ドラムをやっている方であれば、誰しもが上手くなりたい気持ちや好きな曲を叩けるようになりたいかっこよくドラムを叩きたいという気持ちが湧いてくるものです。
毎日スタジオに通って練習するルーティーンをやる方も居ると思いますが、だんだんと体力的にも金銭的にも厳しくなってくるので、家でも練習出来ればと考える方が増えてきます。
その様な時に、トレーニングドラムが自宅にあると気軽に練習することが可能となります。
トレーニングドラムにもいくつかの種類があり、どれを使ったらいいのかと悩んでしまいがちですが、住居環境や練習目的別で適した物があります。
自宅でもドラムの練習をしたい方におすすめのトレーニングドラム10選を紹介いていきます。
トレーニングドラムとは
トレーニングドラムは文字通り練習用のドラムのことです。
トレーニングドラムには、大きく3つの種類があります。
- ドラムセット型練習用パット
- 電子ドラム
- スティックコントロール用の練習パット
打面の材質もプラスチック製・ゴム製・メッシュ製の物があり打感に直接的に関係してきます。
また、材質によって静音性も変わってきて、プラスチック・ゴム・メッシュの順で静音性が高くなっていくので住宅環境によって選択するのがいいでしょう。
ドラムセット型練習用パット
ドラムセット型練習用パットとは通常のドラムセットと同じセッティングの出来る練習アイテムです。
自宅でもスタジオ同様ドラムセットで練習したいが騒音等の問題で難しく、そこまでお金が掛けれない方におすすめ。
通常のドラムに比べると静音性は高いですが、叩いた時の音や振動はトレーニングドラムの中でも大きいので環境によっては対策が必要です。
電子ドラム
電子ドラムはドラムセット型練習用パットの上位互換と言っても過言ではない練習器具になります。
電子ドラムもドラムセットと同じようなセッティングが可能で、最大の特徴のである音源モジュールを使い実際のドラムと同じような音をヘッドホンやスピーカーから聞きながら練習が可能。
多くの電子ドラムにはメッシュ素材が太鼓の打面に使われており、実際のドラムの打感に近く打面の張り具合をチューニングキーを使って好みの張り具合にすることが出来る物もあります。
また、お持ちのスマホや音源再生機器を繋いで音源に合わせながら練習出来る物もあり、多機能の物が多いです。
静音性もメッシュが打面に使われている物であればそこそこ静音性が期待出来るのですが、振動は多少なりどうしても出てしまうので対策が必要になります。
スティックコントロール用の練習パット
トレーニングドラムの中で比較的安価で手に入れやすいのがスティックコントロール用の練習パットになります。
ドラムセット型練習パットや電子ドラムに比べるとできることは狭まりますが、気軽に持ち運びも可能なのでドラマーであれば1つは持っておきたいアイテム。
実際のドラムの打感に近い物から、低反発になっている物もあるのですが、フィンガリング練習(指でスティックをコントロール練習)をしたい方は低反発のパッドがおすすめ。
物によってはメッシュやウレタン、木製の物もあり求めている打感によって選ぶことができます。
基本パッドのみで販売されておりますが、別で取り付けるスタンドを購入する物やスタンド付きで販売されている物もあります。
トレーニングドラムを使うメリット
スタジオに行かなくても練習出来る
ギターやベースは家でも練習出来ますが、ドラムは音が大きいので住宅地やマンションに住んでいる方には環境的に難しいですが、トレーニングドラムを使う事で自宅でも練習出来るのが最大のメリットです。
個人練習でスタジオに入ったとしても1ヵ月で見るとそれなりの出費になってしまいますが、トレーニングドラムを使う事で出費減らす事が出来きます。
好きな時に練習ができスタジオに行く時間も掛からないのでモチベーションアップに繋がるのもメリットです。
技術が身につけやすくなる
スタジオ練習ですと、スタジオを借りている時間内に基礎練習や習得したい練習を必ず終わらせなければいけません。「もう少しでできそうなのに!」という時に限って退出時間がきてしまい悔しい経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、自宅にトレーニングドラムがあると、スタジオの様に時間を気にせず練習ができるので、技術が身につけやすくなり上達のスピードアップに繋がります。
