サックス奏者が練習道具の次にこだわりたいのが、サックスケース。
サックスケースは練習場所への移動で使うほか、保管時も大事なサックスを保護してくれる重要なアイテムなので、自分のお気に入りを手に入れたいですよね。
この記事では、移動に便利なリュックタイプのサックスケースを中心に、機能性豊かなものおしゃれなものまで幅広いタイプのサックスケースをご紹介していきます。
おしゃれなサックスケースにこだわるメリット
気分が上がる
街を歩いていて、サックスケースを背負っている方を見かけるとついつい目がいってしまうものです。
「どんなジャンルの音楽が好きなのか?」「初心者なのか上級者なのか?」などと想像が膨らんでしまいます。
サックスケースがおしゃれなものだと持っている自分の気分も上がりますので、ぜひお気に入りの1点を見つけてください。
上級者にみえる
揃えるものが多いサックス奏者。
サックスケースにまでこだわっていると余裕が感じられるので、初心者が形から入るのも悪くありません。
せっかくの趣味ですから、おしゃれなサックスケースでサックスライフを楽しみましょう。
安全に持ち運びできる
サックスケースの1番の役割は、安全に持ち運びをすることです。
楽団や音楽サークルでは、練習場所の移動などで荷物を運ぶ場面が多々あります。
両手が自由になるリュックタイプでしたら、自分の楽器の他にも荷物を運ぶことができ、スムーズに移動できるでしょう。
また、衝撃に強いタイプを選べば、万が一ぶつけてしまっても楽器に影響が出ることはなく安心です。
おしゃれなサックスケースにこだわるデメリット
費用がかかる
サックスケースは安いものだと1万円台から購入できますが、こだわると10万円近いものもあります。
10万円だと、あと少しの予算で入門モデルのサックス本体が購入できてしまいます。
サックスはリードなどの消耗品に継続的にお金がかかってきますので、サックスケースにこだわりすぎてリードが買えないとなれば練習になりません。
きちんと予算を立てて購入することをおすすめします。
機能性を見落とす
おしゃれなサックスケースの見た目だけにこだわりすぎて、使いにくいものを購入しないように注意しましょう。
サックスケースはメーカーによって機能面で違いが出てきます。
ハードタイプ・ソフトタイプといった素材の違いや、小物の収納の有無など選ぶポイントは沢山あります。
実際に使うことを想像して選べば間違いはありませんので、おしゃれな使いやすい1点を見つけましょう。
おしゃれなサックスケースの選び方
サイズで選ぶ
サックス本体がメーカーによって作りが違うのと同じで、サックスケースも作りが違うものです。
メーカーによっては「ベルの部分が上手くはまらない」などということもありえますので、購入の前にお持ちのサックスがサックスケースに入るのか、きちんと確認するようにしてください。
素材で選ぶ
サックスケースにもいくつか種類があります。
- ソフトケース:ナイロンなどの布製でできたケース
- ハードケース:樹脂などの硬い素材でできたケース
- セミハードケース:ソフトケースの内側に硬い素材が入ったケース
ソフトケースは軽さが魅力ですし、ハードケースはサックスを衝撃などから守ってくれます。
安全性で選ぶ
ソフトケースを利用するとサックスも持ち運びが楽ではありますが、衝撃に弱いという点が挙げられます。
安全性の面を優先にサックスケースを選ぶのならば、重量が重くはなりますが硬い素材で衝撃に強いハードケースを選ぶのがおすすめ。
大事なサックスを衝撃などからも守り、多少の雨ならばサックスケースの中に雨が染み込むこともありません。
セミハードケースは、外装の布の下に硬い素材が入ったケースですが、やはりハードケースよりは安全性に欠けるでしょう。
収納スペースで選ぶ
サックスケースによって大きく違うのが、ネックと呼ばれる部分の収納方法です。
ネックはマウスピースと本体をつなぐ重要な部品で、ぐねぐねと曲がった形状をしているので、いかにすっきり収納できるかがポイントになってきます。
一般的にソフトケース・セミハードケースは、外側にポケットが付いているものが多く、ネックの他にお手入れ用品なども収納できるのが特徴です。
外側ポケットは便利ですが、その分、サックスケース自体が大きく見えてしまうのが難点です。
ハードケースは、ネックを専用のポーチにいれて、サックスのベルの中へ収納するタイプや、ネック専用のくぼみがあって、本体の横に収納できるタイプもあります。
ハードケースの方が、見た目はすっきりとして格好良いのですが、お手入れ用品などを収納するスペースがないものもあり、別途ポーチを持ち歩く必要があります。
持ち運び方で選ぶ
