トランペットを演奏する際に必須のトランペットオイルですが、トランペットオイルといっても種類が多く、どれを使用すれば良いか悩んでしまいますよね。
また、トランペットを始めたばかりの方は、トランペットオイルの選び方や差し方など、わからないことが多いはずです。
そこで本記事では、おすすめのトランペットオイルを人気のバブルオイルから厳選して紹介していきますのでぜひ参考にしてください。
トランペットオイルとは
トランペットオイルとは、トランペットのピストンの動作をスムーズにする潤滑油です。
一般的にはバルブオイル、ピストンオイルとも呼ばれており、ピストン動作によって演奏する金管楽器(トランペットやユーフォニウム)の必須アイテムとなっています。
トランペットオイルが不足してしまうとピストンが擦れていき、動作が悪くなり演奏に影響が出てしまいますので、そうならないためにもトランペットオイルを必ず差しましょう。
トランペットオイルを塗ると、ピストンの密着度・潤滑が変わって、音色にも変化が出てきます。
また、最近では管内やピストンのさび防止・除菌効果・香り付けなど、多種多様のものが販売されています。
トランペットオイルにこだわるメリット
ピストンの動きをよくする
オイルを差すことでピストンの動きをスムーズにしますが、さらにオイルにこだわることで、ピストンの動き方も変化します。
- オイルの粘度が低い:ピストンが軽くなり、素早いピストン動作が可能
- 粘度が高い:ピストン動作が重くなる
通常、レギュラータイプのオイルを使用する人が多いので、まずはレギュラータイプ使用してみて好みの動作スピードを確認してみてください。
吹奏感や音色が変化する
バルブオイルを差すことで、ピストン内の気密性が保たれ、マウスピースから伝わる振動を逃がさないよう効率良くベルまで伝えていく役割があります。
すなわち、トランペットが持っている本来のパフォーマンスを十分に発揮させることが可能になるということです。
また、差したバルブオイルによって「軽めの吹奏感」「エネルギーを感じられる重めの吹奏感」のように音色が変化します。
自分の演奏に合った吹奏感や音色を奏でることができるので、オイルにこだわってみても良いでしょう。
楽器を長持ちさせる
バルブオイルはピストンとケーシングの隙間を埋める役割があり、摩耗を防ぎます。
摩耗が広がるとピストンががたついてしまい、動作不良が起こってしまいます。
また、ピストンは金属製なのでオイルを全く挿さずにそのまま放置するとさびついてしまいますので、オイルをさすことでさび防止になります。
その結果、楽器を長持ちさせることができるのです。
トランペットオイルの選び方
オイルの粘度で選ぶ
トランペットオイルには、粘度の低いもの・高いものがあり、オイルの粘度によって、ピストンへの効果が変化します。
- オイルの粘度が低いもの:潤滑効果があり、ピストンの動きを素早くしたいときに使用。トランペットのような小さい金管楽器におすすめ。
- オイルの粘度の高いもの:大きい金管楽器や古い楽器向きで、錆び付き防止や雑音の軽減効果があります。
楽器の演奏年数や状態で選ぶ
トランペットオイルは、楽器の演奏年数を目安に選んでも良いでしょう。
演奏している年数が長くなるほどピストンの摩耗が多く、楽器との隙間が広がりますので、演奏年数が長いトランペットには粘度の高いトロトロのオイルがおすすめです。
摩耗しているピストンに、粘度の低いサラサラのオイルを使うとカサつきがおこり、もっと摩耗が進んでしまうので注意してください。
新しい楽器はピストンと楽器の隙間が狭く、粘度の高いオイルを差すとピストンの動きが重くなってしまいます。
購入したばかりの新しい楽器は、サラサラオイルがおすすめです。
基本的には楽器のメーカーの純正のオイル、推奨しているオイルを使用すると安心です。
好みの吹奏感・音色で選ぶ
トランペットオイルには種類がたくさんあるので、自分の好みの吹奏感や音色を奏でられるものを探してみるのも良いでしょう。
- 吐いた息がスーッと真っ直ぐ通るような、息をコントロールしやすい軽めの吹奏感は、音色も軽く明るい印象
- 吐いた息が響きに変わる感じや、エネルギーを感じられる重めの吹奏感は、音色に重厚感があり音の芯がはっきりしている印象
さまざまなオイルを試してみて、新たな発見をしてみてはどうでしょうか。
トランペットオイルおすすめ10選
メーカー | 製品名 |
ヤマハ | バルブオイル |
デニスウィック | Advanced Formula Valve Oil |
BLUEJUICE | バルブオイル |
Bach | バルブオイル |
Hetman | ピストン |
LA Tromba | T2 |
ULTRA PURE | プロフェッショナル |
ALCASS | FAST |
Holton | バルブオイル |
Wanburton | PDQバルブオイル |
トランペットオイルの差し方
トランペットオイルの差し方の説明です。
- ピストンのトップキャップ部分(笠ネジ)を緩めてピストンの太い部分を1~2cmほど真っ直ぐ抜きます。この時にピストンをまわさず、ゆっくりと抜きましょう。ピストンをすべて抜いてしまうと埃が付着してしまう可能性があるので注意してください。
- ピストンの太い部分にバルブオイルを2~3滴注入します。
- ピストンをバルブケーシング(ピストンが入っていた部分)の中へ戻し、上下に数回動かしてオイルを馴染ませます。
- ピストンの番号をマウスピース側に向けて戻します。向きを間違えると音が鳴らないので注意しましょう。
3本同時に差すことはできますが、慣れてくるまでは1本ずつ確実に差しましょう。
トランペットオイルの代用品は?
「トランペットオイルが無くなってしまった…けれども今すぐ必要!」なんて経験はありませんか?
「機械用の油や家にある食用油は差しても良いの?」思われるかもしれませんが…トランペットオイルの代用品はありません。
トランペットのピストンは繊細で、ほかのオイルを差してしまうとピストンが動かなくなり壊れてしまうことも。
もし、急遽どうしても必要ということなら、あまりおすすめはしませんが、他の金管楽器(ホルンのバルブオイル)など使用してください。
まとめ
おすすめのトランペットオイルを10選紹介しましたが、オイルによってトランペットの吹奏感や音色が変わってきます。
また、トランペットオイルを差すことで、楽器を長持ちさせることもできるので、トランペットの状態や自分の好みの音色を奏でられるオイルを探してみてください。
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