また、ドラム初心者に限った事ではないですが、基礎の技術を身に着けておく事は大事なことなので、いつでも技術の振り返りが出来るのもトレーニングドラムのメリットです。
自宅で録音できる
自宅で録音できることに関しては、電子ドラムに限った話になりますが、オーディオインターフェースに接続しDAWソフトに録音することが可能となります。
通常ドラムを録音する場合はスタジオで行う事が多いですが、電子ドラムを使う事で自宅で録音が可能になるので自分の叩いた音をすぐに聞く事ができるのです。
ドラムという楽器は手足を別々に動かす楽器なので、録音した音を聞く事で各手足の音量バランスやタイミングが適正なのかを耳や目で見れるので、自分の苦手な部分が見えやすくなるので上達の助けになる事が多いです。
トレーニングドラムを使うデメリット
少なからず音や振動が出てしまう
トレーニングドラムは如何なるものでも多少なり叩いた際の音や振動が出てしまいます。
特にマンションや集合住宅の2階以上に住まわれている方の場合は大きな問題で、かなり小さく叩いていたとしても大きな足音の様な振動や音が床を伝って下の階に響いてしまいクレームの原因になってしまう可能性があるので注意が必要です。
怪我をしてしまう可能性がある
トレーニングドラムを使う事で練習の頻度が多くなり上達を早める事が出来ますが、怪我をしてしまう危険性もあります。
特にトレーニングドラムでの怪我が懸念されるのは、打面の材質が硬い物を使っていると多く起こる手首や指の腱鞘炎を起こしてしまう事です。
硬い材質の場合叩いた際のスティックの跳ね返りを抑える動きを指や手首で制御しますが、その際に無理な力や負荷が掛かってしまい怪我に繋がる事が懸念されます。
トレーニングドラムの選び方
目的から選ぶ
トレーニングドラムには多種多様あるので、あらかじめどの様な練習をしたいか目的を決めておく事でどのアイテムを購入すればいいのかが決めやすくなります。
- 手の強化をしたい=スティックコントロール用の練習パットがおすすめ
- ドラムセットで練習したい=ドラムセット型練習用パットがおすすめ
- 音も奏法も実際のドラムと同じように練習したい=電子ドラムがおすすめ
練習する環境に合わせて選ぶ
住宅環境によっては自宅で練習できない方や、晴れている日には公園や河川敷の土手など外で練習をしたい方も居らっしゃることでしょう。
そのような方にはスティックコントロール用の練習パットの様な持ち運びしやすい物が良いです。
車を持っている方であれば大きい物でも問題ないですが、交通機関を使う方や自転車や徒歩で移動する方には大きい物を運ぶのは難しいので、持ち運びのしやすいサイズ感や軽量の物を選ぶと練習も捗る様になります。
トレーニングドラムおすすめ10選
マックストーン トレーニングドラムセットMAXTONE (TD-5CST)
マックストーンのトレーニングドラムセットの紹介になります。
こちらの商品はハイハットやシンバル用のスタンド、椅子にキックペダルとスティックが付属していて、組み立ててすぐに練習が可能です。
太鼓の打面の真ん中部分に厚めのゴムが貼られており、実際のドラムの際にも生かせる練習をする事が出来ます。
ハイハットを始めシンバル類がプラスチックになっていて、太鼓の打面のゴムも硬めの材質になっているので音は大きく出ますが、ドラム初心者の方でドラムセットで練習したい方や、購入してすぐに練習したい方におすすめの商品です。
トレーニングドラム 基本練習向けのシンプルドラムセット(TDR5-TD-5DX)
この商品はハイハット以外のシンバルが付属してなくドラムのビートの基本を習得したいドラム初心者の方におすすめのトレーニングドラムになります。
ドラムセット型練習用パットの部類になりますが、必要最低限の太鼓の数のみとなっており椅子が付属していないので椅子かその代わりとなるものの用意が必要になりますが、価格も安価なのでビートパターンの練習をしたい方には最適な商品です。
Pearl パール トレーニングドラム スタンド付(SDN-14N)
世界的な人気のあるドラムメーカーのPearlから販売されているSDN-14Nになります。
この商品は実際のスネアドラムと同じ14インチでフープも金属製になっているのでリムショットの練習も出来るアイテムです。
