ギター用ワックス・ポリッシュは、汚れ落としやツヤ出し、汚れを防止する用途で使用されているアイテムなので、ギターのボディ・ネックなどの汚れやくすみが気になる方におすすめ。
ギター用ワックスとポリッシュは使用する目的が異なるため、何を選んでも一緒というわけではありません。
本記事では、ギター用ワックス・ポリッシュの違いや選び方、おすすめ10選などをご紹介しています。
本記事を参考に用途に合った商品を探しましょう。
ギター用ワックス・ポリッシュとは
ギター用ワックスとポリッシュは効果が異なるので、それぞれの役割を把握しておきましょう。
ギター用ワックスは潤いやツヤを出すため、塗装されていない部分や乾燥が気になる時などにおすすめ。
また、中にはコンパウンド成分が配合されているものもあり、ギター本体についた浅い傷を消してくれる商品もあります。
一方のギター用ポリッシュは本体の汚れを落とすことがメインです。
ポリッシュに含まれる成分によって研磨、汚れを浮かすことで皮脂などの汚れを落としてくれます。
このように効果が違うため、ギターの状態によってセレクトしましょう。
ギター用ワックス・ポリッシュ・レモンオイルの違い
ギター用ワックス・ポリッシュ・レモンオイルの違い
ギター用ワックス・ポリッシュ・レモンオイルの違いは、使用する場所や目的が異なる点です。
レモンオイルは汚れや保湿を目的にし、主に塗装されていないネックやアコギのブリッジ部分に使用します。
乾燥した木に潤いを与え、保護してくれることから、塗装されていないことが多いエボニーやローズウッドといった材質に使用することがほとんどです。
ギター用ワックスも保護目的ですが、レモンオイルのように汚れを落とすものではありません。
また、ギター用ポリッシュは主に塗装されているボディなどに使用するため、レモンオイルを塗装されていない部分に使用することは避けた方が安心です。
このように、それぞれ目的や使える部分が異なります。
レモンオイルは使用しない方がいいの?
レモンオイルの使用に関しては賛否両論あり、メーカーによっては使用を推奨していないこともあります。
主な理由としては、レモンオイルの揮発性の高さや酸によるフレットなどへの影響が懸念されているためです。
ギター用ワックス・ポリッシュの中にも成分にオレンジオイルなどを配合しているものもあるため、気になる方は成分を確認しておいた方がいいでしょう。
絶対使用しない方がいいとも言い切れませんが、メーカーやギターの説明を確認し、向いているか向いていないか判断することは大切です。
ギター用ワックス・ポリッシュを使うメリット
汚れや小さな傷を予防することができる
本体表面を保護し、汚れや小さな傷を予防します。
ギターに触れていると避けられない皮脂やヤニ、ホコリといった汚れ、衣装などに触れてできる小さな傷をつきにくくさせるので日頃から手入れすることは大切です。
ギター用ワックス・ポリッシュは役割が異なりますが、商品によっては保護効果のあるものもあるためチェックしておきましょう。
手軽にセルフメンテナンスできる
ギターは指紋跡やテープなどの粘着といった汚れがついてしまいます。
ギター用ワックス・ポリッシュを持っていると、気が向いた時や弦交換のタイミングなどで手軽にメンテナンスできるのでおすすめです。
わざわざ業者に頼むほどでもないけど汚れや小さな傷が気になる方、ギターの状態を維持したい方は持っていて損はありません。
ギターを長く愛用できる
汚れを放置すると劣化が進み、ギターを修復するのに時間や手間がかかってしまいます。
部品がサビるなどして更に劣化が進み、使用できない状態になった場合は部品調達やメンテナンスセットの追加購入など費用がかさむこともあるでしょう。
定期的にギター用ワックス・ポリッシュで手入れすることで、長くギターを愛用できます。
ギター用ワックス・ポリッシュの選び方
ギターに使用できるかチェックする
ギター用ワックス・ポリッシュは、ギターの塗装によって向いているものと向いていないものがあります。
特にラッカー塗装されているギターだと、ギター用ワックス・ポリッシュによっては塗装を削ってしまう可能性があるので注意しましょう。
また、ラッカー塗装以外にも成分同士が反応し、変色や部分的に盛り上がってしまうこともあります。
使用する前は、必ず目立たない箇所で試し拭きをして様子を確認しましょう。
商品の強みを事前に確認する
ギター用ワックス・ポリッシュは商品ごとに強みが異なります。
汚れを重点的に落としたい場合は汚れ落としに特化した商品、ツヤを出したい場合は拭き上げ後が美しい商品など、自分がどういった目的で使いたいのか確認しておきましょう。
ギター用ポリッシュは主に汚れを落とす用途がありますが、中にはツヤ出しに重きを置いた商品もあります。
事前に商品の強みを確認することで、目的に沿った商品を見つけやすくしておきましょう。
使用する部分を確認する
ギター用ポリッシュの中には、部分的に使えないものもあるので注意しましょう。
例えば、塗装されたボディ部分には使用可能でも、塗装のないネック部分に使うと木に染み込んで傷んでしまうことがあります。
多くのギター用ポリッシュは塗装された部分に使用するようにできているので、1本でギター全体的に使いたい場合は事前に確認しておきましょう。
ギター用ワックス・ポリッシュおすすめ10選
Lizard Spit Guitar Polish
塗装面や金属パーツにも使用できるものをお探しなら、Lizard Spitのポリッシュがおすすめです。
ポリッシュの中では珍しい水性リアルカルナバポリッシュで、汚れはもちろん、美しい光沢を出すことができます。
ただし、水性なのでヴィンテージギターに使用すると白濁してしまうこともあるため、使用は控えた方がいいでしょう。
ギター用ワックス・ポリッシュの使い方
ギターの相性がいいか確認したら、クロスにギター用ワックス・ポリッシュを適量つけます。
このとき、ギターに直接つけずにクロスに取るようにしましょう。
ただし、商品によってはギターへ直接つけるタイプもあるので説明書をご確認ください。
量も商品によって異なるので、商品説明を読むか、書かれていない場合は様子をみて少しずつつけるといいでしょう。
次に、ギターを磨いていきます。
きれいにしたい想いから力を入れて磨いてしまいそうになりますが、力を入れずに優しく磨きましょう。
ボディは円を描き、ネック部分はフレットごとに磨いてあげるときれいに仕上がります。
全体的に磨けたら別のクロスで乾拭きして完了です。
ギター用ワックス・ポリッシュの代用品は?
ギター用ワックス・ポリッシュの代用品がないとは言えませんが、代用品を使うのはおすすめできません。
とはいえ、わざわざ楽器店に行くのが面倒くさい方や、使用しているギターに合うものがわからない場合、代用品がないかお探しの方も中にはいるかもしれませんね。
スーパーやドラッグストアなどで買える商品を代用品にできれば嬉しいことですが、先述した通り、成分によってはギター自体を傷めてしまうことがあります。
ネット上では、ネック部分にワセリンや靴墨などを使用しているミュージシャンもいますが安全性は不透明です。
また、ギブソン公式では家庭用ポリッシュや自家用車のポリッシュなどは使用しないよう注意を促しています。
引用:https://gibson.jp/support/tech-tips/lacquer-finish-care-and-maintenance
安全に使用するためには、ギター用のワックス・ポリッシュがおすすめです。
まとめ
ギター用ワックス・ポリッシュを用いて定期的にセルフメンテナンスを行うことで、ギターの状態を維持し、長く愛用することができます。
今回ご紹介した商品や基本情報を参考に、大切なギターを美しく保ちましょう。
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