ポケットサックスおすすめ10選!運指や吹き方を徹底解説!

「ポケットサックス」という楽器を知っていますか?

ポケットサックは、ハワイ生まれでコンパクトな縦笛式のリード楽器です。

本体が金属でできているサックスとは見た目も材質も違いますが、手軽に楽しめる楽器として人気です。

ノスタルジックな音色は、昔の日本の縦笛のしらべにも近く、なかなか魅力的。

ポケットサックスはどんな特徴のある楽器なのか知りたいという方に、おすすめのポケットサックスや、運指・吹き方について解説します。

目次

ポケットサックスとは

ポケットサックスとは、「Xaphoon(ザフーン)」という楽器に代表される、リードをつけて吹く縦笛のことです。

1978年頃に、ハワイのサックス奏者ブライアン・リー・ウィットマンが、地元の子ども達でも演奏できるよう竹で作ったのが前身。

竹製の「Bamboo sax」が改良を重ねられ、ABS樹脂製が誕生、量産されて「ポケットサックス」の名で広まりました。

名前にサックスという言葉が入っていますが、サックスとは違う楽器で、どちらかというとクラリネットのような音が出ます。

ザフーンの他にも、似たようなポケットサックスがいろいろと誕生しています。

高額でもなくコンパクトなので、旅先に持参して吹いてみる、お子さんと一緒に楽しむ、といった使い方もできますね。

ポケットサックスの運指について

ポケットサックスの運指(指づかい)は、リコーダーやサックスと少し似ていますが、完全に一緒ではありません。

また楽器の種類によってもやや違います。

<ポケットサックスの運指(Xaphoonの場合)>

運指画像①

引用:https://pocketsax.net/

基本的には、ドレミファソラ~と下の音から上がっていくにつれて、穴をふさいでいる指を下から順に離して開放してきます。

(左手の指すべてで上側の5つの穴を、右手の親指以外の4本の指で下4つの穴を操作する。)

