見た目の美しさと華やかな音色で、多くの人を虜にするサックス。
サックスに夢中になってしまうのは、子供も例外ではありません。
大人のサックスを触らせてほしいとお願いされても、精密に作られた高価な楽器をぶつけられでもしたら、と躊躇してしまいますよね。
この記事では、サックスを触りたい子どもと、そんな子どもを持つ保護者の方へおすすめの、おもちゃのサックスを10選ご紹介いたします。
おもちゃのサックスとは
おもちゃのサックスといっても、その機能面で様々な種類があります。
- ボタンを押して音楽を鳴らすもの
- 息を吹き込むだけで音が鳴るもの
- 幼児向けの簡易な作りのもの
- ある程度難しい操作が可能になった小学生から大人まで楽しめる本格的なもの
などがあり、選びごたえ十分です。
幼児のうちはプラスチック製のおもちゃサックスで遊び、大きくなるにつれてグレードアップするなど、子どもの成長に合わせて選んであげられるといいでしょう。
おもちゃのサックスを子どもに吹かせるメリット
数あるおもちゃの中で、おもちゃのサックスを子どもにあたえるメリットは、下記のようなものがあります。
- 音を鳴らす喜びを知ることができる
- 知育になる
- 有酸素運動になる
音を鳴らす喜びを知ることができる
子どもは生まれながらにして音楽が大好きです。
胎内では母親の心地よいリズムの心音を聞いて成長し、生まれてからは世界に溢れるたくさんの音を聞いて覚えていきます。
そうして1歳を過ぎるころには、自作の歌や覚えたリズムを勝手に口ずさむようになります。
そんな子どもに、おもちゃのサックスを渡してみてください。
それまで自分の声で口ずさんでいた音が、おもちゃのサックスを通して聞こえることに感動して夢中になるでしょう。
知育になる
子どもが最初に習う楽器として、多くの人が想像するのはピアノではないでしょうか。
実際に、子どもに買いあたえるおもちゃの楽器にピアノを選ぶ方も多いはず。
そんな初めて触れる楽器として、あえて、おもちゃのサックスをおすすめするのにも理由があります。
それは、サックスが「管楽器」であることです。
鍵盤楽器のピアノは、鍵盤を叩くだけで想像通りの音が出ます。
反対に、サックスは楽器本体に息を吹き込みながら指でキイを操作する必要があるため、例えおもちゃだとしても高度な操作が必要になります。
口の動きと手の動きの組み合わせで、音の変化が起こることを覚えるのは知育の観点からみても非常に有効です。
有酸素運動になる
先ほどの話と重複する部分もあるのですが、サックスは管楽器であるため、音を出すために息を吹き込まなくてはいけません。
これは、立派な有酸素運動です。
有酸素運動というと走ったり、ボール遊びをしたりといった、体を動かす遊びを想像するかもしれません。
しかし、おもちゃのサックスでしたら家に居ながらにして健康を意識した遊びが可能です。
息をたくさん吸ってぎりぎりまで吐く、といった吹き方を、子どもと一緒に挑戦してみるのもいいかもしれません。
おもちゃのサックスを子どもに吹かせる際の注意点
ここでは、子どもにおもちゃのサックスを吹かせる際に大人が注意したいことを解説します。
- 騒音対策をする
- 衛生管理をする
- 誤嚥に気を付ける
騒音対策をする
まず第一に、子どもが出す音で周囲の住宅に迷惑がかからないように環境を整えましょう。
おもちゃのサックスを吹くのは、日中の時間だけにしたり、音を鳴らすときは窓を閉めるなどといった配慮が必要です。
音量調節機能がついたおもちゃのサックスもありますので、検討してみるといいかもしれません。
衛生管理をする
直接口をつけて音を鳴らすおもちゃのサックスは、大人がすすんで衛生管理をしてあげましょう。
幼児向けのおもちゃのサックスは丸洗いできるプラスチック製のものもあって大変便利です。
ある程度大きくなったら、お手入れするところまでを遊びとして覚えてもらえばおもちゃのサックスを長く愛用してくれるかもしれません。
誤嚥に気を付ける
特に幼児のうちに気を付けてほしいのが、誤嚥です。
