トロンボーン四重奏は、吹奏楽やオーケストラとは違いトロンボーンだけの魅力を堪能できるアンサンブル曲。
そんな、トロンボーンパートのみで演奏されるアンサンブルの中で、「トロンボーン四重奏」は、最も多く演奏されている編成ではないでしょうか。
各メーカーより、沢山の楽譜が発売されているからこそ、曲選びに迷うことも多いと思います。
今回は、そんなトロンボーン四重奏の選曲の参考になるように、おすすめのかっこいい曲を10曲と、アンコンにおすすめの3曲をご紹介します。
トロンボーン四重奏とは
トロンボーン四重奏は、主に1st、2nd、3rd、BassTbという4パート編成で構成されるアンサンブル演奏のことです。
- 1stがメロディライン
- 2nd、3rdがハーモニー
- BassTBがベースライン
といった役割が基本ですが、曲中で役割の引き渡しも多くあります。
トロンボーンはスライドで微調整ができるという特性上、他の楽器にはない絶妙なハーモニーを奏でられることが魅力だと言われています。
そんなトロンボーンの魅力を、思いっきり堪能できるのがトロンボーン四重奏です。
オーケストラや吹奏楽曲のクラシック曲の編曲を始めとし、ジャズやポップスなど様々な曲が、トロンボーン四重奏用に編曲されています。
アンサンブルコンテストや、定期演奏会、各種イベント等演奏機会も多いのではないでしょうか。
トロンボーン四重奏のおすすめジャンル
ポップス
ポップスのジャンルでは、最新曲から懐メロまで様々な楽譜が発売されています。
初心者向けのもの多いので、初めてトロンボーン四重奏を演奏するときにも、取りかかりやすいかもしれません。
また、ポップスの特徴として、季節やイベントにちなんだ曲も多いので、季節モノのイベントなどにもってこいですね。
ジャズ
ジャズのスタンダードナンバーを初めとして、トロンボーン四重奏にアレンジされた曲も多いです。
トロンボーンはジャズのバンドスタイルにも欠かせない楽器ですが、トロンボーンだけで演奏されるジャズナンバーも、一層渋くてオシャレです。
普段はジャズナンバーを演奏し慣れていないプレイヤーにとっては、ジャズ特融のリズムの取り方等、難しいこともあると思いますが、かっこよく吹きこなしてみたいものです。
クラシック
アンサンブルコンテストで演奏するには、クラシックのジャンルから選曲することが多くなると思います。
トロンボーン四重奏用に作曲された曲もあれば、オーケストラや吹奏曲を編曲した曲もあります。
また、古典派音楽から、令和に作曲された新しい曲までクラシックと言ってもその中のジャンルは様々。
初心者レベルの曲から、非常にテクニックを必要とする高難易度な曲まで幅広く発売されているので、パートメンバーの個性と相談し、じっくりと選曲したいジャンルです。
ジブリ音楽
ジブリ作品は、音楽ありきといっても過言ではないほど、オープニングテーマや劇中歌が印象的です。
そのほとんどが久石譲氏の作品。
ジブリ映画の世界観にぴったりの、美しいく優しいメロディーとハーモニーは、トロンボーン四重奏に驚くほどマッチします。
新鋭の編曲家の作品が多く発売されているのも特徴です。
映画音楽
ディズニー映画やハリウッド映画など、映画音楽のトロンボーン四重奏楽譜も、発売されています。
映画作品に合わせて作曲され、映画を盛り上げる役割を担う映画音楽。
トロンボーンは、柔らかい音色からバリバリとした硬い音色まで、色々な顔を持つ楽器ですが、そんな特性はシーンに合わせて音楽が変わっていく映画音楽にもぴったりですね。
ゲーム音楽
有名ゲーム音楽が、四重奏にアレンジされていることもあります。
懐かしい誰もが聞いたことのあるメロディを、ゲームのシーンを思い出しながら演奏するのはとても楽しいですね。
2020年の東京オリンピック開会式でも、多くのゲーム音楽が演奏され、ゲーム音楽は今や日本の大きな文化です。
クラシカルで壮大な原曲も多いので、トロンボーンの音色でかっこよく響かせてください。
トロンボーン四重奏の楽譜おすすめ10選
WindsScoreA列車で行こう トロンボーン4重奏(WSEB-16-008)
https://item.rakuten.co.jp/ablemart/4580094480040/1939年に作曲された、ジャズのスタンダードナンバー。
吹奏楽で演奏したことのある方も、多いのではないでしょうか。
難易度もあまり高くないので、初めてジャズを演奏するメンバーにもおすすめです。
アップテンポでノリの良い曲なので、4人のグルーヴ感が大切な曲です。
YMDミュージック 海の見える街 (YMDG-0104)
https://item.rakuten.co.jp/wbpplus/ymdg-0104/ジブリ映画「魔女の宅急便」より、劇中歌のトロンボーン四重奏です。
原曲では弦楽器や木管楽器がメインとなっており、それをトロンボーンで見事に再現しています。
前半は柔らかい音でおなじみにテーマを吹き、後半にはリズムの掛け合いへと展開していく、ワクワクする構成の曲です。
トロンボーン四重奏アンコンに人気な曲
アンコンとは毎年3月に開催されている「全日本アンサンブルコンテスト」の通称です。
アマチュアのアンサンブルのコンテストであり、予選を勝ち抜いて、支部大会、全国大会へと進みます。
大会なので、プレイヤーの技術力に見合った難易度の曲で、高いレベルまで仕上げる必要があり、選曲の仕方も通常の演奏会とは異なって来ます。
また、練習も長期に渡ることが多いので、メンバー全員がお気に入りの曲を選ぶことも大切でしょう。
そんなアンコンにおすすめのトロンボーン四重奏を3曲ご紹介します。
【マルク・ライフト社】ゴスペル・タイム
イントロでは美しいハーモニーのコラールが演奏され、ノリの良いゴスペルに切り替わります。
4パートともにソロがあり、どのソロもトロンボーンらしさに溢れたかっこいいソロになっています。
トロンボーンの様々なテクニックが満載の、やや難易度の高い曲ですが、4人でアイコンタクトを取りながらノリ良く演奏したい一曲です。
【フォスターミュージック】トロンボーン四重奏のための組曲 砂の丘を越えて
鳥取県のアンサンブルバンドのために作曲された曲。
トロンボーンアンサンブル曲の作曲者として有名な高嶋圭子氏の作品です。
ファンファーレ風の序章に始まり、鳥取の景色を巡っていくように曲がどんどん展開していきます。
郷愁を誘うような優しいメロディを、鳥取の砂丘を思い浮かべながら心を込めて演奏したいものです。
【ミュージックエイト】トウキョウトリプティック(IETB245)
イギリスの作曲家、フィリップ・スパーク氏による、「新宿」「渋谷」「泉岳寺」と、東京の街をテーマにした曲。
吹奏楽やブラスバンドの曲を多く生み出している有名な作曲家です。
スライドワークが忙しく、それでいて壮大な「新宿」。
ゆったりとしたハーモニーで進行し、典雅な雰囲気漂う「泉岳寺」。
テンポ良く、どんどん曲が展開してく、新しい時代を表すかのような「渋谷」。
都内の街を電車に乗って駆け巡るような一曲です。
まとめ
高音から低音まで、トロンボーンという楽器の個性を遺憾なく発揮できる、トロンボーン四重奏。
トロンボーン四重奏を通じて、トロンボーンの魅力を再確認できるのではないでしょうか。
ご紹介した曲の中から、かっこいい曲を演奏して、もっともっとトロンボーンを好きになってくださいね。
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