スタックシンバルおすすめ10選!重ねシンバルの魅力と

音楽番組やコンサートでジャンル問わず見かけるドラムセット。

ハイハットシンバル・スネアドラム・タムタム・バスドラム・クラッシュシンバルなどがドラムセットでは主流ですが、近年流行りのスタックシンバル(重ねシンバル)をご存知でしょうか。

スタックシンバルは、「自分だけの個性的な音を作りたい」「音楽にアクセントが欲しい」などの要望に応えてくれるシンバルなのです。

そんなスタックシンバルの魅力と一緒に、スタックシンバルのおすすめ製品10選をご紹介いたします。

目次

スタックシンバルとは

スタックシンバルとは、その名の通り重ね(stack)シンバル。

シンバルスタンドに2枚以上のシンバルを直接重ねてセットされたものがスタックシンバルと呼ばれており、「ガシャ」と余韻の短い音が特徴です。

枚数に決まりはありませんが、既製品などのスタックシンバルは2枚セットのものが主流になっています。

スタックシンバルの魅力

スタックシンバルは、重ねるシンバルのサイズ厚さ・反り具合・枚数・ナットの締め具合などの調整で音が変わるので、無数のバリエーションがあります。

シンバル同士が触れ合うことでノイジーさが増し、逆にお互いの振動を抑え合うので余韻が短くなります。

他の楽器にはない印象的な音色で、曲中のアクセントとしていい意味で異質であり、いつもとは違った音を出せることと、自分の個性を出しやすいのも魅力。

持っていて使っていないシンバルがあれば他のシンバルと試しに重ねてみて、相性が良ければ途端に活躍するかもしれません。

スタックシンバルの選び方

スタックシンバルを選ぶ時は、下記のことを意識してみましょう。

  • 大きさ
  • 厚さ
  • 形状・加工

大きさ

シンバルの大きさ(経口)は6〜24インチのものがあり、演奏の用途によって選びます。

大きさによって音も変わり、小さいと音程が上がり響きは短く、大きいと音程が下がり響きは長くなります。

スタックシンバルとして重ねる上下の大きさは、異なっていても同じでも問題はないです。

重ねる上下の大きさの差が広くなるほど叩いた時の響きが開放されるので、より響いてきます。

重なった上の大きさの方が大きいと重さで強制的に響きは止まってしまうので、響きの種類が豊富な上の大きさが小さい又は同じ大きさのペアがとても主流です。

厚さ

スタックシンバルは、厚さによって音の質や響き方が変化します。

厚いスタックシンバルの特徴薄いスタックシンバルの特徴
重さ=重い
音量=増す
音程=低い
響き=長い
重さ=軽い
音量=減る
音程=高い
響き=短い

重ねる時は大きさと同じように、重なった上の厚さが薄いと音色の種類が豊富になります。

大きさも厚さも重ねる組み合わせに正解がないので、有り合わせのシンバルを重ねても十分立派なスタックシンバルができてしまうので面白いですね。

形状・加工

シンバルの反り具合、表面の溝や打痕の加工などでも音色の幅はグッと広がります。

  • 反る角度があると音程は上がり響きは長く、角度がないと音程は下がり響きは短くなる
  • 表面の円形状の溝が多いと倍音が多くて打音が弱く、溝が少ないと倍音が少なくて打音が強くなる
  • 打痕が多いと倍音が多くて音色は暗く、打痕が少ないと倍音が少なくて音色は明るくなる

スタックシンバルは、上記のようにさまざまな音色を生み出すことができるので、色んなシンバル同士を重ねてみたくなりますね。

スタックシンバルおすすめ10選

MEINLArtist Concept Model – Baby Stack 10″/12″ – Luke Holland (AC-BABY)

MEINLはドイツのメーカーで、ドライ系で薄めで穴開きなどのシンバルが豊富です。

アメリカのドラマー、Luke Holland氏の新たなアイデアを生かして作られた創造的で革新的なサウンドが特徴。

Byzance Trash Splash10″、Classics Custom Trash Splash12″ のセットになります。

MEINLClassics Custom Brilliant Series – Trash Stack 12″/12″  (CC-12STK)

Classics Custom Trash Splash12″ をベースに専用のシンバルが下に重なっているスタックシンバル。

明るくパンチがあり響きは短く、切れ味抜群なサウンドが特徴です。

ロックやメタル色が強いがポップスなどのジャンルでも大活躍することでしょう。

MEINLClassics Custom Dark – Trash Stack 16″/16″(C-16DASTK)

Classics Custom DarkTrash Splash16″、Classics Custom DarkTrash Chinas16″ のセットになります。

ダークで刺激的なルックスですが、深いアタック感と低めの音程で程よく落ち着いたトーンです。

使う人の表現の幅が広がることでしょう。

MEINLHCS – Trash Stack 16″/16″(HCS16TRS)

MEINLのエントリーモデルで、価格もお手頃で初心者にも扱いやすい最良のサウンド。

上下穴あきで下がチャイナシンバルになっております。

音の立ち上がりが早く、響きも少し長めなのが特徴のスタックシンバルです。

MEINLHCS – Trash Stack 12″/12″(HCS12TRS)

