電子ドラムは生ドラムと違い、ヘッドフォンやスピーカーに接続することで音が出るため音の心配をすることなく演奏できるのが特徴です。
また、電子ドラムは演奏できるだけでなく、折りたたみができて収納できるため場所の心配をすることなくセッティングできることも魅力の1つ。
今回はそんな電子ドラム折りたたみ式の特徴やメリット・デメリット、初心者におすすめの商品10選を紹介します。
折りたたみ式電子ドラムとは
電子ドラム折りたたみ式の最大の特徴は「収納性」に優れていることです。
使用しないときはコンパクトに折りたたみ可能で、大きさもコンパクトなモデルは大人が簡単に持ち運び可能なサイズまで折りたたむことできます。
また、収納する際にも各パーツの取り外しをする必要はなくそのまま折りたたむことができるため、簡単に収納やセッティングをすることができます。
折りたたみ式電子ドラムを使うメリット・デメリット
メリット
場所をとらない
電子ドラムのおりたたみ式は各パーツを折りたたむことで、セッティングした大きさの約1/3程度までコンパクトになります。
そのため、セッティングした状態を維持するスペースがない場合は収納しておくことが出来るためスペースの心配がいりません。
また、折りたためる形状も複数タイプあるため、収納スペースや使用頻度に合わせ収納しておくことができます。
持ち運びができる
構成される部品のほとんどが軽量素材のため、重さも約10キロ前後と持ち運び可能な重量です。
自宅や野外、スタジオなどの様々な場所で練習したい場合、場所に縛られることなく好きな時に好きな場所で練習することが可能。
持ち運ぶ場合は、持ち運び専用のキャリーケースもあるのでケースに入れることで機材を守りながら持ち運ぶこともできます。
機能が充実している
生ドラムと違い電子ドラムのおりたたみ式は、演奏や練習を充実させるコンテンツに富んでいます。
例えば、音楽ジャンルに合わせ音色を設定できる機能やメトロノーム機能、採点機能といった練習を充実させる機能があります。
音色については、ロックやクラシック、ジャズといった様々な音楽ジャンルに対応した音色の設定ができ、多いものでは約200音以上も楽しむことが可能。
最近では、スマートデバイスと連携した機能も登場し、ゲーム感覚で練習を楽しむことができる機能が搭載されているモデルもあります。
デメリット
慣れるまでは組み立てに時間がかかる
電子ドラムの折りたたみ式はコンパクトに折りたためる反面、使用する時には折りたたんだパット類を再び組み立てる必要があります。
慣れるまでは組み立て方を確認しながらセッティングすることになるため、時間がかかってしまう場合も。
しかし、何度もセッティングしていくうちに慣れていくので簡単にセッティングできるようになります。
生ドラムと比較し各パーツのセッティングが制限される
電子ドラムの折りたたみ式は電気信号を検知し音を出す電子機器のため、新たに機材を加えることができないことがあります。
そのため、新たにパーツを付け加えることは基本的に難しく増設ができないことがあるのです。
もし、今後パット類の増設を検討している場合は増設可能なモデルを購入することをおすすめします。
接触不良になることもある
電子機器であるため、接触不良による不具合が起こってしまう可能性がありますが、基本的に電子ドラムの折りたたみ式は電子機器への負荷や影響を考慮し作られています。
丁寧に扱い説明書の注意書きを守って使用する分には不具合の問題は少ないですが、持ち運びの衝撃や折りたたむ際に手順を誤ったりすると接触不良による音に関する問題が発生しやすくなります。
ただし、使用する際は取扱いに気を付けることで防止することができます。
電子ドラム折り畳み式の選び方
サイズ
電子ドラムの折りたたみ式は比較的設置場所をとらないものの、スペースを確保する必要があります。
練習したい場所の広さや身体の動かしやすさを考慮し、大きさを選ぶことが重要です。
また、常時セッティングしない場合は折りたたんで収納することもあるため、収納する場所の広さの確認も忘れずに行うことがポイントです。
用途に合った素材
各パットについて、スティックで叩くことにより多少の音が出てしまうことやパットが傷んでしまうことがあります。
そのため、静音性や耐久性を考慮しパッドの素材を見ることが必要です。
電子ドラムに多く採用されているゴムパッドは安価で耐久性に優れているため、初心者におすすめの素材。
コスパが良いので、使い始めはコストをかけず電子ドラムを使ってみたい方に向いています。
また、メッシュパッドはゴムパッドより静音性に優れ、ゴムパッドよりも生ドラムに近い打感を感じることができるため、生ドラムに近い感覚で演奏をしたい方に向いてます。
重量(持ち運びが多い場合)
好きな場所で好きな時に使うことを想定している方は、重量を見て選ぶことも大切です。
例えば、屋外へ持ち出し使用したい方や室内でも場所を変えて使いたい方は比較的軽量のモデルを選ぶことが適しています。
また、持ち出し専用のキャリーケースが付いているモデルもありますが、折りたたんで用意したキャリーに乗せて運ぶことも可能です。
