日頃、吹奏楽やオーケストラに所属してトロンボーンを吹いていても、コンサートやコンテストに向けてアンサンブル曲の選曲が必要なときがあります。
トロンボーンアンサンブルと一口に言っても、二重奏、四重奏～八重奏など、編成はさまざま。
今回はその中でも今回の記事では「トロンボーン三重奏」の曲に注目しました。
トロンボーン三重奏の楽譜は、ポップスからクラシックまでさまざまなジャンルの曲が、各メーカーより発売されています。
ディズニーソングや流行のポップスなど聴き馴染みのある曲も含めて、トロンボーン三重奏の楽譜のおすすめ10選をご紹介します。
トロンボーン三重奏とは
トロンボーン三重奏とは、主にトロンボーンの1st、2nd、3rd（またはBassTb）の3パート編成で構成されるアンサンブル演奏のことです。
- 1stがメロディライン
- 2ndがハーモニー
- 3rdがベースライン
といった構成が多いですが、パート間でのメロディの引き渡し等、曲中の役割交代が頻繁に行われる事もあります。
トロンボーンアンサンブルとしてよく演奏される四重奏と比較すると、音域や役割が幅広くなる傾向があります。
トロンボーン三重奏の楽譜の選び方
メンバーの個性との相性
3人という少人数での演奏なので、大編成での演奏と比較し、メンバーの個性が反映されやすいです。
音色や音域、スライドテクニック等メンバーの得手不得手に加え、個性を考えて曲選びをすると良いでしょう。
また、メンバーのやる気も重要になってくるので、全員が楽しんで練習できる曲を選ぶということも、モチベーションアップに繋がりますね。
演奏する場面
トロンボーン三重奏の演奏機会として、一番最初に思いつくのはアンサンブルコンテストではないでしょうか。
しかし、アンサンブルコンテストにとどまらず、コンサートでの余興演奏や、慰問演奏、イベントへの出演などアンサンブルの演奏機会は色々です。
様々な場面を想定して、レパートリーの習得という視点で曲を選んで練習してみるのも良いのではないでしょうか。
演奏時間
トロンボーン三重奏の演奏シーンでは、時間が決められていることも多いのではないでしょうか。
アンサンブルコンテストはもちろん時間制限がありますし、吹奏楽の定期演奏会の中でも、舞台転換な隙間時間にアンサンブルの演奏を入れ込むということはよくあります。
トロンボーン三重奏の選曲の際は、演奏時間を考慮することも必要にな要素となります。
曲の難易度
トロンボーン三重奏の楽譜は、初心者向けに書かれた曲から、非常に高度なテクニックを必要とする曲まで様々の難易度の楽譜が発売されています。
メンバーの実力と照らし合わせ、モチベーションを保ちつつ、目標をもって演奏できる曲を選ぶと良いかもしれません。
また、本番までの練習期間によっても選ぶ曲の難易度は変わってくるかもしれないですね。
トロンボーン三重奏おすすめ10選
ミュージックエイト群青／YOASOBI トロンボーン三重奏（MATB 34）
群青
小説を歌や映像で表現することで有名な音楽ユニットYOASOBIの代表曲「群青」のトロンボーン三重奏バージョンです。
YOASOBIの曲を聴いたことがある人ならば、イメージできるかと思いますが、打ち込みのリズムと複雑なメロディの掛け合いを、トロンボーンの音色で表現しています。
テンポが速めですが、パート間でメロディの受け渡しがあり、全パートでバランス良く、かっこいい演奏がしたい曲です。
ミュージックエイト】美女と野獣【Beauty and the Beastトロンボーン三重奏（MATB 9）
ディズニー映画「美女と野獣」テーマソング。
男性の声や動物の声とよく例えられるトロンボーンの音色は、野獣の姿になってしまった王子が優雅に踊る姿にも、ぴったりのイメージかと思います。
原曲イメージ通り、ゆったりとしたメロディーと和音で曲が進行していきます。
綺麗にピッチを合わせて、美しいハーモニーで美女と野獣の世界観を表現したいですね。
フォスターミュージックトロンボーン三重奏 ファンファーレ（NEO-075）
トロンボーン三重奏用に作曲された曲。
厳かなイントロから始まり、テーマが形を変えて進行していき、華やかなフィナーレへとつながります。
不協和音が多用されており、難易度は少々高めになっていますが、短い演奏時間の中にトロンボーンの魅力が詰め込まれた、かっこいいファンファーレです。
演奏会や公式な大会のオープニングなど、厳粛な場面での演奏にもってこいの一曲です。
セオドア・プレッサー社 2本のトロンボーンとバス・トロンボーンのための「オオイヌワシ」
イヌワシとは非常に大型で、鋭い爪やくちばしでウサギや羊などを食べることもある猛禽類。
そんなイヌワシが山々を突き進んでいくかのような、3本のトロンボーンの力強い音色が印象的な曲です。
3パートともに強いアタックのリズムと、突き抜けた旋律、綺麗な和音、と展開していく様がとてもかっこいい一曲です。
ムジカ・ララ社トロンボーン3重奏：3本のトロンボーンのための2つのソナタ
バロック時代の作曲家、ダニエル・シュペール 作曲のトロンボーン三重奏。
バロック時代の音楽らしく、和声を重視した厳かな曲です。
コラールからはじまり、徐々に静かに曲が盛り上がっていきます。
ピッチやブレスの仕方、3パートでしっかり呼吸を合わせて、丁寧に美しく重厚なハーモニーを作りあげてください。
ミュージックエイト宿命 トロンボーン三重奏（MATB36）
今最も勢いのあるバンド、ヒゲダンこと「Official髭男dism」の代表曲にもトロンボーン三重奏バージョンがあります。
シンコペーションを多用して各パート複雑なリズムの掛け合いが多いです。
ヒゲダン特有の節回しをトロンボーンで吹くのは難しいですが、一度ノリをつかんでしまえば、とても気持ちよく演奏できそうな曲ですね。
ミュージックエイト星に願いを トロンボーン三重奏（MATB 1）
2022年に実写化されたことでも話題のディズニー映画「ピノキオ」より星に願いをです。
魔法にかけられるような、イントロに一気にディズニーの世界観に引き込まれます。
原曲は4拍子なのに対し、3拍子でのアレンジになっています。
穏やかな旋律の元で、三拍子のリズムを刻む進行で、ディズニーパレードを見ているかのようにワクワクする曲になっています。
ミュージックエイトムーンライト・セレナーデ トロンボーン三重奏（MATB4）
スウィングジャズの代表的な曲。
トロンボーン奏者のグレンミラー作曲の「ムーンライトセレナーデ」です。
原曲ではクラリネットやサックスがリードを取っていますが、トロンボーン奏者の作曲した曲だけあって、トロンボーン三重奏にも雰囲気がぴったりですね。
dim.で終わるバージョンと、原曲のように華やかにきっぱりと終わるバージョンの2パターンの楽譜が用意されています。
まとめ
トロンボーンアンサンブルの中でも取り分け少人数編成のトロンボーン三重奏。
トロンボーン四重奏と比較すると、発売されている楽譜は少なくはなってしまいますが、それでも幅広いジャンルの楽譜が発売されています。
今回ご紹介した曲の中から、かっこいいお気に入りの曲を選び、楽しんで演奏してください。
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