MEINLのHCSシリーズTrash Stackは12,14,16,18”と4つのサイズがあり、こちらは一番小さいサイズのスタックシンバル。

音の立ち上がりはこちらも早いですが、先ほどご紹介した16インチと比べると響きが短めになります。

MEINLGeneration X Electro Stack 10″/12″(GX-10/12ES)

MEINLのGeneration X シリーズは現代的で個性的なシリーズ。

上のウェーブしたチャイナシンバルによって、ハードなアタック感を作り響きは究極に短くなるのが特徴です。

MEINLGeneration X Electro Stack 8″/10″(GX-8/10ES)

Generation X シリーズの Electro Stack の8インチと10インチのバージョンです。

ハードなアタック感と響きはほぼ同じですが、10″/12″と比べて音程は上がります。

MEINLGeneration X X-Treme Stack 12″/14″(GX-12/14XTS) 

下のチャイナシンバルにジングルが4つ装着されている、珍しく新しいスタックシンバル。

華やかなアタック感と、ノイジーなエフェクト効果が大変面白いのが特徴です。

PaistePST-X Swiss Flanger Stack 14″ Top

Paisteはスイスのメーカーで、パワフルなアタック感と美しく透明なトーンが特徴のスタックシンバルです。

上のシンバルのみになりますが、音の返りが早くて暖かくもドライな抜けの良いサウンドが魅力。

ZILDJIAN10″ FX STACK PAIR W/MOUNT(NAZL10FXSTACK)

ZILDJIAN はトルコの歴史あるメーカーで、豊富な品揃えと安定の性能、使いやすさで人気が高いです。

ZILDJIANのFX STACKシリーズは、8,10,12,14,16″と5つのサイズがあり、素早い音の立ち上がりで、ハイハットシンバルとしても使用できます。

下はスチール製のシンバルになっております。

スタックシンバルの使い方

次にスタックシンバルの使い方についてご説明いたします。

スタックシンバルは、重ねる枚数重ね方がポイントになります。

重ねる枚数

スタックシンバルは重ねる枚数に決まりはありませんが、沢山重ねすぎても音色に限界がきてしまうため、2〜3枚が音色を楽しむことができるでしょう。

既製品などのスタックシンバルは2枚セットのものがスタンダードで、多くののドラマーは2枚重ねて演奏しています。

上記のスタックシンバルは、3枚重なっているのが特徴で、こちらはハンドクラップに似た音が出せるまたユニークなシンバルです。

重ね方

重ねる向きも決まりはなく、さまざまです。

上下同じ向きがスタンダードですが、違う大きさでハイハットシンバルのように重ねたり、上下裏向きで重ねたり自由にして楽しみましょう。

ナットの締め具合や叩くところによっても音色は変わりるので、色々試してお気に入りの重ね方を発見してみてください。

スタックシンバルの代用品は?

スタックシンバルの代用品として、クラッシャーが挙げられます。

クラッシャーは、単体でスタックシンバルのような音色が出て、持ち運びもしやすく場所もあまり取らないのでおすすめ。

Pearl パール アナーキークラッシャー PAR-100は、2枚の板が重なっており、2箇所にジングルが付いたクラッシャー。

単体でもシンバルの上にもセッティング可能ですが、それによる音の違いはほとんどありません。

MEINLのTurbo Crasherは、波打った板が上に1枚重なっており、ギロのように擦ったり叩いたりして演奏できます。

比較的コスパが良い点でもおすすめです。

RhythmTech RC11 リボンクラッシャーは、メタルの板が4枚重なっており、Anarchy Crasher のジングルがないバージョンのようなサウンド。

他にも既製品の楽器でなくても、お鍋の蓋や金属製の物なら何でも代用可能です。

金属板にスタンドに刺すための穴を、電動ドリルなどで直径8mm程空け、シンバルの形状にするという方法があります。

しかし、大変な作業になるのでよっぽどの興味や金属加工が好きな人でないとおすすめはできません。

スタックシンバルの自作方法は?

スタックシンバルの自作は、コストを抑えたい人におすすめです。

新品だったり、割れていらなくなったシンバルに、既製品を参考に穴を空けてピッチを上げたり、ハンマーで表面を打って響きを変えるだけで完成します。

穴の数や広さも細かく調節しながら、好みの音を模索して見つけ出してしてみてください。

既製品を参考に自作する人が大半ですが、適当に作って更にワクワクするのも1つの楽しみとなるでしょう。

まとめ

スタックシンバルは、正解も間違いもなにもありません。

自分自身が「いいな!」と思ったら立派な重ねシンバル、スタックシンバルなのです。

実際シンバルを重ねて叩くとシンバルに傷が入りやすいので、楽器店での試奏は難しいです。

今回ご紹介したスタックシンバルのおすすめは、コスパが良いものを選んでおりますので、購入して音を実際に確かめるかYou Tubeなどの動画で音を聞いてみるといいでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次