プラスチック製のおもちゃのサックスは丈夫な作りをしていますが、子どもは容赦なくおもちゃを放り投げますので、破損することもあるでしょう。
割れた部品を誤って口に入れれば、誤嚥につながりますので大変危険です。
おもちゃのサックスで遊ぶときには、大人が隣について、危険がないかみてあげるといいでしょう。
大人と一緒に遊べれば音楽も楽しくなって、子どもも喜ぶはずです。
おもちゃサックスの選び方
ここではおもちゃサックスのおすすめの選び方についてご紹介いたします。
機能面で選ぶ
おもちゃサックスは、想定する対象年齢によって様々な機能があります。
赤ちゃんや幼児向けのものは、息を吹き込むだけでひとつの音が簡単に鳴ります。
音を鳴らす喜びに触れるにはぴったりのおもちゃです。
もう少しグレードアップすると、いくつかの音階がキイで操作できるようになり、簡単なフレーズでしたら演奏できるようになります。
オリジナルのフレーズを演奏してみたい、小学生の低学年くらいまでの子どもにはぴったりはまると思います。
さらにグレードアップすると、本物サックスのようにリードをマウスピースにつけて演奏するタイプのおもちゃサックスがあります。
「本物のサックスを購入するには抵抗があるがもっと演奏を楽しみたい」といった方へおすすめのおもちゃサックスです。
安全性で選ぶ
おもちゃサックスを年齢の低い子どもに渡す際には、安全性のより高いものを選ぶようにしましょう。
投げてもぶつけても破損しにくい、細かな部品が付いていないものが理想です。
しっかりした作りのおもちゃサックスでしたら、大人も安心して見ていられますね。
見た目で選ぶ
見た目も重要ポイントです。
サックスに憧れる子どもは、音を鳴らすことも楽しみたいのですが、その華やかな見た目に興味をそそられるのだと思います。
幼児のうちは、可愛らしいはっきりとしたカラーのものを選び、成長したらより本物のサックスの見た目に近いおもちゃサックスを渡してあげると、喜ばれると思います。
おもちゃサックスおすすめ10選
それではいよいよ、おすすめのおもちゃサックスをご紹介いたします。
アーテックプープーサックス
年齢の低い子どもにおすすめのおもちゃサックスです。
息を吹き込むだけで簡単に音が鳴るので、遊び心をくすぐります。
はっきりとした綺麗なカラーと本物仕様の見た目は、数あるおもちゃのなかでも触りたくなってしまうことでしょう。
シンプルな作りで衝撃にも強いのが嬉しいポイント。
最初のおもちゃサックスとして、大人と一緒に音を楽しむのに最適です。
ベビーシャークベイビーシャーク ライト アンド サウンド サクソフォーン
こちらは吹くのではなく、ボタンを押して音や音楽を鳴らすタイプのおもちゃサックスです。
子どもに人気のYouTube動画のキャラクター、ベビーシャークのデザインで見た目からも楽しくなります。
ボタンを押して知っている曲が流れれば、思わずリズムに乗って踊りたくなるでしょう。
音楽の喜びを教えてくれるおもちゃのサックスです。
おもちゃサックス(ya01-wj57-106)
音階モードと音楽モード、リズムモードなどへ切り替えができる、多機能おもちゃサックスです。
細かいボタンが多いので3歳ごろからの使用がおすすめされています。
8個の音階ボタンは、吹きこんだ息とタイミングを合わせないと音が鳴らない仕様になっており、管楽器独特の音の鳴らし方を覚えることができます。
また、音量調節ができるので騒音対策としてもありがたいポイントです。
ボンテンピ シルバーサックスフォン 8keys 42cm
こちらは、シンプルに息を吹き込んで音を鳴らすことに特化した、おもちゃサックスです。
カラフルなキイが8個付いたものの他に、4個ついたものも販売されており、年齢によって難易度を選ぶことができます。
音を鳴らすためにたくさん息が必要になるので、有酸素運動としてもばっちりです。
8音階タイプでしたら、簡単な曲の演奏もできるので、より音楽を楽しみたい子どもにぴったりです。
本格的な見た目も魅力的で、サックスを吹いている満足感も得られやすいのもおすすめのポイントです。