折りたたみ式電子ドラムおすすめ10選
ローランドDD401J-DIY KIT
音質は108種類と豊富な幅を持ちながら、安定のコストパフォーマンスのあるモデル。
MP3プレイヤーやオーディオ機器といった外部接続による楽曲練習もできますが、搭載されている40曲もの豊富な音源を選んで練習をすることもできます。
また、使いやすさの点でも音源や音量等を調整するパネルである音源モジュールのシンプルさが魅力。
操作に最低限必要なボタンのみが搭載された煩雑な操作が不要なパネルです。
更に文字盤の見やすさも追及しているため、文字の大きさや直観的に分かりやすい操作性が追及されています。
通常、別途揃えることが必要なアンプについても、パーソナル・ミニター・アンプが付属されており、音質に特段こだわりがなければ問題なく活用することが可能です。
AlesisNITRO MESH KIT
385種類のドラム・パーカッション音源と40種類のドラムキットと豊富なコンテンツが魅力のモデル。
増設ができるモデルで予め2つの増設端子が搭載されており、増設したいパーツを購入し後付けできます。
そのため、自分のスタイルに合わせたセッティングや音楽の表現の幅も広げられるので、柔軟性に優れています。
構造も全パットはメッシュ素材を採用しており、パーツ類もスネア、3つのタムとシンバル、ハイハットペダル&キックペダル、4ポスト・アルミラックなどで構成され通常の生ドラムに引けを取らない構成になっています。
さらに、ドラムスティックも付属されている点も初期準備が必要な初心者にとっては魅力の1つです。
ALESISSURGE MESH KIT
より生ドラムの打感とリバウンドを追求し、繊細な音の表現が楽しめる8ピースのパットを備えた電子ドラムのおりたたみ式モデル。
生ドラムのスタンダードである、スネアと 3 つのタム、ペダル付きのキック・パッド、3つのシンバル(ライド・シンバル、クラッシュ・シンバル、ハイハット)と充実の構成です。
全てのパッドにメッシュ素材を採用しているため、自然な生ドラムの感覚も感じることが可能。
また、シンバルにはチョーク機能が付いているため、生ドラムさながらの表現を楽しむことができます。
更に60回分のフリー練習ができるソフトも付いてくるため、初心者でも安心して自主練習ができることも魅力です。
折りたたみ式電子ドラムの使い方
必要な備品の確認
まず、練習に必要な準備品を揃えておくことが必要で、基本的には「ドラムスローン(ドラムを叩く際に座るイス)」「ヘッドホン」(「スピーカー」)「ドラムスティック」は最低限揃えておく必要があります。
ドラムスローンは自宅のイスで代用可能ですが、出来れば調整が可能なドラムスローンがおすすめ。
防音・防振対策をする
騒音に気を付ける必要がある練習場所では、使用する前に防振、防音の対策が必須です。
基本的な対策は、床にクッション性の優れたマットを引きます。
更に対策を強化したい場合、その上にベニヤ板を乗せると床に伝わる振動を抑えることが可能。
パット類の対策も強化したい場合、メッシュ製パットを採用したりパットにタオルを巻くことで騒音を抑えることができます。
組み立て・調整
組み立て方法は取扱説明書や説明動画を見ながら行っていきます。
モデルによってはパーツの可動域が狭く、硬いものがありますので、動かないパーツを無理やり動かしてしまうと故障の原因に繋がる危険がありますので、注意が必要。
組み立てが完了したら、音源モジュールやACアダプター等の付属パーツを接続しドラムスローンに腰を掛けペダルや各パットの距離を見ていきます。
その際、可動域のスペースが十分確保できることも確認する事がおすすめです。
電子ドラム折りたたみ式の代用品
好きな場所で練習ができる電子ドラムの折りたたみ式ですが、同じ特徴を持った「ポータブルドラム」というものがあります。
電子ドラムの折りたたみ式同様、マルチ伴奏/デモ曲を含む、音源機能を搭載しており様々な音楽ジャンルや練習に対応することができます。
また、ヘッドフォンを接続し演奏することができるため、静音性にも優れている点も電子ドラムの折りたたみ式と類似しているのが特徴。
反面、電子ドラムの折りたたみ式と比較して、価格も約半分以上と非常に安いことと軽量シリコン素材で柔軟性があり、丸めて持ち運ぶことができます。
コスパは電子ドラムのおりたたみ式と比較すると良いですが、ポータブルドラムは生ドラムに近い構造ではないため、打感や身体の動きを確認したい場合は不向きです。
リズムに特化した練習を行いたい場合においては、安価に揃えられるので代替品として使うことができます。
まとめ
電子ドラムの折りたたみ式は、好きな場所で好きな時に練習できる自由度と価格の安さといったコスパ面での魅力があります。
それだけでなく、生ドラムさながらの音源や打感を体感でき、ドラマーの表現へのこだわりにも応えることが可能。
用途や使用する環境、スペックを考慮し選ぶことで自分に合ったドラムセットが見つかりますので、この記事を参考に選んでみてください。
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