打楽器教則本おすすめ10選!スティックコントロールの重要度についても解説!

ピアノでいう「ハノン」や「エチュード」のような作品を演奏する前に練習する「教則本」は、打楽器にも存在します。

もっと上手く叩きたいけど練習方法がわからない… 教則本って種類がいっぱいあって、どれから手をつければいいかわからない…

そんな方に打楽器教則本のおすすめを細かく紹介します!

貴方にピッタリな打楽器教則本を見つけて、日々の練習を充実させましょう!

目次

打楽器教則本とは

打楽器教則本とは、言わば打楽器演奏する上での教科書のようなものです。

教則本を用いて練習することによって、吹奏楽やオーケストラ、またソリストとしてで活躍する為に必要なリズムの流れや、ビート感を身につける事が出来ます。

また打楽器教則本の著者のほとんどが実際にプロとして活躍しており、楽器のことを知り尽くした上で丹精込めて執筆しています。

その為まるでレッスンを受けているかのような実力をつけることも出来るのです。

打楽器教則本にこだわるメリット

自分の弱点を見つけられる

打楽器教則本は一冊を通して同じリズムが何度も出てきます。

その為進めていくうちに自分の得意なリズム、不得意なリズムなどが明確に知ることができ、

重点的に練習に励むことができます。

正しい情報を知ることができる

打楽器教則本によっては、チューニングの方法やそれぞれの楽器の正しい叩き方を記載している本もあります。

そのため打楽器教則本を読むことによって、正しい知識を身につけた上で、自分自身で研究することができるのです。

その楽器の奏法を知りたい場合は、是非打楽器教則本を手に取ることをおすすめします。

上達に向けて目標を立てられる

打楽器教則本の多くが、前半に基礎的な事を学び後半にかけて応用した内容になっています。

その為実力を高めるためには、習得に向けて目標を立て計画的に進めていくことが大切です。

打楽器教則本の選び方

自分のレベルに合ったもの

打楽器の教則本には、小学生の金管バンドレベルから音大生やプロが使うものまで、様々な種類があります。

仮に自分のレベルに合っていないものを選択してしまうと、成長の妨げになったり、逆にリズム感が乱れてしまう場合があります。

その為、自分の実力に合った打楽器教則本を選ぶ必要があります。

学びたい内容が載っているもの

バスドラムやスネアドラム、シンバルなど、一概に打楽器とは言っても、演奏方法は様々です。

打楽器教則本はエチュードだけでなく、沢山の楽器の奏法が載っています。

楽器の鳴らし方がいまいちわからない!と言う方には、楽器の演奏方法が載っている教則本を調べて購入する必要があります。

取り組みたい楽器や曲の内容

打楽器教則本は、アメリカ人が書いたものやフランス人が書いたもの、また日本人が書いたものなど様々な国で書かれている為、教則本によってそれぞれの国の特徴が顕になっています。

そのため、今取り組んでいる作品がどこの国の作品なのか、分析した結果によって今取り込むべき教則本の種類が変わってきます。

打楽器教則本おすすめ10選

全音楽譜出版社打楽器教則本/今村征男 著

吹奏楽部に所属する中高生には定番の打楽器教則本です。

吹奏楽において必須の楽器であるスネアドラムや大太鼓、シンバルなどのリズムトレーニングや奏法の解説、またタンバリンやトライアングルなどの小物楽器の名称や構造が写真付きで説明されており、全くの初心者でもわかりやすくなっています。

また楽典の基礎的な内容まで詰め込まれており、これ一冊で吹奏楽部に必要な音楽の知識が身に付きます。

Stick Control for the Snare Drummer Stone , George Lawrence -著

『Stick Control』はエチュードではなく、両手を使った短いリズムパターンが載った打楽器教則本です。

なんと見開きで48もの手順が記載されており、この世に存在する手順のほとんどを網羅しているといっても過言ではありません。

リズムパターンをひたすら繰り返す事により譜読みが断然早くなり、初見合奏にも強くなります。

譜読みの質を上げたい、手元のコントロール能力を上げたいと言う方におすすめの打楽器教則本です。

Portraits in Rhythm / Anthony J.Cirone著

世界中で最もメジャーなクラシックスネアドラム用の教則本です。

難易度は中級、上級レベルで、打楽器歴3年以上の方におすすめします。

50曲もの練習曲が掲載されており、後半にかけて徐々にグレードが上がっていきます。

音大受験にはもちろん、プロの楽団に入るためのオーディションなどにも使用されることがあるほどで、打楽器基礎の基準になっているとも言えるでしょう。

MODERN SCHOOL for SNARE DRUM / Morris Goldenberg著

著者は「オーケストラスタディ」と呼ばれる、オーケストラの作品で有名であるリズムを抜き出し、まとめた教則本を多く執筆していることで有名です。

現在は、スネアドラム版と鍵盤打楽器版の2冊発売されています。

今回紹介するスネアドラム版は、ヘッドが付いている大太鼓などの皮物の楽器、小物楽器などの演奏方法に関して幅広く解説しています。

それだけではなく、各楽器のメジャーなチューニングの仕方や、難易度の高い奏法などの分析がこと細やかに表記されているのも特徴です。

スネア・ドラム教本/ハインリヒ・クナウアー著

世界で最も古い打楽器教則本の一つで、今から100年以上前の1913年に出版されました。

まだ打楽器のソロ曲が少ない時代に書かれている為オーケストラマン用に書かれており、42曲のエチュードとオーケストラスタディが記載されています。

また日本最大のコンクールである、日本管打楽器コンクールのパーカッション部門の一次課題曲でもある事から、出版されてから100年以上が経った今でも多くの音大生やプロが重宝しています。