サックスケースの持ち運び方も重要です。
普段使いには、両手が自由になるリュックタイプのサックスケースをおすすめします。
ストラップの位置を変えればワンショルダータイプになるものもありますので、お好みで選んでみてください。
また、サックスケースには底鋲が付いていて、置いた時に自立するものがあります。
意外と盲点なのですが、個人的には重視しているポイントです。
電車で移動する場合、混雑した車内でサックスケースを背負ったまま、というわけにはいきません。
しかし、リュックサックのようにお腹に抱きかかえることもできないので、一旦下ろすことになるでしょう。
そんな時にサックスケースが自立してくれると、揺れる車内でも、軽い力で安定して支えることができます。
電車移動をする方には大変おすすめなので、チェックしてみてください。
おしゃれなサックスケースおすすめ15選
それではいよいよ、おしゃれなサックスケースをご紹介いたします。
C.C.シャイニーCCシャイニーケース(CC2-AS)
シャイニーケースは持っている方が非常に多く、ハードケースの中でも王道のリュックタイプのサックスケースです。
頑丈な本体と豊富なカラーバリエーションが特徴で、自分の好きなカラーで個性を出すことが可能。
マウスピースは専用スペースに収納し、ネックは専用ポーチに入れてベルの中へ収納するタイプのサックスケースです。
マルカートアルトサックス・グラスファイバー・ハードケース
1点目のシャイニーケースとかなり類似していますが、こちらは底鋲がついていて自立するのがポイント。
また、ショルダーストラップのクッションが広く作られており、金具が背中にあたりません。
筆者自身は、自立するのが決め手となり、こちらのケースを愛用しています。
セルマーE♭アルトサックス用ノナカ超軽量パックケース
セルマーのサックスケースはブラックのシンプルなデザインが特徴です。
世界のサックスメーカー、セルマーだけあって、安全性は十分です。
また、こちらのアイテムは軽さも魅力です。
シャイニーのケースが約1.5kgなのに対し、こちらは約1kgと非常に軽量で、安全性も身軽さも妥協したくない方には大変おすすめです。
ブラックのサックスケースでしたら、スーツの上から背負っても馴染みますので、仕事帰りに練習することが多い方にもおすすめです。
プロテックアルトサックス用ケース(PB304CT)
こちらも人気のプロテックのサックスケースです。
セミハードタイプで、リュックサックのような素材感です。
綺麗な色味のレッドカラーは、カジュアルな服装にピッタリ似合います。
外側にポケットがついているので、お手入れ用品なども十分に収納できます。
購入時はワンショルダータイプです。
別売りのストラップがあればリュックタイプにもアレンジできますので、利便性もばっちりです。
ゲーターサックス用 軽量セミハードケース(GL-ALTOSAX-MPC )
こちらもセミハードタイプのサックスケースです。
シンプルなデザインと色味で、仕事帰りの練習のために職場に持ち込んでも、悪目立ちしません。
ワンショルダータイプですが、金具がついているのでショルダーベルトを用意すれば、リュックタイプにも変更できます。
マウスピースとネックは専用の収納場所に入れて、安全に持ち運びができます。
ヤコブ・ヴィンター社アルトサックスケース Techleather(JW61092-Stone )
ドイツの老舗メーカー、ヤコブ・ヴィンターのサックケースです。
こちらは他にはないくすみカラーが魅力です。
背負うだけで可愛らしいおしゃれな雰囲気が出る、女性におすすめのデザインです。
ヤコブ・ヴィンターは素材が特徴的です。
ケナフ、亜麻、麻の3種の木材を粉末にし、圧縮成形したサステナブルなサックスケースです。
硬い素材なので、衝撃にも強く安心です。
ネック専用の収納スペースがついていているのも嬉しいポイント。
ストラップは2本付いていて、リュックタイプ・ワンショルダータイプ、お好きな方法で持ち歩きができます。
キクタニネプチューン アルトサックス用セミハードケース(AS-830-BRO)
キクタニは日本のメーカーですが、スペインで楽器ケース作りを始めました。
現在では世界各国の演奏者に愛される、老舗メーカーです。
ハードケースもおすすめなのですが、こちらは外装がキルティング生地で作られており、サックスケースとは思えないおしゃれな見た目が特徴です。
リュックタイプなので移動が楽なのはもちろん、セミハードの素材が軽くて、身体への負担を軽減します。
サックスの他に楽譜まで収納できるので、なるべく荷物をまとめたい方にもおすすめです。
