テナーサックスソロ曲おすすめ10選!ソロコンで人気の曲を厳選!

ジャズや吹奏楽で大活躍の楽器「サックス」ですが、サックスの中でも豊かな低音が魅力的なのが「テナーサックス」です。

  • テナーサックスのおすすめソロ曲はなに?
  • ソロコンで演奏するのにおすすめの曲とは?

と曲選びで悩んでいる方に向けて、今回はテナーサックスのソロコンで人気の「テナーサックスソロ曲おすすめ10選」をご紹介します。

目次

テナーサックスソロ曲とは

テナーサックス

ソロコンでの演奏曲となると、クラシックが一般的です。

しかし、テナーサックスのクラシックのソロ曲はあまり多くはありません。

サックスのソロ曲自体が他の楽器に比べて少なく、クラシックサックスの楽譜はアルト用がメインになってしまうのです。

サックスは他の楽器と比べて新しい楽器なので、サックスのソロ曲が作られ始めた年代が遅いという理由もあるでしょう。

とはいえ「テナーサックスのために書かれた曲」もありますし、アルトサックスや他の楽器のソロ曲を参考にして演奏することも可能です。

テナーサックスソロ曲の選び方

ソロコン初心者は「確実に吹ける曲」がベスト

ソロコンでは、技術力の高さをアピールでき、かつ「しっかり歌える」ようなクラシックの曲が多いです。

ソロコンが初めてなら「確実に吹ける曲」を選び、その中で最大限の表現をして審査員に届けるのがおすすめ

審査基準はコンテストごとに違いますが、基本的には「基礎がしっかりしている」「楽譜の指示通り正確に吹けている」という点が重視されます。

指の速さだけが審査基準ではないので、まずはこのような点ができているかチェックした上でテナーサックスのソロ曲を選びましょう。

入賞を目指すなら「実力に見合うレベルか少し上の曲」を選ぶ

ソロコンで入賞を目指したい方は、自分が参加するコンテストの過去の入賞者がどんな曲を演奏したかをチェックしましょう。

そして、自分の実力に見合うレベルか少し上のレベルの曲で「挑戦してみたい」という気持ちを強く持てる曲を選びます。

先ほど初心者がクリアすべき審査基準として「基礎」と「正確さ」にふれましたがソロコン入賞のためにはさらに先があり、「作曲者の表現したいことを音として存分に表現できる」ということを求められるのです。

ソロコンで入賞を目指すのならば、技術力を底上げすることに加えて「曲を理解したいという深い思いを持って練習に取り組める」ような曲選びも重要視しましょう。

ソロコンなら「制限時間内で演奏できる曲」を選ぶ

ソロコンの曲選びというと、技術力を発揮して審査員にアピールできるかなどに注力しがちです。

しかし意外と見落としがちなのが「制限時間」などのコンテストの規定。

これに違反すると、途中で演奏を止められたり、最悪な場合は失格になったりすることもあるので、曲選びの際には「制限時間内に演奏が終わる曲」にするのも忘れないで下さい。

特に予選は本選と比べ時間が短めなので、コンテストごとの応募ルールをよく確認しましょう。

テナーサックスソロ曲おすすめ10選

ソロコンにおすすめのテナーサックスのソロ曲をピックアップしてご紹介していきます。

初心者でも挑戦が可能な曲からハイレベルな曲まで、10曲をご紹介するので参考にしてください。

ウィンズスコアサン・サーンス:白鳥 組曲「動物の謝肉祭」より(テナーサックスソロ MCT-14-001)

サン・サーンス作曲の「白鳥」(「動物の謝肉祭」より)。

もとはチェロの独奏で知られるメロディーなので、音域からいってもテナーサックスにぴったり。

ゆったりとした調べで、速い指回しはありませんが、ビブラートと安定した音程でのロングトーンの鍛錬が欠かせません

美しい音色をしっかり聞かせられるよう、情感豊かに演奏しましょう。

ルデュック出版R.clerisse: セレナード・ヴァリエ

フランスの作曲家ロベール・クレリスが、ソプラノまたはテナーサックスのために作曲したソロ曲「セレナード・ヴァリエ」。

この曲は序盤から一貫してゆったりとした曲調で、テナーサックスらしい音色を存分に響かせられる曲です。

途中から一部動きが速いですが、全体の難易度はさほど高くありません

幅広い音域を安定して吹けるようにしましょう。

全音楽譜出版社モリコーネ:ガブリエルのオーボエ(「アルトサックスで奏でる映画音楽」より)

イタリアのエンニオ・モリコーネが作曲した「ガブリエルのオーボエ」は、映画「ミッション」に登場する曲です。

オーボエの曲ですが、メロディーに魅了されプロサックス奏者の演奏も増えました。

この楽譜はアルトサックス向けですが、ソプラノやテナーで演奏する人もいます。

ぜひ映画を見て、背景を理解して演奏してみてください。

出演:ロバート・デ・ニーロ, 出演:ジェレミー・アイアンズ, 出演:レイ・マカナリー, 出演:エイダン・クイン, 出演:リーアム・ニーソン, 監督:ローランド・ジョフィ

バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 プレリュード(藤田陸 編曲「サックスのための無伴奏チェロ組曲」より)

バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番 プレリュード」は、有名なチェロ曲です。

チェロの楽譜を使用するか、こちらの楽譜のようにサックスで演奏できる楽譜もあります。

チェロと音域が似たテナーサックスの音色を存分に生かせる曲で、正確な指づかいと音程が重要。

何より「無伴奏」なので、ごまかしの効かない「実力がはっきりわかる曲」といえるでしょう。

ミュージックエイトデニス・ベダール:ファンタジー(MSOTX1803)

カナダのデニス・ベダールが、ソプラノまたはテナーサックスのために作曲したソロ曲「ファンタジー」。

軽快な部分となめらかに流れるようなフレーズが代わる代わる現れるので、曲調に合わせたメリハリのある演奏が必要です。

歌うようなフレーズも多く、響きが重要。

ピアノとの掛け合いもあるので、腕のいい伴奏者と息を合わせて練習に取り組みましょう。

全音楽譜出版社R.シューマン: アダージョとアレグロ op.70(須川展也監修 SEA-005)

ドイツの作曲家R.シューマンの有名な曲「アダージョとアレグロ 作品70」です。

こちらの楽譜は、須川展也氏がテナーサックスのために監修したソロの楽譜。

ゆったりとした曲調ですが、オクターブで音が大きく行き来するところは音程に注意しましょう。

かなりのロングトーンが必要なフレーズ、速い動きなど、随所に基礎力が問われる曲です。

アンリ・ルモアンヌ出版J.B.サンジュレー:アダージョとロンド 作品63

ベルギーのジャン・バティスト・サンジュレーが作曲した「アダージョとロンド」。

サンジュレーはクラシックサックスのための作品を30曲以上も作曲しました。

曲の初めはゆったりと、後半からはテンポが速くなり、こまかな動きが続きます。

スムーズな指づかいだけでなく、低音域までムラがなく全ての音をつなげられるよう練習が必要です。

アンリ・ルモアンヌ出版J.B.サンジュレー:協奏曲 作品57

こちらもサンジュレーの作曲で、「テナーサクソフォンとピアノのための協奏曲 作品57」です。

全体的に、こまかな指づかいが続きます。

特に終盤は、踊るように音が連続しているので、徹底的な基礎練習で指の動きをスムーズにつなげていきましょう。

運指の正確さだけでなく、要所でしっかり歌い上げる表現力も大切です。

ロケットミュージックRain after hollyhock (SOL-11)

渡辺将也作曲の「レインアフターホーリーホック」。

「ホーリーホック」とは、梅雨時期に花をつける「立葵(たちあおい)」のこと。

梅雨から夏にかけての、雨の厳さを表現するような曲調です。

曲の序盤はメロディアスに、中盤はテンポが早くなり、非常に技巧的になります。

ラストに向けてこまかな動きが続き、最後はフラジオが入るのも特徴的です。

ミュージックエイトドゥメルスマン:テナーサクソフォンのための独奏曲第1番「アンダンテとボレロ」(MSOTX841)

フランスの「ドゥメルスマン」が1800年代に作った曲です。

ドゥメルスマンは、サックスの発明者であるアドルフ・サックスと友人で、サックスのための作品を精力的に生み出しました。

ゆったりとしたテンポから、徐々に華やかに移り変わるこの曲は、テナーサックスの音色を存分に表現できる曲です。

コンテストで自身のスキルを披露するのにぴったりといえます。

有名なテナーサックスソロ曲

最後に、テナーサックス奏者なら一度は吹いてみたい、有名なソロ曲を3曲ご紹介します。

フィリップ・スパーク:アイナの歌 テナーサックス(Song for Ina Philip Sparke Tenor Saxophone)(演奏:バージェス@サックス指導者)

フィリップ・スパークがユーフォニアムのために作った「アイナの歌」(「イナの歌」と呼ぶことも)。

テナーサックスでの演奏も増えています。

この曲はユーフォニアム奏者が、妻の亡くなったばかりの叔母「Ina」さんのために作曲依頼したもの。

哀愁とあたたかみを感じさせるメロディーは、テナーサックス奏者ならぜひ演奏してみたいものです。

フィリップ・スパーク:パントマイム (演奏:木藤良朝子)

こちらの「パントマイム」もスパークが作曲しました。

もともとユーフォニアムの曲なので、テナーサックス奏者はユーフォニアムの楽譜を参考に演奏する方が多いです。

「パントマイム」の名の通り、仮面をつけていろんな登場人物を演じる即興劇からヒントを得て作られた曲なのだとか。

とにかく華やかで技巧的、終盤の連続した指回しは圧巻です!

ヴィラ・ロボス:Fantasia for Tenor Saxophone (演奏:Karsten Wimbush)

ブラジルのヴィラ・ロボス作曲の「Fantasia」は、ソプラノサックスやテナーサックスのソロ曲として有名です。

もともとソプラノサックスのために書かれた曲なだけあり、始終動きが速く、相当な練習が必要。

しかし見事演奏できれば、大注目を集めるでしょう。

プロ奏者がこの曲を巧みに演奏するのを見て、あこがれている人も多い曲です。

まとめ

テナーサックスのソロ曲は少なめですが、美しい曲がそろっています。

チェロやアルトサックスなどの名曲を、テナーサックスで演奏するのもよいでしょう。

ソロコンでは、ぜひご自分の気になる曲に挑戦してみてください。

きっとテナーサックスの良さを、今よりもっと発見できますよ。

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