スネアマイクおすすめ10選!ドラム録音に定番のマイクを厳選!

レコーディングやライブ演奏時に必須の「スネアマイク」。

今回は、スネアマイクにこだわるメリットと選び方、スネアマイクのセッティング方法など基礎知識を徹底網羅!

そして厳選した定番スネアマイクを10本紹介します。

最後まで読んだ時にはスネアマイクへの知見が向上します。

目次

スネアマイクとは

スネアマイク

スネアマイクとは、ドラムセットのスネアドラムの音を拾うために設置するマイクで、ライブやレコーディングの際に使われています。

スネアマイクはマイク方式、指向性、周波数特性などで個性があります。

用途が異なる他、演者やレコーディングエンジニアによっても好みがあります。

スネアマイクにこだわるメリット

知識が増えて音楽に対する知見が深まる

スネアマイクにこだわる人は、まず知識量が豊富です。

この後に記述する基礎的な知識は勿論、追求すればかなり専門性に特化したような知識を得ることができます。

知識があると、その手の専門家とも会話できますし、専門的な要求することもできるでしょう。

やはり、プレイヤーでも知っておいた方が良いのは間違いありません。

レコーディングやライブに良質な音で臨める

マイクにこだわる一番の目的はなんと言ってもコレです。

以前、私は「叩いてみた動画」を沢山撮ってYouTubeにアップしていました。

途中から別売りのマイクで録音し始めたところ、バンドメンバーから「音が良くなったね」と言ってもらえました。

「わかる人にはわかるんだな」と嬉しかった記憶があります。

やはり、ドラマーにとって良質な音を届けるというのはとても大切なことです。

レコーディングスタッフや裏方仕事もできるようになる

これは、キャリア形成の話になります。

ドラムを真剣に取り組んだとしても、みんながみんなプロのミュージシャンになれる訳ではありません。

むしろなれない人がほとんどですから、将来のことを考えて機材について詳しくなり、裏方仕事もできる準備を進めておくことは、決して悪いことではありません。

それに専門知識が深くなることは、プレイヤーとしてのレベル向上にも繋がります。

スネアマイクの選び方

マイク方式

マイク方式には大きく分けて2種類あります。

  1. ダイナミックマイク:電源を必要とせず誰にでも扱いやすい特徴がある
  2. コンデンサーマイク:音の感度が高く、衝撃に弱い特徴がある

用途によって2つのマイクを使い分けることが必要でしょう。

【ダイナミックマイク】のメリット・特徴【ダイナミックマイク】のデメリット
耐久性が高い
ライブ向きのマイク
高音域を拾うのは不得意
マイクの近くの音しか拾えない
【コンデンサーマイク】のメリット・特徴【コンデンサーマイク】のデメリット
大きな音から微かな音まで優れた音質で録音可能
コンデンサーマイクをペアで使うことでステレオ録音にも使用可能
ダイナミックマイクより価格が高

「指向性」

マイクの選び方で必要な知識に「指向性」があります。

指向性とは簡潔に言うと「音を拾う範囲の特性」がマイクによって異なるということです。

大きく分けて、指向性は4タイプあります。

  1. 単一指向性
  2. 超単一指向性
  3. 全指向性
  4. 双指向性

「単一指向性」

単一指向性は、一方向からのみの収音に優れており用途は広く、音楽業界でよく使われる指向性です。

マイクの正面の音を拾いやすくノイズを拾いにくい特徴がありますが、マイクの位置が変わると音質が変わってしまうという欠点もあります。

「超単一指向性」

別名「スーパーカーディオイド」とも呼ばれています。

超単一指向性は上記の単一指向性をより周りの音を拾いにくくして、より正面の音を拾うようにしたものです。

超単一指向性のマイクはハウリングに強いという特徴もあります。

ハウリングはマイクで拾った音をスピーカーから流す時に、その音がもう一度マイクに拾われることで不快な音が発生する現象のこと

しかし、超単一指向性マイクは正面の音以外を拾いにくいという特徴があるため、正面以外にあるスピーカーの音に反応してハウリングが起きることが少ないという長所があるのです。

「全指向性(無指向性)」

360°全ての方向から音声を均等に拾う指向性で、その収音特性からマイクの位置を比較的自由にセッティングできます。

会議などで頻繁に使われ、周囲の人の声を全て拾うことが可能。

その反面、環境によってはノイズを拾いやすく、ハウリングも起こしやすいという弱点も持っています。

「双指向性」

マイクの正面と背面からの音を均等に拾いますが、側面の音は拾いにくくなります。

使用頻度は少なめですが、対談などに使われることがあります。

「周波数特性」

周波数とは、「音の高さを決める」空気の振動数のことです。

振動数が多いのは周波数が高いことと同義で「音が高い」と言います。

つまり周波数が高くなるほど音が高いということです。

「周波数特性」とは、そのマイクが拾える周波数の範囲を示す数値で「〇〇Hz〜〇〇kHz」のようにHzで表します。

低音重視なら低いHz、高温重視なら高いHzという周波数特性を持つマイクを選ぶと良いでしょう。

スネアマイクおすすめ10選

SHURE(SM57-LCE)