打感はマーチングスネアの打感に近く心地良い反発感があり、更に打面がコーデットになっているのでジャズで使うブラシの練習にも使用でき汎用性の高い練習用パットです。
スティックコントロール用の練習用パットの中では音と振動は比較的ある方ですが、リアルな打感を求めている方におすすめの商品になっています。
DW(DW-PAD-TS5) トレーニングドラム Go Anywhere Practice Kit
アメリカのドラムメーカーDWから発売されているドラムセット型練習用パットのDW-PAD-TS5の紹介です。
この練習パッドは、小型の練習用パットが4つ付いており模擬的なドラムセットとして練習出来ます。
また、打感は程よく心地の良い反発感があり、太鼓のサイズが通常のドラムよりも小さいサイズになっているので、ショットの正確性を上げる練習にも向いてるアイテムです。
セット全体のサイズ感はドラムセット型練習用パットの中では小さく、広い場所を確保しなくても問題ないサイズ感になります。
総重量は重めですがその分かなりしっかり作られているので耐久性も良く、打感にこだわりつつ、場所を抑えながらも練習したい方におすすめです。
MEINL マイネル トレーニングパッド 4″(Kneepad MKPP-4)
シンバルで有名なMEINL社から出ているスティックコントロール用練習パットのKneepad MKPP-4になります。
この商品はスタンドを使わずに太ももに付属のベルトで装着し使うモデルになっており、TVを見ながらも練習出来るパットです。
打面サイズが4インチとかなり小さいサイズなっているので、ショットの正確性を集中的に強化出来るアイテムになっています。
161gの軽量で装着時の疲れも少なく長時間の練習でも苦にならないのですが、海外製なので太もものベルトサイズが合いにくい方も居ると思いますが、気軽にスティックコントロールの練習をしたい方におすすめの練習用パットです。
MEINL Cymbals マイネル 練習パッド Anika Nilles シグネチャーモデル Split Tone Pad MSTP
こちらもMEINL社から発売されているAnika Nillesモデルの練習パットです。
この商品の特徴は1つの練習用パットですが、標準的な打感の部分と硬めでソリッドな打感の部分スポンジ素材の消音性に優れていてリバウンドを拾う練習に適したパット搭載されています。
また裏面にも表面とは違う素材のパットが用意されているので1つで4つ分の効果が得られる汎用性の高い商品になっています。
見た目はスティックコントロール用練習パットですが、機能的にはドラムセットでのパターン練習にも使え持ち運び用の袋も付属しているので、色々な練習をしたい方におすすめのパットです。
VIC FIRTH トレーニング・パッド 練習パッド (VIC-PAD12)
世界で1番有名なスティックメーカーのVIC FIRTHのVIC-PAD12の紹介になります。
この練習用パットはスタンドを使わないタイプで、テーブルの上に置いたり膝の上に置いたりして使うタイプの商品です。
スネアの上に置く事の出来る12インチサイズになっているのでスネアの上に置きリアルな打感に近付けて練習する事も可能になっており、そのまま使っても打感が良く静音性に優れています。
静音性の高さや打感の良さをスティックコントロール用練習用パットに求めている方におすすめです。
Roland (TD-17KVX-S) フルオプションセット
電子ピアノを始めとした電子楽器で世界的に有名なRolandの電子ドラムTD-17KVX-Sの紹介です。
この商品はハイハットスタンドに椅子、スティックにキックペダルとヘッドホンが付いており組み立て後すぐに叩く事が出来ます。
Rolandの電子ドラムすべてに共通している面で音がかなりリアルに近く作られており自宅に居ながらも臨場感のある音で練習が可能です。
また、お持ちのスマホや音楽再生機器をBluetooth接続でき、音源に合わせて練習が自宅でも出来るところにあります。
また、メトロノーム機能もありメトロノームに合わせて練習する事も出来るのでリズムトレーニングも可能なので、リアルな音で好きな曲を叩きながら練習したい方におすすめの商品です。
CEULA 電子ドラム セット
CEULAの電子ドラムセットの紹介になります。
この商品は電子ドラムの中では比較的安価な部類に入るので、初めての電子ドラムの購入を検討している方向けの商品です。
