ドラムセットを演奏する時、とても重要な3つのパーツはスネア・バスドラム・ハイハットのいわゆる「3点」と呼ばれるパーツです。
ハイハットの存在はみなさんご存じかと思いますが、ハイハットクラッチに関して注目したことのあるドラマーさんは多くはないでしょう。
実はハイハットクラッチは、ハイハットの操作性や音色を決定すると言っても過言ではないほど重要なパーツです。
そこで今回は、ハイハットクラッチの重要性と、おすすめのハイハットクラッチ10アイテムをご紹介します。
ハイハットクラッチとは
ハイハットクラッチとは、トップのハイハットシンバルをハイハットスタンドに固定するパーツで、トップシンバルが抜けてしまうことを防ぎます。
もしトップシンバルが抜けてしまうと、ハイハットとしての役割が機能しなくなるので、ハイハットクラッチは非常に重要なアイテムといえるのです。
実は意外と知られていないですが、ハイハットクラッチにはトップシンバルを固定する力加減でシンバルの「揺れ」具合を調整するもう一つの役割があります。
- きつく締める事でトップシンバルの揺れが少なくなり、音がクリアになる
- 少し緩める事でトップシンバルの揺れが多くなり、豊かなシンバルの音が出る
ハイハットクラッチは、トップシンバルを固定するだけでなくハイハットシンバルの音色を決定するパーツだということも頭にいれておきましょう。
ハイハットクラッチの選び方
固定方式で選ぶ
ハイハットクラッチの固定方式は、下記の2タイプのものがあります。
- フェルトとクラッチナットをネジで固定するタイプ
- ネジを使わずに金属パーツを嚙合わせて固定するタイプ
多くのハイハットクラッチで採用されているのは、フェルトとクラッチナットをネジで固定するタイプで、安価に購入することが可能です。
しかし、繰り返し使用する事でネジが緩みトップシンバルを固定する力が弱くなってしまうという特性があります。
そこでトップシンバルが緩んでしまうことに悩んでいる方におすすめなのは、ネジを使わずに金属パーツを嚙合わせる固定方式のハイハットクラッチ。
ネジで固定する方式に比べてやや高価になりますが、クラッチナットをネジで固定する方式と異なり緩みが発生することがなくなります。
セッティングの素早さで選ぶ
先ほどご説明した2つのタイプのハイハットクラッチを比較して、セッティングの素早さについてご説明していきます。
ネジで固定するタイプ | 金属パーツを嚙み合わせて固定するタイプ |
---|---|
トップシンバルを固定するまでの手順が多い 一般的な方法だがセッティングに時間がかかる | ワンタッチで固定ができる セッティングに時間がかからない |
一般的なハイハットクラッチは、クラッチナットをくるくる回して外し、トップシンバルを挟んだ後に再度クラッチナットをくるくる回して固定するのでセッティングに時間がかかります。
そこで、より早くセッティングをしたい方におすすめなのは、金属パーツを嚙合わせる固定方式のハイハットクラッチ。
金属パーツを嚙合わせる固定方式のハイハットクラッチは、ワンタッチで固定することができるのでより早くハイハットをセッティングが可能となります。
軽音楽部や多くのドラマーが1つのドラムセットを使う際、セッティングが素早くできるため非常に好評です。
シンバル保護の観点から選ぶ
シンバル保護の観点からハイハットクラッチを選ぶ際は、下記のことを参考にしてくださ。
溝があるタイプ | 溝がないタイプ |
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溝にトップシンバルの穴が当たってしまう トップシンバルの穴が広がってしまう可能性があり | トップシンバルの穴が削れて広がる可能性を大幅に低減することができる |
ハイハットクラッチの中には、ハイハットクラッチとトップシンバルを固定する部分に溝があるタイプと、トップシンバルを固定する部分のみ溝がないタイプがあります。
トップシンバルの穴が削れて広がる可能性を大幅に低減するには、トップシンバルを固定する部分に溝がないタイプがおすすめ。
マイハイハットシンバルを持っている方は、ご自身が良く使うハイハットクラッチを確認頂き、溝がないタイプのハイハットクラッチに変えることをおすすめします。
ハイハットクラッチおすすめ10選
ハイハットクラッチの使い方
ヤマハのハイハットクラッチ(LC810A)を例に、ハイハットクラッチの使い方をご紹介します。
メーカーによってパーツ名が異なる場合がありますので、ご使用になるハイハットクラッチの取扱説明書をご参照ください
クラッチナットを外す
下側のクラッチナットをくるくると回して外し、クラッチナットを外した時に2枚あるフェルトの下側も外します。
クラッチナットがボルトで固定されている場合は、ボルトを緩めてからクラッチナットを外すようにしましょう。
トップシンバルを固定する
ハイハットのトップシンバルをハイハットクラッチのセンターパイプに通し、先ほど取り外したフェルトを、トップシンバルの裏側にはさみます。
フェルトとフェルトの間にトップシンバルをはさみ終えましたら、クラッチナットを再度くるくる回して固定。
クラッチナットがボルトで固定されている場合は、回し終わったらボルトを締めますが、締めすぎない様に気をつけてください。
固定具合の調整
フェルト上部にあるロックナットは、トップシンバルの固定具合を調整できます。
タイトな音にしたい場合はロックナットとフェルトをしっかりと締め付け、逆にトップシンバルを揺らしたい場合は、ロックナットとフェルトを緩めて調整して自分好みのハイハットサウンドにします。
ハイハットクラッチの重要性
ドラムセットで一番叩く場所は、ハイハットシンバルになります。
スタジオやライブハウスで演奏する機会が多いドラマーは多いですが、ハイハットスタンドを持ち込むのは大変。
しかし、ハイハットクラッチであれば、スティックバッグにも入れられるサイズなので、自分好みにセッティングしたハイハットスタンドにする事が出来るのです。
ワンタッチで固定するタイプであれば、セッティングにも時間が掛からずハイハットが落ちてしまうリスクも大幅に軽減されます。
スネアやペダルにこだわる方は多いと思いますが、一番叩くハイハットにもぜひこだわってみてはいかがでしょうか。
まとめ
スネアやペダルなど音に直接効果が出るパーツではありませんが、ハイハットクラッチはハイハットシンバルの音質や操作性に大きな影響を与えます。
トップシンバルを固定する重要なパーツであり、もしトップシンバルが外れてしまうと思った通りの演奏はできません。
近年は固定する力が強く、それでいてワンタッチで操作が出来るハイハットクラッチが数多くリリースされています。
今回ご紹介した内容を参考にして頂き、あなたにぴったり合うハイハットクラッチを選んでみてください。
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