ヴィヴァーチェアルトサックス ケース ハードケース ブラック (129144)
セルマーを取り扱うことでお馴染みの、野中貿易が作ったサックスケースです。
ハードケースの王道、シャイニーに比べても内装のクッションが厚く作られているのが特徴です。
また、内部にベルトがついていて、移動中の揺れを軽減することができます。
リュックタイプのショルダーベルトにはチェストベルトがついていて、肩のずれ落ちを防止するほか、反射材が貼り付けてあり、夜道の心配までしてくれています。
また、移動中にショルダーの金具が壊れても困らないように、予備の金具が最初からサックスケースに取り付けてあります。
多くのサックスを見てきた会社ならではの、先回りした工夫が嬉しいポイントです。
バムアルトサクソフォン用ケース ピーク (PEAK3021SN)
バムはフランスの老舗ケースメーカーで、世界中のプレイヤーから指示を得ています。
トレッキングアイテムを意識した作りになっており、ショルダーストラップはリュックサックに使われるものを採用しています。
背面には低反発ウレタンが入り、背負い心地抜群です。
サイドポケットには飲み物ホルダーまでついており、リュックタイプというより、ほぼリュックサックです。
前面上部のポケットは防水仕様で、チューナーやスマートフォン、音楽プレイヤーを収納するのにピッタリ。
コードを通す穴までついているのは驚きです。
底鋲がついてしっかり自立することも忘れない、考え抜かれたサックスケースです。
バムラ・デファンス キャビン アルトサクソフォン用 (DEF4011S )
ブラッシュドアルミという素材を外装に使用したバムのサックスケースです。
強度も十分で、安全な移動が可能です。
モノトーンでもカラーでもない、シルバーの本体が大変スタイリッシュで目を惹きます。
オレンジカラーのストラップとの組み合わせもおしゃれなポイントです。
ネックポーチ・マウスピースポーチがついてきますので、ベルの中に収納してコンパクトに持ち運ぶことができます。
ブロプロアルトサックス ケース(W700CTLPS)
ブロプロはサックスケースらしからぬおしゃれな見た目が特徴です。
特にホワイトカラーは光沢があり美しく、ゴールドのファスナー部分との色合わせは、上品なファッションによく似合います。
大人の女性におすすめしたいサックスケースです。
背中についているポケットはA4サイズの楽譜が収納できるのですが、なんと取り外し可能で、そのままサックスと一緒に練習場所まで持ち歩くことができます。
ネックとマウスピースの収納部分にはセーフティベルトが取り付けられており、不意の落下や揺れによる破損の心配もありません。
購入時はショルダーストラップは1本ですので、別売りのストラップでリュックタイプとして使えば、移動もより便利になるでしょう。
ミーツトレーディング 超軽量アルトサックスケース PUレザー 黒色 (MTASC-PU_BK)
クロコダイル柄のサックスケースです。
カラー展開がありますが、個人的には黒がおすすめです。
高級感のあるシックなデザインで、男女問わずお使いいただけます。
こちらはセミハードケースになるのですが、重量が1kgと大変軽いのも魅力です。
ネックとマウスピースは専用の収納スペースがあり、ショルダーストラップが2本付いて、リュックタイプとして使用可能です。
他社に比べて安い価格帯なのも、嬉しいポイントです。
マーカスボナ アルトサックス ソプラノサックス ダブルケース モスグリーン ナイロン リュック セミハードケース
マーカス・ボナ氏はホルン奏者で、重くて持ち運びにくいホルンのケースに悩んでいました。
より軽くコンパクトなケースを作りたい思いから会社を設立し、現在では様々な楽器ケースを製造しています。
こちらのサックスケースは、アルトサックスとソプラノサックス2本持ちの方にありがたい仕様です。
2本入っているとは思えないスマートな見た目が魅力です。
セミハードながら頑丈な作りで、特注の緩衝材を適切に配置し、大事なサックスを衝撃から守ります。
世界のプロに愛用者が多いのも納得のサックスケースです。
ジーエル・ケースアルトサックス用ハードケース (GLK-A(S))
スマートな見た目のハードタイプのサックスケースです。
留め具ではなく、防水仕様のジッパーがついていて、雨が降っても安心です。
正面のポケットは楽譜が入るサイズ。
リュックタイプのショルダーストラップで身軽な移動が可能です。
正面のロゴと、上部の持ち手にはイタリアンレザーが使われていて、細部のこだわりに感心します。
おしゃれな大人の男性に持って欲しい、おすすめのサックスケースです。
マルコ・マギアルトサックス用ケース(PM/85-VT SR “RED” A.SAX)
