スネアミュートおすすめ10選!選び方や効果的な使い方を徹底解説!

ドラム演奏に欠かせないスネアミュート。

スネアドラムをミュートすると、ライブ演奏に限らずレコーディングにおいても良い演奏環境を作れます。

今回は、スネアミュートアイテムおすすめ10選をお伝えするほか、ミュートに関する知識もご紹介していきます。

  • スネアミュートを使うメリットは?
  • スネアミュートの選び方は?
  • スネアミュートの使い方は?

など、スネアミュートに関する情報を、網羅的に解説していきます。

目次

スネアミュートとは

スネアミュートとは、スネアドラムの倍音を軽減することです。

倍音とは、鳴らした音とは別に鳴っている周波数が高い音のことで、簡潔にいうなら「余計な音」ということもできます。

「余計な音」というのは、単純に耳障りな音のことです。

つまりスネアミュートとは、「スネアドラム演奏時の耳障りな音を消す」という認識で問題ありません。

正しいミュート法を知り、効果的なミュートをしましょう。

スネアミュートを使うメリット

倍音とサスティーンを調整できる

スネアドラムをミュートする際の目的としては主に下記の2つが挙げられます。

  1. 倍音を軽減すること
  2. サスティーンの調整

スネアドラムはミュートせずに叩くと、目的としている音以外の耳障りな音(倍音)も聴こえてくるので、まずはこの倍音をカットするためにミュートします。

そして、サスティーン調整とは、音の余韻を調整するという意味合いになりますが、基本的にサスティーンは、他の楽器の音を邪魔したくない時や静かに鳴らせたい時に調整します。

また、倍音とサスティーンが軽減することで、相対的にアタック音が強調されるメリットもあります。

他の楽器の音を引き立てることができる

ライブ演奏時にスネアドラムをミュートせずに使っていると、その倍音やサスティーンが他の楽器の邪魔してしまうことがあります。

ライブ演奏時のバンドサウンドは、個々の楽器がそれぞれ音を追求すれば良いわけではなく、それぞれのアンサンブルを考える必要があります。

ですから、他のバンドメンバーの意見も取り入れ、個々を際立たせる意識が必要です。

また、レコーディング時には余計な音が目立ちやすい傾向にあるため、スネアミュートは必須になります。

好みの音を追求できる

ドラム単体で練習や動画を撮影する場合には、他の楽器とのアンサンブルを気にする必要がありませんので、スネアミュートを使ってドラム単体で好みの音を追求していきましょう。

この時はライブ演奏時やレコーディングとはまた違った楽しみがあります。

このような場面で自分の音作りを構築し、ライブやレコーディング時には周囲の音に合わせ調整していくと良いでしょう。

スネアミュートを使うデメリット

スネアをミュートする際のデメリットについて解説しますが、ここでは過剰にミュートを意識した場合のデメリットに限定してお伝えします。

ドラム本来の鳴りを損なうリスクがある

過度なミュートはドラム本来の鳴りを消してしまう恐れがあるため、注意が必要です。

ドラム本来の鳴りに大きく関わっているのがシェルの存在。

スネアドラムはヘッドの振動にシェルが共鳴することで鳴り響いており、それを「胴鳴り」と言います。

過度なミュートはヘッドの振動を大きくカットしてしまうため、その分ドラム本来の良さである胴鳴りもカットしてしまうことに繋がってしまうのです。

ドラム本来の鳴りを知る機会を失う

ドラマーに大切なスキルの一つに「ミュートしていないドラムの性質を理解する」というのがあります。

ミュートしたドラムに慣れすぎてしまうと、ドラム本来の鳴りを十分に知る機会を失ってしまいます。

ミュートはあくまで「音の微調整」であり、それがメインではありません。

メインはドラム本来の鳴りであるはずですから、ミュートばかりに意識がいきすぎないよう気をつけましょう。

他の音に埋もれやすくなる

「音が抜ける」という言葉を聞いたことはないでしょうか?

「音抜けが良い」などとも表現されますが、一つの音がバンド演奏時などに他の楽器音に埋もれなかったり、聴きやすいことをいいます。

しかし、過度なミュートをすることで他の音に埋もれてしまうことがあります。

「抜けが悪い」という状態にならないためにも、適度なミュートをすることが大切です。

スネアミュートの選び方

ここでは、スネアミュートの種類や選び方を解説していきます。

リングミュート

スネアドラムのミュートの定番と言えば、リングミュートではないでしょうか。

ミュート効果も高く、倍音も抑えられサスティーンは強めに抑えられます。

リングの幅が違う物もありミュート効果に違いがあるので、好みのリングミュートを探してみましょう。

また、リングを変形させない限り、長期間使える点もメリットといえます。

ジェル

ミュートジェルは見た目の面積の狭さ以上にミュート効果を発揮します。

これはジェルが振動を吸収しやすい素材のためだと考えられます。

そのミュート効果から、音が散りやすいブラスシェルで使われることが多いです。

内蔵ミュート

内蔵ミュートは昔のスネアドラムに標準装備されていたミュートアイテムです。

このタイプは押し当てる力加減が調整できるメリットはありますが、ミュートできる位置が限定されているため、微調整が難しいという一面があります。

ミュート効果や好みに応じて、最適なミュートアイテムを手に入れましょう。

スネアミュートおすすめ10選

REMO(RO-14)

REMOのベストセラー、フィルム製14インチリングミュート。

スネアだけであれば、幅の長さが違う2枚セットRO-14をオススメします。

一方、同メーカーのROS-40では4枚セットとなり、スネア、タムタム、フロアタムに対応しています。

目的に合わせて選びましょう。

EVANS(ER-FUSION)