Benkeg ブラックポケットサックス(CEX9925596664275LJ)
ここからは、小学校高学年以降の子どもにおすすめのおもちゃサックスをご紹介します。
こちらは、先ほどまでのおもちゃサックスより、格段に本物に近づいたおもちゃサックスです。
ブラックカラーの見た目と穴の開いたキイは、クラリネットかリコーダーを思い出しますが、音色はきちんとサックスに寄せてあります。
マウスピースが本格派なのも特徴で、リードを使ったアンブシュア(口の形)を練習するのにもぴったり。
本物のリードを使用しておりますので、大人が管理しながら手入れをしてあげましょう。
手が届く価格帯で、子どもに本格的な楽器を渡してあげたいときの候補にご検討ください。
Benkeg Cキーミニポケットサックス(UFT9774316663186BI)
こちらも本格的なマウスピースがついたおもちゃサックスです。
先ほどのものと比べて、マウスピース部分に角度がついているため、より本物のサックスのアンブシュア(口の形)に近くなります。
品名に”Cキーサックス”とありますが、サックスの楽譜をそのまま吹くことはできませんので注意しましょう。
サックスは移調楽器といって、ピアノと違う高さの音が出る楽器です。
そのため、楽譜もサックス専用に移調して書き換えてあります。
こちらのおもちゃサックスは、ピアノと同じ音の高さに設定されてますので、簡単なピアノの楽譜でしたら挑戦することができそうですね。
Qudaiポケットサックス
光沢のあるカラーリングで、おもちゃながらも高級感のある作りのおもちゃサックスです。
クラリネットに似た音色で、写真ではE♭(エス)(アルトサックスと同じ調)の彫刻がありますが、商品はB♭(ベー)管(ソプラノ・テナーサックスと同じ調)か、C(ツェー)管(ピアノと同じ調)で選べるようです。
吹きたい楽譜によって選べば、より手軽に曲を演奏することができます。
ヌーボ プラスチック製管楽器jSax(N520JBPK)
jSAXは、音色が本物のサックスそっくりです。
キイ部分の穴をふさぎやすくするパーツが取り付けられて、おもちゃサックスの中でも操作しやすくなっています。
個人的には、サックス経験者である筆者の一番おすすめのおもちゃサックスです。
C(ツェー)管なのでピアノの楽譜を演奏したり、一緒に合奏するのに向いています。
マウスピースに取り付けるリードがプラスチック製なのも嬉しいポイント。
扱いが難しい天然素材のリードと違い、洗って繰り返し使うことができるので、子どもでも気軽に挑戦できます。
本体まで水洗い可能なので、衛生管理も簡単です。
ヤマハヴェノーヴァ( YVS-100)
サックスの3大メーカーのうちのひとつ、ヤマハからもおもちゃサックスが販売されています。
ヤマハでは新しい管楽器として紹介されているのですが、音色がサックスに寄せてあるので今回の10選に入れさせていただきました。
ヴェノーヴァは手に入れやすい価格帯なので、入門書と楽譜も一緒に購入すればすぐに音楽が始められます。
楽譜には45曲も収録されていて、サックスで吹いてみたい曲がそろっています。
本体とリードも水洗い可能で衛生面もばっちりです。
安心して子どもに持たせられる、コスパ最強のおもちゃサックスです。
まとめ
本物を購入するにはなかなか手が出ないサックスも、おもちゃサックスでしたら気軽に挑戦できますね。
音楽に触れて育った子どもには、豊かな感性が育つといわれています。
今後の人生においても、柔軟な発想で様々なことに取り組むことができるようになるでしょう。
また、家族やお友達とおもちゃサックスで遊んだ記憶はかけがえのないものになるはずです。
おもちゃサックスがきっかけで、本物のサックスに興味を持ってもらえたらサックス奏者としては嬉しい限りです。
音楽がある暮らしの喜びを、子どもと共有できたら幸せですね。
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