機能として色々なジャンルのデモ曲が30曲入っているので、セッション感覚で練習する事が可能で飽きのこない練習が出来る商品になっています。
こちらもヘッドホンを接続し実際に音を聞きながら練習出来るので、ドラム初心者の方や初めての電子ドラムを検討している方におすすめです。
YAMAHA 電子ドラムセット(DTX452KUPGS)
世界でも日本でも多岐にわたって知名度の高いYAMAHAの電子ドラムDTX452KUPGSの紹介になります。
太鼓を初めシンバルの素材はゴムになっているのですが嫌な打感にはなっておらず、太鼓はタッチ感に非常に似ているので細かいフレーズの練習にも向いている電子ドラムです。
搭載されている音はすべてYAMAHAの実際のドラムの音をサンプリングしているので音も満足出来る音になっています。
練習機能も充実しておりリズム感を鍛える練習はもちろん、練習曲が入っている面やスマホアプリを使う事で多くの拡張機能使いながら練習が可能です。
好きな曲の練習はもちろんリズムトレーニングなど飽きの来ない練習をしたい方におすすめのトレーニングドラムになります。
トレーニングドラムの使い方
ドラムセット型練習用パットの使い方
ドラムセット型練習用パットはドラムセットの見た目をしていますが、音など物足りない部分もありますが実際のドラムで叩く際にスムーズに叩ける様になる為の物になります。
派手なフレーズを練習したくなるかもしれませんが、8ビートなどドラムの基本となる部分を集中的に練習する事でこの練習用パットの最大の恩恵を受ける事が出来るので、ドラム初心者の方でこの練習用パットを使用する際には注意したい点です。
また素材がプラスチックの物が多いので強く叩きすぎるとすぐ破損してしまうので、力で叩くのではなく程よい力感で叩く様に意識すると実際のドラムでも練習の成果が生きてきます。
電子ドラムの使い方
トレーニングドラムの中で1番の機能があるので多くの練習が出来ますが、1番気を付けたい事は音や叩き方のニュアンスを意識しながら使う事で、電子ドラムでの練習の効果が最も出る使い方です。
他2つの練習用パットとは違い実際のドラムの音が出るのが電子ドラムなので、クローズドリムショットなど他の練習用パットでは出来ない練習が出来ます。
リアルなドラムの音を聞きながらだとテンションも上がり勢いで叩いたりいてしまいがちですが、実際のドラムで良い音やかっこいいフレーズを叩く為にもニュアンスを意識して使うのが良いです。
スティックコントロール用練習パット
ドラムで最も重要なテクニックであるスティックコントロールを習得するためにあるのが、スティックコントロール用の練習用パットです。
今回紹介している3種類のトレーニングドラムの中では1番地味な練習になってしまいますが、スティックコントロールはビートはもちろん曲の雰囲気に合わせてフレーズを叩く際に必ず必要になります。
初めはゆっくりのテンポで8分音符を叩く練習から始め16分音符や3連符を練習し、徐々にスピードを速めていく練習をするのが一般的な練習のやり方で、徐々にダブルストロークやパラディドルなど難しい事に挑戦するのが良いです。
その際注意したいのは手首や腕全体に無駄な力が入っていないか気をつける事で怪我防止にもなりますし、テンポが速くなっていってもスムーズに動かす事が出来る様になります。
トレーニングドラムの代用品は?
ドラム初心者の方の中でも特に学生の方ですと、なかなかトレーニングドラムを購入するのも難しい事もあります。
その様な時にトレーニングドラムの代用品として、読まなくなった雑誌や新聞などを重ねる事でスティックコントロール用練習パットとして使う事も可能です。
販売されている練習パットに比べ雑誌や新聞を重ねて作ったパットは低反発になるので、手首の強化やフィンガリングの強化に最適な練習パットになるので1度試してみる価値はあります。
まとめ
用途や目的によってトレーニングドラムを選ぶ事で、上達スピードに変化が出てきます。
各トレーニングドラムの特徴やメリットデメリットを把握し、居住環境など条件があると思いますが、今回紹介した事を参考にご自身に合ったトレーニングドラムを選んで最高のドラムライフを楽しんでください。
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