプロはコスパの良いケーブルとして多くの楽器店やネット通販でも取り扱われています。
とにかく安い!初心者の方が迷わず買える選択肢にも入ります。
こちらは、5mのケーブルで1000円を下回る値段です。
エレキ用やアコギ用と分けられてはいませんが、初めてギターを弾く方であればこちらで十分といえるでしょう。
エレアコシールドのつなぎ方
次は、エレアコシールドのつなぎ方を話します。
- アンプの電源を入れる前に、まずはエレアコの差し込み口にシールドのジャックを接続し、アンプのインプットに、ケーブルの反対側のジャックを接続します。
- 両方の差し込み口がしっかりと接続されていることを確認したら、アンプの電源をONにします。
- エレアコのタイプによっては、ボリューム調整をするものもあります。
そのタイプのエレアコはギターのボリュームをあげておかないと、もちろん音はでませんから、本体のボリュームを上げておきましょう。
エレアコシールドの代用品は?
例えば、「エレアコは初めてアンプと共に使用するけれど、エレキギターはこれまで弾いていた」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合、エレキとアコギにも使用できるケーブルであれば、問題はないはずです。
ただ、一般的にエレキシールドとエレアコシールドでは、前に押し出す周波数の帯域に違いがあるとされています。
これはおそらく、兼用ケーブルではなく、エレキシールドとエレアコシールドを比較した結果ですから、初心者であってもいつかレコーディングをしてみたい方や、将来を見据えて音楽と関わりたい方は、専用のエレアコシールドにこだわると良いでしょう。
また、シールドによっては、エレキシールドでは、エレアコのジャック部分が合わず、ささらないこともあります。
まとめ
エレアコを購入したのであれは、アンプも使用する機会もどこかのタイミングやってくるでしょう。
その時に必ず入手したいのがエレアコシールドです。
できればアコギのもつ高温の煌びやかさや暖かさ、生音を綺麗に出力してくれるピックアップの良さを活かせるシールドを使うことで、より練習も楽しみになってくるでしょう。
今回紹介したつなぎ方や選び方を参考に、自分の持っているエレアコやピックアップの特徴・特性も調べながら、入手できる範囲のシールドを選んでみてくださいね。
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