シより高い音になると、かなり独特な運指なので、練習が必要ですね。

ただし、高い音が少ない曲を選んで演奏すれば、あまり難しくはないでしょう。

メーカーや楽器によって、運指が少しずつ違うので、楽器に付属の取扱説明書を確認してくださいね。

ポケットサックスの選び方

いまやXaphoon以外にも、「ポケットサックス」と呼ばれる楽器がたくさん登場しています。

どんな楽器を選べばいいか、選び方を紹介しますね。

確実に美しい音色を求めるなら「Xaphoon」

ポケットサックスはいろいろなメーカーから発売されており、名前は「ミニポケットサックス」などと呼ばれることも。

しかし手頃な価格の楽器は特に、「とてもではないが、メロディーを吹けるレベルの音ではない」という音色のものもあります。

人に聞かせられる音色で吹くには、かなりのコントロール力を鍛える必要があるのです。

そのため、イメージどおりにスムーズで豊かな音をあまり苦労せず出したいなら、やはり本家の「Xaphoon」がおすすめ。

他のブランドより高めですが、本物のサックスを買うことを思えば、何十万もするわけではないので、手に取りやすいですよ。

価格で選ぶ

ポケットサックスはかなり安い価格のものがあり、1,000円ちょっとで買える場合もあるのですが、リード楽器初心者の場合、あまり安い楽器はおすすめできません。

すでにサックスやクラリネットなどのリード楽器の経験がある方なら、細かく調節してコントロールできる可能性があります。

しかし、初心者が安すぎるポケットサックスを購入すると、吹きにくくて「思っていたのと違う」と後悔することになることも。

リード楽器初心者の方なら、できれば5,000円以上のものを購入し、買い物の失敗を避けたいなら、1万円前後するものを選ぶのがおすすめです。

管楽器経験者なら同じ調性のもを選ぶ

ポケットサックスの中には、C管だけでなく、B♭管などいろいろな調性のバリエーションで販売されているものもあります。

もしも管楽器を演奏したことがある人なら、経験した楽器と同じ調性のポケットサックスがおすすめです。

例えばソプラノサックスやテナーサックス経験者なら、同じB♭管のポケットサックスを。

ソプラノリコーダー経験者なら、C管がおすすめということですね。

経験楽器と同じ調性のポケットサックスなら、吹いていた楽器とポケットサックスの運指が少し違っても、適応しやすいでしょう。

全てのポケットサックスが調性を選べるわけではありませんが、選べるなら経験したことのある調性のものが吹きやすいです。

ポケットサックスおすすめ10選

XaphoonBAMBOO SAX 竹製 

ポケットサックスの代表的なメーカー「Xaphoon(ザフーン)」のBAMBOO SAXです。

Xaphoonポケットサックスの発祥地といわれるハワイ(マウイ島)の厳選された良質な竹で製造されている本格派。

長期乾燥させた後、さらに選別され、1本ずつ品質や音程、音色、バランスをチェックしてから加工されています。

リードと運指表付き。

これはC管ですが、他にB♭管とE♭管も選べるので、特にB♭管はソプラノやテナーサックス経験者は吹きやすいことでしょう。

XaphoonPOCKET SAX ABS樹脂製 -Black-

Xaphoonの「ABS樹脂製」ポケットサックスです。

従来の竹製のポケットサックスは製造に時間がかかるため、より多く製造できるようABS樹脂で作られたのがこちら。

ABS樹脂はクラリネットと同じ素材で、温度や湿度に左右されず安定したクオリティです。

扱いやすく歯切れの良い音が特徴。

C管仕様で、テナー用リード(1/2)と運指表が載った説明書などが付属しています。

XaphoonPOCKET SAX ABS樹脂製 -Cobalt Blue-

こちらもザフーンのABS樹脂製ポケットサックスで、色がコバルトブルーのタイプです。

まるでXaphoonの生まれ故郷、ハワイの海をイメージしたような、深いブルーカラーが美しいですね。

仕様は先ほどのブラックと一緒ですが、こちらは旅先の海辺で吹いてみたくなります。

こちらもC管仕様です。

Benkegミニポケットサックス ABS素材 Cキー

BenkegのABS素材のミニポケットサックス(C管)です。

マウスピースとリガチャー、キャップが付属しており、持ち運び用のキャリングバッグとリード10枚もセットになっています。

リードがこれだけ付属しているのは、練習しやすくてお得で、うれしいですね。

また楽器本体の表面には、美しい花の模様がほどこされています。

Benkegブラックポケットサックス

こちらもBenkegの商品ですが、前述の同じメーカーの種類と違い、マウスピースの下部分が曲がっておらずまっすぐです。

色はブラックとWhiteがあり、白のポケットサックスは美しく目立ちますね。

プラスチック製で、先ほどのBenkegの商品よりも軽量です。

運指表・クリーニングクロス・布製ケースが付いています。

HiXingポケットサックス

HiXingのポケットサックスで、本体はABS製です。