ALL-AMERICAN DRUMMER /チャーリー・ウィルコクソン著

ルーディメンツを元に書かれたスネアドラムソロ曲が収録された必携の名作です。

なんと150曲ものエチュードが収載されており、数をこなすことによってルーディメンツの習得ができる仕組みになっています。

また1冊を通して手順の指定がこと細やかに記載されている為、手癖の矯正にも役立ちます。

マーチングで使用するルーディメンツや、テクニカルな技をマスターしたい方におすすめの打楽器教則本です。

Test-Claire pour Caisse Claire Seule / Delecluse , Jacques著

フランスの打楽器奏者兼作曲家であるジャック・ドゥレクリューズは、様々な教則本を書いたことで有名です。

特にこの打楽器教則本は難易度が高く、読み解くにはかなり高度な技術が必要です。

そしてフランスの作品を演奏する際に必要なフランス独特のニュアンスを習得することができます。

こちらも日本管打楽器コンクールの一次課題曲となっており、世界中の打楽器を学ぶ人が重宝している打楽器教則本です。

力試しをしたい方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Pearl打楽器教則本 パーカッション・スタンダードレッスン Basic ARTs/石内聡明 著

“Basic ARTs”(ベーシックアーツ) は、初心者から音大生まで幅広く扱える打楽器教則本で、どのレベルであったとしてもさらなるステップアップを目指すことができる内容です。

スネアドラムを中心に、基礎から専門レベルまで丁寧な解説を添えて取り組めるようになっており、更にデイリートレーニングとしての練習曲も多数掲載されています。

またスネアドラムだけでなく、バスドラム、シンバル、タンバリン、トライアングルなどのオーケストラでよく使用される楽器の構え方や奏法の解説も、一つ一つ丁寧に記載されていることが特徴的です。

打楽器奏者だけでなく、吹奏楽部の指導者にも打楽器を理解するために読んでほしい打楽器教則本です。

新しい打楽器メソード ストロークをシステム化する

打楽器奏者や研究家である著者が研究を重ね見つけ出した、独自のストローク方法を紹介しています。

イラストや写真、図などが多い為、目で楽器の鳴らし方がわかりやすく、わざわざレッスンに通う必要なく自分自身で上達することができます。

また他の著名な打楽器奏者にもこの理論の実証性を確認してもらっている実績があり、説得力のある打楽器教則本です。

新時代の打楽器奏法の新たな定番書とも呼ばれています。

全音楽譜出版社新版 朝練パーカッション 毎日の基礎練習30分 / 松倉利之 著

吹奏楽部の朝練の平均時間は30分です。

この打楽器教則本は、その時間内でできる基礎練習のプランがふんだんに盛り込まれており、吹奏楽部に所属している方や、朝活を始めたい方におすすめです。

著者陣は現役でプロとして活躍している方や部活動指導をしている方などで、旧版発行から20年が経った今、教育環境が大きく変わったことに対応した練習課題などが取り入れられています。

この「新版朝練」でコツコツ練習を重ね、貴重な朝練の時間を有効活用しましょう!

打楽器教則本の使い方

ページごとに目標を立てる

打楽器教則本を毎日使って練習を進めていくことが、打楽器上達への近道です。

夏休みの宿題を計画立てて終わらせるのと同じように、1日で何ページ練習する、今日はどこまでやる、などを計画を立てて進めていきましょう。

継続は力なりです。

苦手なところを重点的に練習する

教則本を読み進めているとつまずくポイントが出てくると思います。

その場合は同じところを何度も復讐することが大切です。

打楽器教則本の多くは、苦手なところを苦手なまま放置しておくと、後半に進めなくなるシステムになっています。

そのため、少しでも苦手意識があるのならば、同じ部分を何度も何度も練習することをおすすめします。

メトロノームを使って練習する

いざリズムがたたけるようになっても、テンポ通り正確に叩くことが出来ているかは、自分だけでは判断できません。

そんな時はメトロノームを使って、テンポ通りリズムが叩けているかチェックするようにしましょう。

特に吹奏楽やオーケストラ等でのアンサンブルでは、打楽器はリズムの要です。

打楽器教則本を使って練習をする際は、是非メトロノームを用いて練習をしましょう。

まとめ

打楽器教則本を用いて練習重ねていく事で、知識や実力がつき周りと差をつけることができます。

コツコツと教材を進めていくことによって昨日よりも今日、今日よりも明日一歩ずつ上達へ近づいていくでしょう。

練習のお供にまずは一冊、攻略してみてはいかがでしょうか!

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