EVANS製リングミュート。

上に乗せるだけで優れたミュート効果を発揮します。

スネア、タムタム、フロアタムと4枚セットでサイズも選択可能です。

余分な倍音をカットし、チューニングも容易となります。

Slapklatz(Pro Black)

3種類のサイズとカラーが6種類から選べる、貼るだけ高品位ゲルミュート。

粘着力が強いためスネアボトムにも貼り付けることができ、剥がしても跡が残りません。

使用とともに落ちた粘着力は、洗うことで回復します。

Snareweight(M80)

M80は4段階のミュート調整ができます。

独自の耐久性のあるクリップで金属製フープ以外にも装着可能。

マグネットを採用することでヘッドへの粘着を回避しつつも、ズレや浮くこともなくしっかりとしたミュートを実現しています。

EVANS(SO-14)

耐久性と消音性に優れているEVANS製ミュートパッド。

6インチから16インチまでのサイズに対応し、シンバル用ミュートにも対応したパッドも有ります。

リアルさを重視し、スティックのレスポンスもリアルなものとなっています。

Pearl(OM-1)

Pearl製フェルトミュート。

つまみによるミュートの加減とフェルト部分を左右に調整でき、微妙な角度でのミュートが可能です。

どのスネアドラムにも着脱できる上にタムタムにも使用できます。

DrumClip(DCSM)

カリフォルニア州のドラムアクセサリーブランドDrumClipにて開発されたドラムミュート。

シンプルかつ機能的なフォルム、ワンタッチで着脱可能な手軽さ。

ドラムサウンドをタイトにしたい時に効果を発揮します。

MINEL(Drum Honey)

貼り直し可能なMINELのミュートジェル。

汚れた際は、石鹸水で洗い流して乾燥させると粘着性が復活します。

ドラムヘッドに限らずシンバルにも貼り付け可能で、用途が幅広いのも特徴です。

EVANS(Min-EMAD)

アタック音やトーンはそのままに不要な倍音を調整するEVANS製ダンパー。

フープに取り付け、ヘッドに直接貼りつけミュートします。

価格も安く、コスパに優れていると言えるでしょう。

WANBOOKA(WB-PP)

ひょうたん型パッド1枚、丸型パッド5枚が入ったイタリア製ミュートジェル。

ひょうたん型は、リムに引っかけることでジェルのヘッド設置面積を変え、ミュート加減を調整できます。

洗剤で洗っての再利用が可能です、

スネアミュートの使い方

リングミュート

リングミュートは、リングをヘッドの上に置くだけで優れたミュート効果を発揮します。

使った後もスネアケースにスネアドラムと一緒に収納すれば、かさばることもないので携帯にも困りません。

ミュートジェル

ミュートジェルは付け外しが可能で、複数回に渡っての使用が可能です。

ヘッドの中央ではなく、リム側に貼りましょう。

ミュートジェルは洗って再利用できるものが多いですが、付けたり外したりする間に劣化しやすいことが難点です。

使えなくなる前にストックを常に携帯しておきましょう。

内蔵ミュート

このタイプのスネアはシェルにつまみが付いているので、それを回してミュートを調整します。

つまみを回すと、内部のフェルトが裏側からヘッドを押すことでミュートします。

フェルト部分にかかる圧力によってミュート効果が変わってきますので、力加減を調整していきましょう。

スネアミュートの代用品は?

これまで紹介してきたスネアミュート以外での代用品には以下のようなものがあります。

  • ガムテープミュート
  • ペーパーミュート
  • タオルミュート

ガムテープミュート

ガムテープミュートはガムテープをそのまま貼り付けるタイプと、ガムテープを丸めて貼り付けるタイプがあります。

前者はスネアのリム側に貼ることでミュート効果を狙うものですが、後者に比べミュート効果が高いことが特徴です。

また後者の丸めて貼るタイプはミュート効果はそれほど高くないですが、サスティーンを軽く抑えたい時など微調整したい時に有効です。

ペーパーミュート

ペーパーミュートはティッシュをガムテープで貼り付けるミュート法で、これはガムテープのみを貼りつけるタイプよりもミュート効果が高くなります。

これはティッシュをガムテープで固定することでヘッドの振動をより吸収されるためです。

また、ティッシュの代わりに布やハンカチなどを貼ることでミュート効果はさらに高くなりますので、一度試してみると良いでしょう。

タオルミュート

タオルミュートはスネアドラムにタオルを覆い被せるミュート方法で、ガムテープやペーパーミュート以上にミュート効果が高いです。

サスティーンは大きくカットされ、タイトな音になります。

これらのミュート方法は、使う環境や演奏ジャンルによって使い分けると良いでしょう。

スネアミュートの自作方法は?

ここでは、上述したミュートの自作方法をお伝えします。

ガムテープミュートですが、ガムテープは高価なものを使う必要はなく100均で十分です。

ガムテープを20cmほどにカットして、スネアの中央ではなくリム側に貼りましょう。

丸める場合は、ガムテープを筒状にして丸めます。

これも上記のものと同様に、貼り付けるのはリム側です。

ペーパーミュートもリム側にガムテープで貼りつけることになります。

どちらのミュートにも言えるのは、貼る場所やヘッドに当てる面積でミュート効果が変わるので、様々な鳴りを自分なりに試行錯誤してみることが大切です。

また、ガムテープを使ったミュートは長い時間貼ったままで放置しておくと、はがした時にガムテープの跡が汚く残るので、その都度はがすなどの対策が必要です。

まとめ

今回は、スネアドラムのミュートアイテムをご紹介しました。

スネアミュートは、ライブ演奏時からレコーディングまで欠かせないアイテムです。

ミュートに関する正しい知識を身につけて、ドラマーライフを楽しんでいきましょう。

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