  • マイク形式:ダイナミック
  • 指向性:単一指向性
  • 周波数特性:40Hz〜15kHz

あらゆるレコーディングの定番中の定番SHURE SM57。通称「ゴーナナ」

音圧にも強く、スネアだけでなくアコースティック楽器、ボーカル、ギターにも使える万能なマイク。

ライブハウスなどでよく使われています。

ドラム録音ではスネアやハイハットに使われます。

SHURE(Beta57A)

  • マイク形式:ダイナミック
  • 指向性:超単一指向性
  • 周波数特性:50Hz〜16kHz

拾い周波数を拾うことができ、ドラムだけでなくボーカル、ギター、ピアノ、管楽器など幅広い楽器に対応できます。

超単一指向性というだけに狙った音を的確に拾え、抜けが良いとも言われています。

SENNHEISER( e904)

  • マイク形式:ダイナミック
  • 指向性:単一指向性
  • 周波数特性:20Hz〜18kHz

小型かつクリップ付きでスネアやタムのリムに装着可能なマイクで、ドラムセットやパーカッションに最適なマイクです。

SENNHEISER( MD421-Ⅱ)

  • マイク形式:ダイナミック
  • 指向性:単一指向性
  • 周波数特性:30Hz~17kHz

世界で有名なマイクの1つで、その特徴的なフォルムから「くじら」と呼ばれ、多くのファンに愛されています。

優れた音質で多くの録音環境に対応でき、ドラムだけでなくボーカルや管楽器、スピーチにも使えます。

AKG( C451B)

  • マイク形式:コンデンサー
  • 指向性:単一指向性
  • 周波数特性:20Hz~20kHz

小型かつ軽量なマイクで、持ち運びや扱いに便利という特徴があります。

良質な音が特徴で、基本的にはドラムのオーバーヘッドとして使用されることが多いですが、チェロやバイオリンに使う人もいます。

AKG( C391 B)

  • マイク形式:コンデンサー
  • 指向性:単一指向性
  • 周波数特性:20Hz~20kHz

世界中で活躍するロングセラーマイク。

オプションでカートリッジが用意されています。

カートリッジとプリアンプの接続部は取り外して交換が可能で様々な指向性に切り換えることができます。

抜けも良く、シンバルなど金物との相性の良さでも知られています。

AKG( C480B)

  • マイク形式:コンデンサー
  • 指向性:単一指向性
  • 周波数特性:20Hz~20kHz

オプションで様々な指向性を持つカートリッジを用意。

組み合わせることで様々な指向性が使えます。

クリアな音質が特徴で、レコーディングからライブまで幅広い用途で使われています。

AKG( C414XLS)

  • マイク形式:コンデンサー
  • 指向性:全指向性
  • 周波数特性:20Hz~20kHz

このマイクは指向性を9段階に選択できる機能があり、使用環境に応じて最適な設定ができるという特徴があります。

ボーカルやアコースティック楽器にも使え、オールマイティな要素がありますが大きな短所として価格が高いというのが挙げられます。

AUDIX( i5)

  • マイク形式:ダイナミック
  • 指向性:単一指向性
  • 周波数特性:50Hz〜16kHz

ダイナミックマイクの長所である頑丈さが売りのマイクです。

ライブからスタジオまで幅広く使えるマイクで、幅広い周波数特性が特徴と言えます。

audio-technica(ATM230)

  • マイク形式:ダイナミック
  • 指向性:超単一指向性
  • 周波数特性:30Hz〜12kHz

スネアドラムやフロアタムなど低中音域に強いマイクです。

セッティングしやすいコンパクト設計と超単一指向性により、求める音源を確実に拾うことができる長所があります。

スネアマイクの使い方

スネアマイクの使い方ですが一般にはマイキングと呼ばれ、マイクの微細な位置や角度にこだわる奥の深い世界でもあります。

スネアドラムの収音には、マイクを2本使うことがよくあります。

1本はスネアの上「スネア・トップ」に、もう1本はスネアの裏側「スネア・ボトム」に設置します。

角度を調整して最適なバランスを探します。

では、それぞれ説明していきましょう。

「スネア・トップ」のマイキング

トップのマイクは主にアタックと胴鳴りを拾います。

リムの線上からどれくらい入れるかという範囲でマイキングしましょう。

マイクを入れすぎてもプレイヤーの邪魔となるので、それも考慮した位置にします。

スネアのヘッドからは2cm~3cmの高さにセッティングします。

「スネア・ボトム」のマイキング

ボトムには胴鳴りのサポートとスナッピーの音を拾う目的で設置します。

ボトムのマイクで録音する際は、上側のマイクとの位置関係に気をつけ、2本のマイクの距離も大切にしながら、2つのマイクが打点から等距離になるようマイキングしましょう。

また、ボトムの音とトップの音では位相(エネルギー)が真逆でズレが生じますので、位相反転を行います。

位相反転することで問題は解消・緩和することができます。

「音の位相」とは「音波の動き」のことで、2つ以上の音がぶつかった時に発生する音の状態をいいます。音は相互に干渉や影響を与えるため、レコーディングや演奏時には「音の位相」を考える必要があるのです。

まとめ

今回は定番スネアマイク10選を紹介しました。

スネアマイクにはマイク方式、指向性、周波数特性の違いで用途や好みが異なります。

それぞれの特徴や正しいマイキング方法を学び、より良いドラムライフを送りましょう。

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