マルコ・マギは、イタリアのケースブランドで、高級感のあるサックスケースを取り扱っています。
こちらのブラウンカラーのサックスケースは、ロゴやファスナーのチャームがおしゃれな雰囲気で、少しやんちゃなファッションにも合わせたいデザイン。
鍵付きで、ファスナーとのダブルロックがより安心感を与えてくれます。
外側にポーチ付きで収納力もばっちりです。
ネックは専用ポーチに入れて、ベルに収納しましょう。
ストラップ2本付きなので、リュックタイプとして手軽に持ち運びできます。
サックスケースの使い方
ここでは、サックスライフを快適に過ごすための、サックスケースの使い方について解説します。
固定ベルトを取り付ける
ハードケースを利用している方に多いのが、留め具のかけ忘れです。
サックスを片づけてサックスケースの蓋を閉めて、いざ持ち上げようとしたら留め具がかかっておらず、大事なサックスが地面に転がってしまう、という悲劇を何度か目撃しました。
そんな悲しい事態にならないためにも、普段から、留め具の他に固定ベルトを上から取り付けることをおすすめします。
楽器ケース用のベルトはシンプルなものから、暗証番号で開閉するタイプもあって、防犯面でも安心です。
蓋を閉めて、留め具を止めて、バンドをする。
この3ステップが習慣になれば、サックス落下事件も回避できるでしょう。
隙間を埋める
サックスとサックスケースの間に隙間があれば、スワブやクロスで埋めましょう。
サックスケースによっては、クッションが薄く、ケースの中でサックス本体が動いてしまうこともあります。
宅配便で梱包する荷物と同じで、大事なサックスを守るためには緩衝材が必要です。
普段から持ち歩くスワブやクロスを利用して、動かないように固定してみてください。
雨カバーを用意する
近年、突然強い雨が降ることが珍しくありません。
多少の雨でしたら問題ないのですが、長時間雨にさらされれば、ソフトケースはファスナー部分から、ハードケースは開閉部の隙間から雨が入ってしまうかもしれません。
大事なサックスを雨から守るには、雨カバーがあれば安心です。
雨カバーつきのサックスケースもありますが、アウトドアブランドなどのリュックサック用レインカバーでも代用できますので、ぜひご検討ください。
おしゃれなサックスケースの自作方法は?
おしゃれなサックスケースが欲しくても、既に持っていると買い替えが難しいですよね。
ここでは、手持ちのサックスケースをおしゃれなケースにアレンジする、おすすめの方法をご提案します。
肩ずれ防止ベルトを取り付ける
こちらは利便性も兼ねたアイデアです。
サックス本体とサックスケースを合わせると、結構な重さになります。
また、サックスケースは平面なので身体に密着しにくく、歩くたびにガタガタ揺れて不快な思いをすることもあります。
ハードケースならなおさらです。
左右のショルダーストラップをつなぐように、肩ずれ防止ベルトを取り付けると、サックスケースが安定して持ち運びが楽になるので、大変おすすめです。
肩ずれ防止ベルトにもさまざまなデザインがあります。
サックスケースとベルトの組み合わせで、自分だけのおしゃれなサックスケースにアレンジしてみてください。
ステッカーを貼る・ストラップやキーホルダーをつける
こちらは王道のアイデアです。
街を歩いていても、シンプルなハードケースにおしゃれなステッカーを貼っている方を見かけます。
また、金具部分にお好みのストラップやキーホルダーをを取付けて、気分を上げるのもおすすめです。
遠くからでも、ひと目で自分のものだと分かるので、集団行動のときにも非常に便利です。
好みのショルダーストラップに付け替える
サックケースのショルダーストラップをおしゃれなものに付け替えれば、より自分の個性を出せます。
おすすめはギターのストラップ。
しっかりした作りで、色柄も豊富で選び放題です。
ギターのストラップを鞄などのショルダーストラップにするための、専用交換コネクターがあるので、おしゃれなものに付け替え可能です。
ただし、正規のショルダーストラップより耐久性に欠けますので、しっかり固定し、出かける前に安全に持ち運べるか確認するようにしてください。
まとめ
サックス奏者の必需品、サックスケース。
おしゃれなサックスケースで出かければ、気分も上がって練習もはかどります。
お気に入りを見つけて、長く愛用するもよし、気分によって使い分けるもよし。
大事なサックスをこだわりのサックスケースに入れて、サックスライフを存分に楽しみましょう。
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