小学校3年生で初めて挑戦するリコーダー。
小学生が習うリコーダーの正式名称はソプラノリコーダーといって、多くの小学生が初めて吹く管楽器になります。
初めてのリコーダー、どんなものを用意したらいいのか迷うことも多いはず。
そこでこの記事では、ソプラノリコーダーにこだわるメリットや選び方を解説し、実際に小学校で使うのにおすすめのソプラノリコーダーを10選ご紹介いたします。
ソプラノリコーダーとは
リコーダーは移調楽器のため、音域によって種類があるのをご存じでしょうか。
小学校で扱うのはソプラノリコーダー、中学校ではアルトリコーダーを吹くためなんとなく知っている人もいるかもしれませんね。
一般的にアンサンブルで登場するのはソプラノ・アルト・テナー・バスの4種類ですが、実はリコーダーは8種類も音域の種類があります。
ソプラノリコーダーは高音域を担当する楽器。
C管といって、同じ「ド」を鳴らしたときにピアノと同じ音が鳴る楽器です。
音域は、ト音記号の五線譜のなかにある「ド」の音から2オクターブあがった「ド」の次の「レ」までです。
改めてみると、かなり高音域が出る楽器ですね。
ソプラノリコーダーにこだわるメリット
練習が楽しみになる
多くの小学生にとって、ソプラノリコーダーは初めて触る管楽器になるのではないでしょうか。
ぜひ、演奏する本人と好きな楽器を選んでみてください。
小学生くらいですと、リコーダーを振り回して遊ぶなどの適当な扱いをしがちなもの。
自分で選んだ楽器でしたら、特別感があり大切に使いたくなることでしょう。
音楽が好きになる
ソプラノリコーダーには100円ショップで販売されているような安価なものも存在します。
しかし、低音域が鳴りにくいなどのトラブルが起きがちです。
一生懸命練習しても綺麗な音色がでないのであれば、練習が楽しめませんよね。
品質の良い楽器でしたら、音が鳴らしやすい上に音質が良いので上達が早くなります。
音楽が好きになってもらえるチャンスですので、こだわりの楽器で管楽器デビューしてください。
ソプラノリコーダーを購入する際の注意点
指定以外のリコーダーで良いか確認する
リコーダーは通常、学校指定の商品を案内されることが多いはずです。
自分たちで選びたいなら、まず学校指定のリコーダー以外でもいいか確認し、リコーダーの種類の条件を聞いておきましょう。
運指の種類を確認する
リコーダーを購入する際にもっとも注意したいのは、運指の種類です。
ドイツ由来のジャーマン式と、イギリス由来のバロック式で運指が異なります。
多くの小学校では、指使いが簡単なジャーマン式を採用しています。
しかしジャーマン式は、他の音域のリコーダーとアンサンブルをするには不便な運指。
そのため一部の小学校では、はじめから汎用性の高いバロック式のリコーダーを採用しているところもあるそうです。
通っている小学校のリコーダーの種類を確認してから、商品を選ぶようにしましょう 。
ソプラノリコーダーの選び方
樹脂製のものを選ぶ
大人の趣味でリコーダーを吹くのならば、音質が良い木製のリコーダーが断然おすすめです。
しかし小学生はまだ楽器に慣れないこともあり、木製のリコーダーを扱うのは難易度が高め。
手入れがしやすく、音を鳴らしやすい樹脂製のリコーダーを選ぶことをおすすめします。
吹き口の形を選ぶ
余裕があれば吹き口の形にも注目してみましょう。
リコーダーの吹き口には、まっすぐなものとカーブしたものがあります。
一般的に吹き口がまっすぐの方が息が入りやすく、音を鳴らすのが簡単です。
一方でカーブを描いた吹き口は、吹いたときに抵抗があるぶん繊細な表現が必要な曲で役に立ちます。
小学校の音楽では、わかりやすい簡単な曲を演奏するのがほとんど。
基本的にはまっすぐなタイプで十分ですが、もう少しレベルを上げたいならばカーブしたタイプも検討してみてください。
有名メーカーから選ぶ
樹脂製のリコーダーを取り扱うメーカーとして、 ヤマハ・アウロス・スズキなどの国産メーカーが有名です。
木製リコーダーを取り扱うメーカーもあり、安心してレコーダー選びができますね。
同じメーカーでも型番違いでラインナップが豊富です。
吹いてみたい楽器を選んでみてくださいね。
付属品セットを選ぶ
リコーダーを吹く際には、ケースやお手入れ用品も必要になってきます
購入するときに楽器本体だけでなくスワブなどの付属品も付いていれば、別で買いそろえる必要もありません。
購入の際の一つのチェックポイントとして、意識しておいてくださいね。
ソプラノリコーダーおすすめ10選
ヤマハ(YRS-27III)
スタンダードで使いやすいモデルで、かわいらしいアイボリーカラーが目を引きます。
吹き口は息を吹き込みやすい、まっすぐなタイプ。
初心者にはうれしい指かけ付きですが、掃除用具はつかないので別で購入しましょう。