楽器の先のベル部分が、クラリネットやソプラノサックスのように開いた形になっており、美しいフォルムですね。

2018年発売の楽器ですが、すでに世界で数万本も売れているのだとか。

リードと布製ケース、運指表付き。

Qudaiポケットサックス ABS製

Qudaiのポケットサックスです。

ABS製ですが、光沢があるメタリックな見た目で、ゴージャスな印象を与えてくれます。

全体の形も下側のベルが広がっており、スマートなイメージですね。

音色はクラリネットに近く、8.5cmというミニサイズで軽いのも特徴です。

LANGLIEポケットクラリネットサックス  B♭Key

LANGLIEのポケットクラリネットサックスは、マウスピースも全体の形も、クラリネットによく似ています。

ABS製、メインカラーはゴールドなので、まるで金属製楽器のようにスタイリッシュです。

こちらはB♭管ですが、他にC管・D管・E管などもあります。

K-outdoorポケットサックス ホワイト B♭

K-outdoorのポケットサックスは、ABS製の美しい白色です。

調性はb♭で、ソプラノサックスやテナーサックス経験者は吹きやすいでしょう。

マウスピースはアルトサックスに近い造りです。

布製キャリーバッグもついている点が嬉しいですね。

お値段がリーズナブルなのも、手軽に始められます。

Explopur8穴ミニポケットサックス Dark green

こちらは2,000円台とお手頃価格のABS製ポケットサックスです。

こちらはダークグリーン色ですが、他にブラウン・レッド・ブルーがあり、4色から選べるのが楽しいですね。

運指表、クリーニングクロス、予備リード、マウスピースパッチ(上の歯をマウスピースに固定し滑りにくくするシール)、布製ケース付き。

ポケットサックスの吹き方

リードをマウスピースにつける

最初にマウスピース(吹き口)にリードを装着してみましょう。

(リードが付属していなければ、Xaphoonならテナーサックスのリードが利用可。

楽器の説明書に指定のリードが記載されていればそれに従ってください。)

まずリードを軽く口に含み、湿らせておきます。

マウスピースにリガチャー(留めネジ)をつけてネジを緩め、その隙間に下からリードを差し入れてください。

マウスピースの先端からリードを下に少しずらし(目安として髪の毛1本分くらい)、リガチャーのネジを締めましょう。

マウスピースを深くくわえる

次にマウスピースをくわえてみましょう。

サックスやクラリネットと同じように、下の歯の上に下唇をのせて巻くようにし、その上にマウスピースをのせてください。

上の唇は巻き込まずそのままで、上の歯でマウスピースの上側をしっかりくわえ、口を閉じます。

この時、かなり深くくわえるのがポイント。

サックスの場合は、マウスピースを浅くくわえますが、ポケットサックスはマウスピースの半分くらいの位置で深くくわえます。

浅くくわえて吹くと、うまく音が鳴りません。

口のくわえ具合をいろいろ試し、良い音色を探る

音がでたら、今度はより良い音色が鳴る口のくわえ具合を、探っていきましょう。

上の歯をしっかりかんでくわえますが、楽器や吹く人によって、きつくくわえるか少し緩めるかで、音色が変わります。

いろいろなくわえ具合を試して、良い音色にたどりついたら、その時の口の感じを覚えておきましょう。

初めはなかなかいい音が出ないかもしれませんが、だんだんコツがつかめてきます。

ポケットサックスの代用品は?

ポケットサックスの代用品というのはあるのでしょうか?

代用品になりそうな楽器を2つ、紹介します。

【YAMAHA】ヴェノーヴァ

ポケットサックスとよく比較されるのが、YAMAHAの「ヴェノーヴァ」です。

ヴェノーヴァはポケットサックスと同じようにリード楽器の縦笛スタイル、リコーダーに似た運指のコンパクトな楽器。

マウスピースがソプラノサックスと同様の設計なので、よりサックスのような音の楽器の方がいいなら、ヴェノーヴァがおすすめ。

価格も9,000円台~10,000円台なので、お手頃です。

ただ、これはABS樹脂製なので、竹製の音色が好きな人は、竹製Xaphoon「BAMBOO SAX」の方がいいかもしれません。

【NUVO】jSAX

もうひとつポケットサックスの代わりになりそうなのが、「NUVO jSAX」です。

こちらもプラスチック製で運指がリコーダーに似ており、軽くてコンパクト。

ただ価格は14,000円程度するので、ポケットサックスよりは高めですね。

「コンパクトに持ち運べて、吹きやすい」という点で、ポケットサックスと似ています。

まとめ

ポケットサックスは、コンパクトでどこへでも持ち運びできます。

音色も素材も、金属製のSAXとは違いますが、どこかなつかしさを感じる独特の音色が魅力的。

価格も比較的リーズナブルなので、ぜひ手軽に始めてみてくださいね。

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