やさしい音色で初めてのソプラノリコーダーにぴったりです。
ヤマハ(YRS-301III)
木製リコーダーに寄せた設計で、音色の向上を目指しました。
カーブした吹き口を採用しており、吹いたときに抵抗感があるタイプです。
細かい息づかいなど、演奏するときの表現をしやすく改良しました。
初心者モデルでは物足りない人にはうってつけの、ソプラノリコーダーです
ヤマハ(YRS-311III)
木製リコーダーで使われれば高級リコーダーとなる木材のローズウッド。
雰囲気を楽しめるコーティングを施した、ソプラノリコーダーです。
見た目のかっこよさで、初めてリコーダーを扱う子どもにも好印象でしょう。
吹き口はカーブしたタイプ。
吹くときに抵抗感はありますが、自由な表現がしやすい楽器です。
ヤマハ(YRS-313III)
高級感のあるマカッサルエボニーコーティングをした、ソプラノリコーダーです。
縦に入った木目調がおしゃれで、クラスでも注目を集めることでしょう。
吹き口はカーブしたタイプのため、息の抵抗感が出て抑揚のコントロールをしやすいつくりです。
見た目のおしゃれにこだわりのある子どもでしたら、喜ばれることでしょう。
ヤマハ(YRS-37III)
見た目はスタンダードな樹脂製リコーダーと変わりありませんが、設計にこだわりました。
木製リコーダーと同じ内径で作られていて、華やかなハリのある音色が実現。
リコーダーアンサンブルや、ソロでの演奏にぴったりなソプラノリコーダーです。
こちらの商品は名入れ加工が可能。
初めてのリコーダー に名前を入れて、 自分だけの特別なリコーダーを手に入れましょう。
スズキテルトンモデル(SRG-415)
小学生にありがちな低い音の出しにくさを改善するために、最低音の穴の間隔を狭く設計しました。
本体にネックストラップを取り付けられるのが、ありがたいポイント。
あたたかみのあるやさしい音色と気持ちの良い吹き心地が、リコーダーを吹く楽しみになることでしょう。
ほかではあまり見かけないブラックカラーがかっこいい、ソプラノリコーダーです 。
スズキステンズビーJr.モデル(SRG-412)
右手の薬指と小指の間隔を狭く作り、子供でも抑えやすいリコーダーを作りました。
吹き口はカーブしたタイプで抵抗感を感じられます。
バロック時代に活躍した職人の、ステンズビーJr.のリコーダーをモデルにしています。
別売りアダプターでストラップを取り付けることができますよ。
スズキステンズビーJr.モデル(SRG-430)
美しい白色のデザイン画目を引くソプラノリコーダーです
一般的な樹脂製リコーダーと違い、象牙に近い高比重プラスチックが使われているのがポイント。
芯のある音色で低音部も心地よく鳴らすことができます。
バロック時代のリコーダーの設計を真似たこだわりのリコーダーです 。
アウロスシンフォニー(502B (G) )
アウロスのリコーダーを多く取り扱うメーカー。
こちらは最高級のシリーズで、上品で芯のある音色が魅力です。
材質を均一な厚さに調整する管壁中空システムを採用。
外気温に左右されないほか、軽量化も実現しました。
ほかにも、ジョイント部分を二重構造にするなどアウロスのこだわりが詰まったソプラノリコーダーです。
アウロスベルカント(104A (G) )
聞き応えのある中低音、澄んだ音色の高音など、美しい音色が魅力です 。
足部管凹型ベルは、空気の流れの無駄をなくし美しい響きと豊かな音量を実現します。
カーブしたタイプの吹き口を採用し、抵抗感のある吹き心地です。
ソプラノリコーダーの吹き方
口の形に気をつける
ソプラノリコーダーをくわえるときは、吹き口に歯や唇が当たらないように気をつけましょう。
咥える深さは歯より手前です。
少しだけ歯を開くようにすると、息の通り道ができてスムーズに吹くことができますよ。
息の速度に気をつける
ソプラノリコーダーは小さい楽器なので、たくさんの息は必要ありません。
「ほー」と発音するように、やさしい息を吹き込んでください。
一方で息を少なくしようとすると、ブレスが少なくなってしまいがち。
やさしい息でも、遠くへ飛ばすことを意識して息を吹き込む練習をしてくださいね。
音階の練習をする
数ある管楽器の中でも、リコーダーは音を鳴らしやすい楽器です。
練習では運指がスムーズにできるように、音階練習を重点的に行いましょう。
手が思うように動けば、どんな曲でも演奏できますよ。
まとめ
ソプラノリコーダーの特徴・選び方・吹き方を解説して、おすすめのリコーダーを10選ご紹介いたしました。
小学校で何気なく手にするリコーダーも、奥が深いことを知っていただけたと思います。
是非好みの楽器を選んで、 小学校でのリコーダーデビューを楽しくスタートさせてくださいね。
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